鯨、触ってみる!?
- 公開日
- 2026/01/09
- 更新日
- 2026/01/09
日々の様子
給食室の横に、突如出現!
その名も、「鯨」。
現在、展示されているものは、鯨の髭です。
触ってみると、想像以上にかたい!ですね。
なかなか、触れる機会はないと思いますので、
今あるうちに、ぜひ体験してみましょう。
なぜ鯨が!?
1月28日(水)は、タイムスリップ給食!昭和20年代頃
ここで、鯨が提供されます。業者さんが、せっかくの機会だからということで、
届けてくれました。
そんな、鯨についてちょっとだけ、学んでおきましょう!
鯨(クジラ)は、日本人にとって古くから「大きな恵み」をもたらす特別な存在でした。
生物学的な特徴から、日本の食文化、そして懐かしの学校給食まで、詳しく紐解いていきましょう。
1. 鯨ってどんな動物?
鯨は、一生を海で過ごす哺乳類です。大きく分けると、歯を持つ「ハクジラ」(マッコウクジラ、イルカなど)と、
ひげでプランクトンを漉しとって食べる「ヒゲクジラ」(シロナガスクジラ、ミンククジラなど)の2グループに分類されます。
呼吸: 魚と違いエラ呼吸ではなく、頭の上の噴気孔で肺呼吸をします。
知能: 非常に高く、仲間と歌のような声でコミュニケーションをとることが知られています。
大きさ: シロナガスクジラは全長30m、体重190tにも達し、地球史上最大の動物と言われています。
2. 日本の食文化と「鯨」
日本では古くから鯨を「魚(いさな)」と呼び、捨てるところがない「一頭で七浦(ななうら)潤う」
貴重な資源として大切に利用してきました。
肉: 赤身は刺身や竜田揚げに。
皮(脂身): 「コロ」と呼ばれ、おでんや関西の「ハリハリ鍋」の定番具材。
尾の身: 最高級部位とされ、霜降りの脂が特徴。
工芸品: 鯨のヒゲはしなやかで丈夫なため、文楽の人形の仕掛けや、傘の骨などに使われてきました。
3. 学校給食のスター「鯨の竜田揚げ」
昭和の30年代〜50年代頃、鯨肉は豚肉や牛肉よりも安価で、貴重なタンパク源として全国の学校給食で頻繁に登場しました。
代表的なメニュー:鯨の竜田揚げ
最も人気があったのが「竜田揚げ」です。
鯨の赤身を醤油、生姜、お酒で下味をつける。
片栗粉をまぶしてカラッと揚げる。
独特の風味と、噛みごたえのある食感が特徴。
現在でも、伝統的な食文化を伝える「食育」の一環として、年に数回、地域限定で提供されることがあります。
最近では加工技術が進み、昔よりも柔らかく、臭みのない美味しい竜田揚げが作られています。
4. 現在の鯨事情
1988年に商業捕鯨が一時停止されましたが、2019年に日本は国際捕鯨委員会(IWC)を脱退し、
日本の領海および排他的経済水域(EEZ)内での商業捕鯨を再開しました。
現在は、資源量を厳格に管理しながら、クロミンククジラ、ニタリクジラ、イワシクジラ、
そして2024年からはナガスクジラも対象に加わり、食卓へと届けられています。
中台中で提供予定:「くじらのかりん揚げ」
「くじらのかりん揚げ」は、かつての学校給食において「竜田揚げ」と並んで非常に人気のあったメニューです。
竜田揚げと似ていますが、大きな違いは「仕上げのタレ」にあります。
1. 「かりん揚げ」とは?
かりん揚げは、下味をつけて揚げた肉に、さらに甘辛い醤油ダレを絡めた料理です。
名前の由来: 揚げた後の色が、お菓子の「かりんとう」の色に似ていることから、
あるいは「植物のカリン(木瓜)」の色に似ていることから名付けられたと言われています。
特徴: 竜田揚げがサクサクとした衣を楽しむのに対し、かりん揚げはタレを絡めるため、
しっとり・濃厚な味わいが楽しめます。
2. 竜田揚げとの決定的な違い
給食の献立表で見かけるこの2つは、実は別物として区別されていることが多いです。
特徴 鯨の竜田揚げ 鯨のかりん揚げ 味付け
醤油・生姜の下味がメイン下味 + 仕上げに甘辛いタレ食感片栗粉のサクサク感タレが
染み込んだしっとり感見た目粉を吹いたような白っぽさ
タレでツヤのある濃い茶色補足: 自治体や学校によっては、冷凍の竜田揚げを揚げた後にタレを和えて
「かりん揚げ」として提供するケースもありました。
3. なぜ給食で人気だったのか
昭和の時代、鯨肉は安価で栄養価が高かった一方、特有のクセ(生臭さ)がありました。
これを美味しく食べるための工夫が詰まっています。
臭み消し: 生姜やニンニクを効かせたタレでコーティングすることで、鯨が苦手な子供でも食べやすくなっていました。
ご飯が進む味: 砂糖と醤油の甘辛い濃いめの味付けは、麦ごはんとの相性が抜群でした。
噛む練習: 当時の鯨肉は今より少し硬かったのですが、タレを絡めることで噛めば噛むほど味が染み出し、
食育としても重宝されました。
4. 懐かしの味を再現するポイント
もしご家庭で「あの味」を再現したい場合は、以下の手順がおすすめです。
下処理: 鯨の赤身を小さめの角切りにし、牛乳に少し浸すと臭みがさらに抜けます。
下味: 醤油、酒、おろし生姜に30分ほど漬け込みます。
揚げる: 片栗粉をまぶし、高めの温度でカラッと揚げます。
タレを絡める: 醤油、砂糖、みりん(比率は1:1:1程度)を小鍋で煮詰め、揚げたての鯨を投入して一気に絡めます。
仕上げに白ごまを振るのが給食流です。
まだ日はありますが、当日が楽しみですね。
くじらを食するためにも、健康に毎日を過ごしましょう。
休んでしまったら、食べることができませんので・・・
1月は、献立がとても充実しています。
歴史を感じることができる構成になっていますので、乞うご期待!
記事 風見 一統