百人一首の季節ですね!
- 公開日
- 2026/01/14
- 更新日
- 2026/01/14
日々の様子
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7年生の国語です。
今日は、気分を変えて百人一首に挑戦です。
現在使用している、三省堂の国語の教科書には、
百人一首の百首が掲載されています。
まずは、入門用の五色百人一首を使用して、
かるた形式で楽しみました。
本来は、下の句のみが書かれている札を場に並べて、
読み手が上の句を読み、取れないようであれば、
下の句を読むような形式。
百人一首
「小倉百人一首(おぐらひゃくにんいっしゅ)」は、日本人にとって最も親しみのある和歌集です。
単なる古典文学としてだけでなく、現代では「競技かるた」というスポーツの側面でも愛されています。
百人一首の成り立ちや構成、楽しみ方について
1. 百人一首とは?
鎌倉時代の歌人、藤原定家(ふじわらのさだいえ)が選んだ和歌集です。
成立のきっかけ:
親友の宇都宮頼綱から「京都の嵯峨野にある別荘(小倉山荘)の障子を飾るために、
素晴らしい和歌を選んでほしい」と頼まれたのが始まりです。
構成:
天智天皇(7世紀)から順徳院(13世紀)まで、
約600年間の代表的な歌人100人から、一人一首ずつ選ばれています。
2. 歌の内容と構成
100首の内訳を見ると、当時の人々の関心がどこにあったかがよく分かります。
テーマ 特徴
恋(43首) 最も多いテーマ。片思い、忍ぶ恋、失恋など切ない歌が多い。
四季(32首) 秋(16首)が最多、次いで春(6首)。日本の自然美を詠む。
旅・別離 故郷を思う気持ちや、旅先での孤独などを表現。
その他 信仰、老い、世の中の無常観など。
3. 覚えておきたい有名な歌人
百人一首には、歴史の教科書に登場する有名人も多く含まれています。
紫式部・清少納言: 『源氏物語』『枕草子』の作者として有名。
小野小町: 絶世の美女として知られる女流歌人。
在原業平: 『伊勢物語』のモデルとも言われるプレイボーイ。
崇徳院: 悲劇の天皇として知られ、非常に情熱的(あるいは怨念がこもった)歌が有名。
4. 現代での楽しみ方
百人一首は、本を読んで歌の背景を知るだけでなく、体験として楽しむ文化が根付いています。
競技かるた: 「畳の上の格闘技」とも呼ばれます。読み手が「上の句」を読み始めた瞬間、対応する「下の句」が書かれた札を取り合います。
坊主めくり: 歌の意味を知らなくても遊べるゲームです。絵札(読み札)をめくって、
「坊主(お坊さん)」が出たら手札を捨てるなどのルールで盛り上がります。
聖地巡礼: 定家が歌を選んだ京都の「小倉山(二尊院付近)」や、競技かるたの殿堂である
「近江神宮(滋賀県)」を訪れるファンも多いです。
5. 豆知識:なぜ「百人一首」は覚えやすい?
百人一首には「決まり字」というものがあります。
例えば、「む」から始まる歌は一首しかないため、「む」と聞こえた瞬間に
その札(下の句:きりぎりす〜)を取ることができます。
このパズル的な要素が、暗記を楽しくさせている秘訣です。
おすすめの覚え方:
まずは「五色百人一首」という、20枚ずつ色分けされたセットから始めるのがハードルが低くておすすめです。
百人一首の世界は、千年前の人も現代の私たちと同じように恋に悩み、季節の移ろいに感動していたことを教えてくれます。
百人一首を覚えるのは一見大変そうですが、コツを掴めばパズルのように楽しく覚えられます。
効率よく、かつ忘れにくい4つのステップを紹介
入門編
1. 「決まり字」で攻略する
競技かるたの選手も使っている、最も王道で効率的な方法です。
上の句の最初の数文字を聞けば、下の句が確定する文字を「決まり字」と言います。
一字決まり(む・す・め・ふ・さ・ほ・せ)「むすめふさほせ」という呪文で覚えます。
これらは最初の1文字を聞くだけで札が取れる「ラッキー札」です。
例:
「む」で始まるのは「むらさめの…」の一首だけ。
二字決まり「あさ」「あり」など、2文字目まで聞けば確定する歌です。
2. 短歌を「物語」や「ビジュアル」で覚える単なる文字の羅列として暗記するのではなく、
歌の背景にある情景をイメージします。
五色百人一首を活用する100枚を20枚ずつ「青・ピンク・黄色・緑・オレンジ」の5色に分けた教材があります。
一度に100枚は無理でも、「今日はピンクの20枚だけ」と決めると集中力が続きます。
「語呂合わせ」で作る強引にストーリーを作るのも有効です。
例:瀬をはやみ(せをはやみ) = 「背中が早いよ、滝登り」 → 下の句は「たきがはの…」
3. 「上の句の最初」と「下の句の最初」を繋げる「上の句を全部覚えてから下の句を覚える」のは時間がかかります。
「上の句の頭」と「下の句の頭」をセットで覚えるのが近道です。
上の句の出だし下の句の出だし覚え方のヒント
ちはやぶるからくれなゐに「ちはや」さんは「空(から)」が好きひさかたのしづこころなく
「ひさ」しぶりに「しず」かだ田子(たご)の浦にうち出でて見れば
「田子」さんが「家(うち)」から出る
4. アプリや動画で「音」から覚える百人一首は「リズム」が命です。
目だけでなく耳を使うと定着率が劇的に上がります。
読み上げアプリ: 自動でランダムに読んでくれるアプリを使い、家事や移動中に聞き流します。
YouTubeの解説動画: 歌の意味を知ると「あぁ、あの失恋の歌ね」と記憶に引っ掛かりができます。
最初の一歩としてのおすすめまずは、先ほど紹介した
「む・す・め・ふ・さ・ほ・せ」の7首から完璧にしてみませんか?
これだけで「1文字目が聞こえた瞬間に取れる」という快感が味わえて、モチベーションが上がりますよ。
ガチ勢編
100首すべてを覚えるのは大きな挑戦ですが、戦略的に取り組めば必ず覚えられます!
丸暗記しようとせず、「脳が覚えやすい形」に小分けにするのが最大のコツです。
おすすめのステップ
ステップ1:最強の呪文「むすめふさほせ」から
まずは、最初の1文字を聞くだけで下の句がわかる「一字決まり」の7首を完璧にします。
これだけで「100分の7」が終了し、かるた取りでも圧倒的に有利になります。
む:村雨の(むらさめの) ── き:霧立ちのぼる(きりたちのぼる)
す:住の江の(すみのえの) ── ゆ:夢の通ひ路(ゆめの かよひぢ)
め:めぐりあひて(めぐりあひて) ── よ:夜半の月かな(よはのつきかな)
ふ:吹くからに(ふくからに) ── む:むべ山風を(むべやまかぜを)
さ:寂しさに(さびしさに) ── い:いづこも同じ(いづこもおなじ)
ほ:ほととぎす(ほととぎす) ── た:ただ有明の(ただありあけの)
せ:瀬をはやみ(せをはやみ) ── わ:われても末に(われてもすゑに)
ステップ2:「色のグループ」に分けて攻略
一度に100首を見ず、20首ずつの束にして覚えます。
市販の「五色百人一首」という色分けルールを使うのが最も効率的です。
月曜日:青色の20首だけ
火曜日:桃色の20首だけ というように、1週間のうち5日間、色ごとに集中して覚えます。残りの2日は復習に充てます。
ステップ3:「語呂合わせ」で上の句と下の句を接着する
意味を理解するのも大事ですが、まずは「音」で繋げてしまうのが早いです。
有名な語呂合わせ(一例)を紹介します。
ぜひ、自分オリジナルを考えてみてください!その過程を楽しむことで、
自然と頭に入ります。
「田子(たご)の浦に」 ── 「うち出でて見れば」
覚え方:多忙(たご)なときは、家(うち)にいたい。
「淡路島(あはぢしま)」 ── 「いく夜寝ざめぬ」
覚え方:淡路(あわじ)のいく(いく)ら。
「奥山に(おくやまに)」 ── 「声きく時ぞ」
覚え方:奥(おく)さん、声(こえ)が大きい。
ステップ4:アプリで「隙間時間」を埋める
机に向かって暗記するよりも、1日5分の細切れ時間が効果的です。
読み上げアプリを使う: 「わかむらさき」などの無料アプリで、シャッフル再生して「聞き流し」をします。
「決まり字」一覧表をトイレに貼る: 毎日必ず目にする場所に、上の句と下の句の「頭文字」だけを書いた表を貼っておきます。
挫折しないためのヒント
100首すべてを覚えようとすると「まだあと80首もある…」と疲れてしまいます。
「今日はこの3首だけ、誰かにドヤ顔で披露できるくらい完璧にする」
というスモールステップで進めてみてください。
学年関係なく取り組んでいる百人一首。
縦割りで戦ってみるのも、面白そうですね。
7年生は、とても楽しそうに取り組めていました。
これから、徐々に得意札を増やしていきながら、
最強を目指して欲しいと思います。
記事 風見 一統