学校日記

9年生 理科

公開日
2025/07/03
更新日
2025/07/03

日々の様子

9年生の理科です。

今日は、原子とイオンを一緒にすると、どうなるのかの反応を確認する実験でした。



金属の原子(中性)と金属のイオン(陽イオン)を一緒にすると、電子のやり取り(酸化還元反応)が起こる可能性があります。


具体例:亜鉛の原子 + 銅イオン(Cu²⁺)
この組み合わせはとても有名な反応です。

実験例:
Zn(金属亜鉛) + Cu²⁺(水溶液中) → Zn²⁺ + Cu(銅が析出)

なにが起きている?

 亜鉛は電子を失いやすい金属 → 酸化されてZn²⁺に

 銅イオンは電子を受け取りやすい → 還元されて金属銅になる

つまり、

 亜鉛が電子を銅イオンに渡す

 銅イオンは電子を受け取って金属銅になる

 亜鉛は水溶液中にイオンとして溶けていく

 他の金属でも起きるの?

    はい。ただし、**どちらが電子を出しやすいか(イオン化傾向)**によります。

金属のイオン化傾向(簡易順):

 K> Ca > Na > Mg > Al > Zn > Fe > Ni > Sn > Pb > (H) > Cu > Hg > Ag > Au

左ほど電子を失いやすい(=酸化されやすい)

右ほど電子を受け取りやすい(=還元されやすい)

水溶液中かどうかも重要
原子とイオンが水溶液中で出会うと反応しやすい

固体どうしだと反応は起こりにくい(イオンが動けない)

 まとめ
状態 起こること
金属原子(例:Zn) + 金属イオン(例:Cu²⁺) 酸化還元反応(電子のやりとり)
イオン化傾向の強い原子 + 弱いイオン 原子が酸化、イオンが還元されて金属になる


実査の様子をみていると、液体の中から、シュワシュワっと泡のような気体が発生する様子が

みてとれました。

実験内容を印象に残し、しっかりと考察を行い、実践力を蓄えていきましょう。


    記事 風見 一統