おいしい給食「抹茶ミルクトースト」
- 公開日
- 2026/01/14
- 更新日
- 2026/01/14
日々の様子
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1月14日(水)イーヨカンBY元・給食委員長
今日のメニューは、抹茶ミルクトースト、トマトシチュー、いよかん、牛乳です。
抹茶
1. 抹茶とは?
抹茶は、「覆下栽培(おおいしたさいばい)」という独特の工程を経て育てられた茶葉(テン茶)を、
石臼などで微粉末にしたものです。
栽培の秘密: 収穫の数週間前から茶園を黒い布などで覆い、日光を遮ります。
これにより、渋み成分(カテキン)の生成が抑えられ、旨味成分(テアニン)が豊富な甘みのある茶葉になります。
まるごと摂取: 煎茶のように茶葉を漉すのではなく、粉末を溶かして飲むため、
茶葉に含まれる栄養素を100%摂取できるのが最大の特徴です。
2. 抹茶のランクと種類
主に「飲用(茶道用)」と「加工用(製菓用)」に分けられます。
種類特徴用途
濃茶(こいちゃ)最高級品。苦みが少なく、強い甘みとコクがある。茶事のメイン、格式高い席。
薄茶(うすちゃ)一般的にイメージされる抹茶。適度な苦みと爽やかさがある。日常の点前、カフェ。
料理・製菓用色味が強く、苦みがはっきりしている。アイス、ケーキ、ラテなど。
3. 抹茶の健康・美容効果「スーパーフード」として注目される理由は、その成分の濃さにあります。
テアニン: リラックス効果があり、カフェインの刺激を穏やかにして集中力を高めます(「穏やかな覚醒」と呼ばれます)。
カテキン: 強い抗酸化作用があり、免疫力向上や脂肪燃焼を助けます。
ビタミンC・E: 美肌効果やアンチエイジングが期待できます。
食物繊維: 水に溶けない食物繊維も粉末なのでそのまま摂取できます。
4. 美味しく淹れるポイント
自宅で楽しむなら、以下の3点に気をつけるだけで味が劇的に変わります。
お湯の温度: 沸騰したてではなく、80°C前後に少し冷ますと、苦みが抑えられ甘みが引き立ちます。
ダマを防ぐ: 抹茶は静電気で固まりやすいため、使う前に「茶漉し」でふるうのが鉄則です。
点て方: 茶筅(ちゃせん)を「M」の字を書くように素早く動かし、きめ細かい泡を作ると口当たりがまろやかになります。
5. 主要な産地日本国内には有名なブランド産地がいくつかあります。
京都・宇治(うじ): 抹茶の代名詞。歴史が深く、上品な香りと味わいが特徴。
愛知・西尾(にしお): 生産量が非常に多く、加工用から高級品まで幅広く手掛けます。
福岡・八女(やめ): 濃厚な旨味と甘みが強く、高級抹茶として評価が高いです。
抹茶は今や、ドリンクだけでなくスイーツや料理の隠し味としても無限の可能性があります。
いよかん
冬から春にかけてスーパーに並ぶ、あふれんばかりの果汁と甘い香りが魅力の柑橘です。
その特徴や美味しい見分け方について詳しく解説します。
1. いよかんとは?
いよかんは、明治時代に山口県で発見されたのが始まりですが、その名の通り愛媛県(旧・伊予国)で広く栽培されるようになり、
今では愛媛県を代表する特産品となっています。
ルーツ: 「みかん」と「オレンジ」の掛け合わせ(正確にはタンゴールの一種)と言われています。
旬の時期: 収穫は12月頃から始まりますが、収穫直後は酸味が強いため、貯蔵して酸を抜きます。
私たちが美味しく食べられる食べごろは、主に1月下旬〜3月初旬です。
2. いよかんの大きな特徴
他の柑橘と比べて、特に際立っているのが以下の3点です。
香りの強さ: 「香りを楽しむならいよかん」と言われるほど、皮を剥いた瞬間に爽やかで甘い香りが部屋中に広がります。
ジューシーな果肉: ひと粒ひと粒(砂じょう)が大きく、ぷりっとした食感と、滴るほどの果汁が特徴です。
甘みと酸味のバランス: 濃厚な甘みの中に適度な酸味があり、非常に濃厚な味わいです。
3. 美味しいいよかんの見分け方
スーパーで選ぶ際は、以下のポイントをチェック!
重みがあるもの: 手に持ったときに「ずっしり」重いものは、果汁が詰まっている証拠です。
皮の色が濃い: オレンジ色がより濃く、赤みがかったものの方が熟して甘い傾向にあります。
皮のハリ: 皮にハリがあり、キメが細かいものを選びましょう。
皮がフカフカして浮いている(浮皮)ものは、水分が抜けている場合があります。
4. 上手な食べ方と保存方法
剥き方: 外皮は少し厚いので、手で剥くか、ナイフで切れ目を入れるとスムーズです。
中の薄皮(じょうのう)は少し厚めなので、基本的には剥いて中身だけを食べるのが一般的です。
保存: 乾燥に弱いため、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室、または涼しい冷暗所で保存してください。
5. 栄養について
ビタミンCが豊富に含まれており、風邪の予防や美肌効果が期待できます。
また、クエン酸も含まれているため、疲労回復にもぴったりです。
豆知識:「いい予感」の縁起物 その名前から「いい予感(いよかん)」という語呂合わせで、
受験シーズンには合格祈願の縁起物としても人気があります。
いよかんはそのまま食べるのが一番贅沢ですが、香りが強いのでジャム(マーマレード)にしても絶品ですよ。
いよかんの名前の由来と産地について
1. 名前の由来:なぜ「いよ」かんなのか?
いよかんの名前は、主な産地である愛媛県の旧国名「伊予国(いよのくに)」に由来しています。
実は、最初からこの名前だったわけではありません。
発見当初の名前: 明治19年(1886年)に山口県萩市の農園で発見された当時は、
現地の古い地名(穴門:あなと)にちなんで「穴門蜜柑(あなとみかん)」と呼ばれていました。
改名の経緯: 明治の中頃に苗木が愛媛県へ渡り、松山市を中心に栽培が急速に広がりました。
当初は「伊予蜜柑」と呼ばれていましたが、一般的な「温州みかん」と混同されやすかったため、
1930年(昭和5年)頃に「伊予柑(いよかん)」と正式に命名されました。
縁起担ぎ: 最近では、その響きから「いい予感」とかけて、受験生への贈り物や合格祈願の象徴としても定着しています。
2. 産地:圧倒的なシェアを誇る「愛媛」いよかんの産地は、ほぼ愛媛県に集中しています。
国内生産量シェア順位都道府県シェア(目安)1位愛媛県約92%
2位和歌山県約2% 3位佐賀県約2%ポイント:
全国の生産量の9割以上を愛媛県が占めているため、「いよかん=愛媛」というイメージはデータで見てもその通りと言えます。
愛媛県内の主な産地
松山市: いよかん栽培発祥の地(愛媛県内での広まりの起点)とされ、現在も主力産地です。
今治市・八幡浜市: 温暖な気候と水はけの良い傾斜地を活かし、質の高いいよかんが栽培されています。
3. なぜ愛媛でこれほど育つのか?
いよかんは「松山城が見える範囲でしかうまく育たない」という言葉が
かつてあったほど、気候に敏感な果物です。
温暖な気候: 瀬戸内海の温暖な気候が、寒さに弱いいよかんの木を守ります。
日照時間: 急斜面の段々畑は、空からの太陽光、海からの反射光、
そして石垣からの輻射熱(ふくしゃねつ)という「3つの太陽」を浴びることができ、甘みの強い果実が育ちます。
いよかんには、皮がツルツルした「ダイヤオレンジ(大谷伊予柑)」や、早く熟す「宮内伊予柑」など、いくつか細かい品種もあります。
食材ひとつをとっても、それぞれの地域に根付いた歴史や思い入れがあるんですね。
それを知るだけでも、食に対する愛着がわいてきて、美味しく食べようと思えますね。
今日も、給食室のみなさんが、丁寧に一食一食作ってくれました。
感謝の気持ちを忘れずに、美味しく頂きましょう。
記事 風見 一統