学校日記

おいしい給食「駒ヶ根産しめじの味噌汁」~とれたて村給食の日~

公開日
2025/10/22
更新日
2025/10/22

日々の様子

10月22日(水)

今日のメニューは、さつまいもご飯、もずく入り卵焼き、駒ケ根産しめじの味噌汁、牛乳です。

今日は、とれたて村給食の日です。長野県駒ケ根市の「しめじ」が届きました。

生産者の方より中台中生へ

「多くの仲間が生産に携わっています。ひとつひとつのぶなしめじに、私たちの愛情と真心がこもっていますので、

おいしくて安心できるぶなしめじをみなさんで食べてください。」というメッセージを頂戴しました。



長野県駒ヶ根市(こまがねし)は、雄大な自然と豊かな食文化を持つ魅力的な地域です。

特にきのこ栽培が盛んで、ぶなしめじの生産地としても知られています。

1. 駒ヶ根市の特徴

駒ヶ根市は、長野県の南部に位置し、「南アルプスと中央アルプスに抱かれたまち」として知られています。

雄大な自然と観光

中央アルプス駒ヶ岳:

市の西側には中央アルプスがそびえ、特に駒ヶ岳への玄関口として有名です。

駒ヶ岳ロープウェイを利用すれば、標高2,612mにある千畳敷カールまで簡単にアクセスでき、

高山植物や壮大な氷河地形の絶景を楽しめます。


光前寺(こうぜんじ):

樹齢数百年の杉並木に囲まれた古刹で、「光苔」や美しいしだれ桜が有名です。

また、「早太郎伝説」の舞台としても知られています。


食文化・ご当地グルメ

駒ヶ根ソースかつ丼:

駒ヶ根市の名物として知られるご当地グルメです。ご飯の上に千切りキャベツを敷き、

特製の甘辛いソースにくぐらせた分厚い豚カツを乗せるのが特徴です。


信州そば・馬刺し:

信州(長野県)の他の地域と同様に、風味豊かな信州そばや、この地域独自の食文化として馬刺しも親しまれています。


2. ぶなしめじの収穫と生産について

駒ヶ根市は、清らかな水と冷涼な気候に恵まれ、きのこ栽培が盛んな地域です。

特にぶなしめじは主要な生産品の一つです。


菌床栽培が主流

駒ヶ根市やその周辺地域でのぶなしめじ生産は、季節に左右されない菌床栽培(施設栽培)が主流です。

菌床の作成:

おがくずなどの培地をビンや袋に詰め、ぶなしめじの菌を植え付け(接種)ます。

生育管理(温度・湿度管理):

施設内は、コンピュータ管理などで室温15〜16℃、湿度98%といったぶなしめじの生育に最適な環境が

24時間保たれています。これにより、安定した品質と味を実現しています。

収穫:

菌床に発生したぶなしめじは、傘が開きすぎず、軸がしっかりとした頃合いを見計らって収穫されます。

収穫されたぶなしめじは、株のまま、あるいは石づき部分を除去したカットぶなしめじとしてパック詰めされて出荷されます。


地域企業による取り組み

駒ヶ根市には、ぶなしめじなどのきのこを大規模に生産している企業(例:アグリコなど)があり、

地域の農業と食卓を支えています。近年は、フードロス削減の観点から、石づき部分(通称「森のホタテ®」)を

食用として商品化するなどの取り組みも見られます。

このように駒ヶ根市は、アルプスの大自然を背景に、

歴史と独自の食文化、そして現代的な農業技術が共存する魅力的な場所です。


さつまいもご飯

1. さつまいもご飯の基本的な特徴

季節

旬の味覚: 秋に旬を迎えるさつまいもを使うため、主に秋から冬にかけての季節の料理として親しまれています。

新米の時期と重なるため、特においしさが引き立ちます。


味わい

甘みと塩気のバランス: ホクホクとしたさつまいもの持つ上品で自然な甘さを、

ご飯に加える適度な塩気が引き立てるのが最大の特徴です。

この甘塩っぱいバランスが、飽きのこない味わいを生み出します。


食感: ご飯のふっくら感と、さつまいものほっくり、またはねっとりとした食感の両方が楽しめます。


栄養価

ヘルシー: さつまいもは、ビタミンCや食物繊維が豊富で、腸内環境を整える効果も期待できます。

    美味しく栄養価が高い点も人気の理由です。


2. さつまいもご飯の作り方

材料(米2合の場合の目安)

米:2合

さつまいも:約200g~300g(お好みで)

水:炊飯器の2合の目盛りまで

塩:小さじ1/2〜1(さつまいもの甘さや好みに応じて調整)

(お好みで)

昆布:5cm角1枚(旨味アップ)

酒:大さじ1/2(風味付け)

黒ごま:適量(仕上げ用)


作り方の手順

米の準備: 米を洗い、炊飯器の内釜に入れ、30分〜1時間ほど浸水させます。(ふっくら炊き上げるための重要工程)

     ※移動教室で挑戦した飯盒炊爨を思い出してくださいね!

さつまいもの準備:

さつまいもをよく洗い、皮付きのまま(色合いと栄養のために)1〜1.5cm角のさいの目切り、または乱切りにします。

切ったさつまいもは、5〜10分ほど水にさらしてアクを抜き、

ザルにあげて水気を切ります。(アク抜きで変色を防ぎ、ホクホク感が増します)

     ※アク抜きも移動教室のカレー作りを思い出すとよいですね!

炊飯:

浸水させた米に、水、塩(と酒、昆布)を加え、軽く混ぜます。

その上に、水気を切ったさつまいもを広げるように乗せます。(混ぜない方が、炊きムラを防げます)

炊飯器の「普通」コースで炊飯します。


仕上げ:

炊き上がったら、昆布を取り除き、さつまいもを崩しすぎないように底から全体を優しく混ぜます。

器に盛り付け、お好みで黒ごまを散らして完成です。


3. 感動的なおいしさにするためのコツ

1. さつまいもの「アク抜き」は必須

切ったさつまいもを水にさらすのは、変色を防ぐとともに、

さつまいもの余分なデンプン質を取り除くことで、ホクホク感を出すために重要です。


2. 塩加減をしっかり決める

さつまいもご飯の美味しさは、塩気にかかっています。塩が足りないと味がぼんやりしてしまうため、

「少し塩気がきいているかな?」と感じるくらいの塩加減にすると、さつまいもの甘さが際立ちます。

味付けは塩だけでシンプルにすると、素材の味がより引き立ちます。


3. さつまいもの品種を選ぶ

ホクホク系: 紅あずまや鳴門金時は、ホクホクとした食感で炊き込みご飯に特におすすめです。

ねっとり系: 紅はるかはねっとり系ですが、炊き込みご飯にすると適度な粘り気と強い甘さが出ます。

安納芋のような極度にねっとりした品種は、べちゃつきやすいため避ける方が無難です。


4. 炊き上がってから混ぜる

炊飯前に米とさつまいもを混ぜてしまうと、米の炊きムラが出たり、さつまいもが煮崩れやすくなったりします。

さつまいもは、最後に米の上にそっと乗せるだけにしましょう。

炊き上がった後に優しく混ぜることで、さつまいもがご飯全体になじみます。


4. アレンジのアイデア

バター醤油風味: 炊き上がりにバターと少量の醤油を混ぜ込むと、コクと風味が加わります。

塩昆布をプラス: 炊飯時に塩昆布を入れる、または仕上げにごま塩代わりにトッピングすると、旨味が増します。

他の具材: 油揚げ、にんじん、鶏肉などを少量加えると、五目ご飯風の豪華な炊き込みご飯になります。


「もずく入り卵焼き」

海藻の持つ豊かな風味と独特の食感が加わった、ヘルシーで人気の高い卵料理です。

特に沖縄料理の一つとしても知られています。

1. もずく入り卵焼きの基本的な特徴

食感の楽しさ

ネバネバ感ともっちり感: もずくの最大の特徴であるフコイダンによる独特のぬめりが、

           卵焼きの卵液に混ざることで、ふんわりとした食感の中にももっちり、またはトロリとした口当たりが加わります。

プチプチ感: もずくをたっぷり入れると、噛んだときのプチプチとした食感がアクセントになり、通常の卵焼きにはない楽しさがあります。


味わいと栄養

磯の風味: もずくの豊かな磯の香りが、卵の甘さやだしと相まって、食欲をそそる上品な風味になります。

ヘルシー: もずくは低カロリーで、食物繊維(フコイダン)、ミネラル(特にフコイダンは腸内環境を整える効果が期待される)が豊富です。

    卵焼きに加えることで、手軽に栄養バランスをアップできます。

地域性

沖縄料理: もずくの国内生産量のほとんどは沖縄県産であり、もずく入り卵焼きは、

    沖縄の家庭や居酒屋で親しまれている定番料理の一つです(沖縄では、だし巻き卵や厚焼き卵風にすることが多いです)。


2. 美味しく作るための調理のポイント

もずくを具材として使うため、通常の卵焼きとは異なるいくつかのコツがあります。


A. もずくの準備

水気を徹底的に切る:

生もずくや塩蔵もずくを使う場合は、塩抜き・水洗いをした後、キッチンペーパーで包むか、ザルで強く絞って、

水気を極力切ることが最大のポイントです。水気が残っていると、卵液が水っぽくなり、うまく巻けなくなったり、味が薄くなったりします。


食べやすい長さにカット:

もずくが長いままだと、卵焼きを巻くときに千切れたり、食べる時に噛み切りにくくなったりします。

1〜2cm程度にざく切りにしておくと、卵液全体に均一に混ざりやすく、巻きやすくなります。


B. 卵液の味付け

だしと調味料:

和風だし(だし汁、白だし)、醤油、砂糖、塩などで味付けをしますが、もずく自体に塩気がある場合があるため、

調味料は控えめから試すのがおすすめです。


具材に下味をつける(応用):

もずくだけでなく、人参やネギ、干しエビなど他の具材を加える場合は、卵液と混ぜる前に具材に軽く下味をつけておくと、

卵と具材の味なじみがよくなります。


C. 焼き方の工夫

強火を避ける:

具材(もずく)が入るため、通常の卵焼きよりも火が通りにくくなります。中火〜弱めの中火で、

ゆっくり丁寧に焼く方が、焦げ付かず中まで火が通ります。


「だし巻き卵」風に:

卵液を少しずつ流し入れて、奥から手前に巻いていく「だし巻き卵」の要領で焼くと、もずくが層になってきれいに仕上がります。


3. アレンジと付け合わせ

アレンジ具材

ネギ・青ジソ: 小口切りにした小ねぎや、刻んだ青ジソを加えると、彩りと風味がアップします。


切り干し大根: シャキシャキとした食感をプラスするために、さっと戻した切り干し大根を加えるレシピもあります。


おすすめの付け合わせ

大根おろしとポン酢: シンプルに塩味で仕上げた場合は、さっぱりとした大根おろしとポン酢を添えると、おつまみや副菜として最適です。

生姜醤油: 磯の香りと相性の良い、おろし生姜を混ぜた醤油をかけても美味しくいただけます。


あいにくの天気で、秋を通り越して冬?のような陽気ですが、給食では、しっかりと秋の旬を

今日も美味しく頂けましたね。

合唱コンクールまで残された日数は、今日を含めて3日間。

クラスでの練習もいよいよ、明日を残すのみ!

これまで、しっかりと準備が進んできていると思います。毎回言っていますが、

忘れがちになる自分自身の体調管理!これが一番の基本です。

睡眠時間・栄養摂取・手洗い、マスクなど、自己管理を徹底して、当日を元気に迎えましょう。

今一度、確認しましょうね。本番は、午前中です。自分たちが合唱する時間に、

最もベストな発声ができる体のサイクルは完成していますか!?

すべての基本は、習慣形成です。


今日も、旬を届けてくださった、給食室から生産者の方々まで、

感謝の気持ちを忘れずに、元気に生活することでかえしていきましょう。


                 記事 風見 一統