学校日記

おいしい給食「きな粉揚げパン」

公開日
2025/12/08
更新日
2025/12/08

日々の様子

12月8日(月)

今日のメニューは、きな粉揚げパン、ワンタンスープ、オレンジ、牛乳です。

ワンタン(餛飩・雲呑)について

中華料理の点心の一種で、日本でも非常に人気があります。

ワンタンの主な特徴や歴史、地域ごとの違いについて

 ワンタンの基本定義: 小麦粉を薄くのばした正方形の皮で、豚ひき肉やエビ、ネギなどの具材(餡)を包み、

主に茹でてスープに入れて食べる料理です。

食感: 餃子の皮よりも薄いのが特徴で、茹でると透き通るような見た目になり、つるんとしたのどごしと、

とろけるような食感が魅力です。

食べ方:

ワンタンスープ(雲呑湯): スープに入れて食べるのが最も一般的です。

雲呑麺(ワンタンメン): 細い中華麺と一緒に食べるスタイル(特に香港・広東で定番)。

紅油抄手(ホンユーチャオショウ): 四川省などで、茹でたワンタンをラー油や花椒の効いた辛いタレに絡めて食べるスタイル。

揚げワンタン: 日本でも馴染みがありますが、ワンタンを揚げてパリパリの食感を楽しむこともあります。

 歴史と名称起源:

中国の春秋時代から続く非常に古い食べ物で、餃子(水餃子)とはもともと明確な区別がなかったとされています。

「渾沌(こんとん)」: 古代中国では、穴のない皮で餡を包んだ食べ物を、

目鼻口などの七つの穴がない神「渾沌」に例えて名付けたのが始まりとされています。

これが後に「餛飩(フゥントゥン)」という字に変わりました。

「雲呑(ワンタン)」: これは広東語の発音(wan4 tan1)に由来する表記です。

「雲を呑む」という意味があり、茹でて浮かんだワンタンの形が雲のようだという詩的な解釈もあります。

 地域による呼び名と違い

中国では地域によって呼び名や餡、食べ方に特徴があります。

中国北部餛飩(フゥントゥン)Húntun餡は少なめ。

広東・香港雲呑(ワンタン)Yúntūnエビが入り、プリプリで金魚のしっぽのような形に包むことが多い。

細麺と合わせた雲呑麺が有名。

四川・重慶抄手(チャオショウ)Chāoshǒuラー油をたっぷり使った辛いタレをかけて食べる「紅油抄手」が有名。

福建・台湾扁食(ビェンシー)Biǎnshí餡が多めで、スープにセロリや揚げネギを入れることも。

江南(上海など)餛飩(フゥントゥン)Húntunスープにあおさ(紫菜)や溶き卵を入れることも。

ワンタンは、その地域ごとの文化や食材が反映されており、多様な楽しみ方がある奥深い点心です。


給食の「揚げパン」は、多くの方にとって懐かしく、そして大人気のメニューですね!

 揚げパンのルーツと歴史揚げパンは、単なる人気メニューというだけでなく、戦後の食糧難の時代に生まれた、

知恵と優しさから生まれた給食の歴史を語る上で欠かせない存在です。

 誕生のエピソード発祥地:

東京都大田区立嶺町小学校(現:嶺町幼稚園)誕生時期: 昭和27年(1952年)頃

発案者: 当時の給食調理師、篠原常吉(しのはら つねきち)さん

きっかけ: 当時、学校給食はコッペパンが主流でしたが、冬に流行したインフルエンザなどで

欠席した児童にパンを届ける際、時間が経って硬くなってしまったパンをどうにか美味しく、

そして栄養をつけて食べてもらいたいと考えたのが始まりです。

工夫: 硬くなったパンを油で揚げて、砂糖をまぶすという調理法を考案したところ、病み上がりの子どもたちに大変喜ばれ、

これが評判となって全国の給食に広まっていきました。

 その後の広がり

給食コンクール優勝: 篠原さんはその後の給食コンクールでこの揚げパンで優勝し、

これが全国の給食関係者に知られるきっかけとなりました。

栄養価の向上: 戦後の物資が不足していた時代において、油で揚げることでエネルギー(カロリー)が高くなり、

貴重な砂糖で甘みをつけた揚げパンは、子どもたちにとっての貴重なごちそう、そして重要な栄養源となりました。

 揚げパンのバリエーション基本はコッペパンを揚げて砂糖をまぶしたものですが、

地域や時代によって様々なバリエーションがあります。

砂糖(グラニュー糖)最も一般的で、発祥当時の味に近い基本の揚げパン。

きな粉きな粉と砂糖を混ぜてまぶしたもの。

大豆由来の栄養(たんぱく質、食物繊維など)もプラスされ、和風の香ばしさが人気。

ココアココアパウダーと砂糖を混ぜてまぶしたもの。ほろ苦さと甘さが絶妙。

シナモンシナモンパウダーと砂糖を混ぜてまぶしたもの。洋風の香りが特徴。

作り方のポイント

給食の揚げパンは、表面はサクッと、中はふんわりとした食感が特徴です。

パン: 主に給食のコッペパンやロールパンを使用します。揚げる: 高温(180℃~200℃)の油で、

パンの表面をサッと短時間(数秒〜1分程度)で揚げます。

パンが油を吸いすぎないように、すばやく揚げるのがコツです。

まぶす: 揚げたパンの油を軽く切ったら、熱いうちに用意しておいた砂糖やきな粉などの粉を全体にまぶします。

熱いうちにまぶすことで、粉がパンの表面にしっかり定着します。

 栄養面の特徴

油で揚げて砂糖をまぶすため、他のパンと比較すると高カロリーです。

エネルギー: 揚げてあるため、通常のコッペパンよりもエネルギー量(カロリー)が高く、

1個あたり300kcal~400kcal前後になることが多いです。

栄養源: 当時の食糧事情からすると、効率よくエネルギーと甘みを得られる貴重なメニューでした。

現在では、油で揚げずにオーブントースターで表面に油を塗って焼き上げ、カロリーを抑える工夫をした

「揚げない揚げパン」のレシピも人気を集めています。給食の揚げパンは、

単なる美味しいパンではなく、病気の子どもを思いやる気持ちと、

戦後の厳しい時代を生き抜いた人々の知恵が詰まった、心温まる一品と言えますね。



今日は、みんな大好き「揚げパンとワンタンスープ」の鉄板メニューでした。

週のはじめから元気をもらいましたね。

給食室のみなさんへの感謝を忘れずに、久しぶりの6時間授業も

しっかりと集中して取り組みましょう。



             記事 風見 一統