学校日記

おいしい給食「七穀ご飯」

公開日
2025/12/09
更新日
2025/12/09

日々の様子

12月9日(火)

今日のメニューは、七穀ご飯、白身魚のゆず味噌焼き、みぞれ汁、牛乳です。

七穀ご飯

七穀ご飯(ななこくごはん)は、白米に7種類の穀物(雑穀)をブレンドして炊き上げたご飯です。

単純な白米のご飯と比べて、より多くの栄養素を摂取できることから、健康志向の方に人気があります。

 七穀ご飯の主な特徴とメリット

七穀ご飯は、使用する雑穀の種類によって成分は異なりますが、一般的に次のような特徴があります。

1. 豊富な食物繊維雑穀には食物繊維が豊富に含まれており、白米のみのご飯と比べて食物繊維量が大幅にアップします。

これにより、腸内環境の改善や便通の促進に役立つとされています。

2. ビタミン・ミネラルが豊富ビタミンB群($B_1, B_2$など)やビタミンE、鉄分、カルシウム、

マグネシウムなどのミネラルが、白米よりも多く含まれています。

これらの栄養素は、体内でエネルギー代謝を助けたり、日々の食生活で不足しがちな栄養を

補うのに適しています。

3. 低カロリー・低糖質(白米との比較)一般的に、白米と比べてカロリーや糖質が低くなる傾向があります。

また、血糖値の上昇を示すGI値も白米より低いため、血糖値の上昇が穏やかになりやすいと言われています。

4. 独特の食感と風味様々な雑穀が加わることで、プチプチ、モチモチとした楽しい食感や、

雑穀特有の香ばしい風味が加わり、美味しさがアップします。

 7種類の穀物(例)「七穀」と名前についていますが、

具体的な7種類の組み合わせに厳密な決まりはありません。

商品や家庭によって使われる雑穀は異なりますが、よく使われる雑穀には以下のようなものがあります。

大麦 (押麦・もち麦):食物繊維(β-グルカンなど)が豊富。

黒米(くろまい):アントシアニン(ポリフェノールの一種)を多く含み、ご飯が紫色に色づきます。

赤米(あかまい):ポリフェノールを含み、ご飯が薄い赤色に色づきます。

きび、あわ、ひえ:不足しがちなミネラルを補給できます。

大豆、黒豆、小豆:タンパク質やイソフラボンを含みます。

はと麦、ごま など七穀ご飯を選ぶ際は、ご自身の摂りたい栄養素や好みの食感で、配合されている雑穀を確認すると良いでしょう。


みぞれ汁

みぞれ汁(霙汁)は、日本の伝統的な汁物で、寒い季節にぴったりの、体も心も温まる料理です。

主役となるのは大根おろしやかぶおろしで、これを吸い物のだしに加えることで、

冬の空から降る「みぞれ(雨と雪が混じったもの)」のように見えることからこの名がつけられました。


 みぞれ汁の主な特徴と魅力

1. 消化に優しい

大根には、でんぷんやタンパク質、脂質の消化を助ける消化酵素(ジアスターゼなど)が豊富に含まれています。

胃腸に優しいため、食欲がない時や消化を促したい時にも適しています。ただし、これらの酵素は熱に弱いため、

大根おろしは汁の仕上げに加えて煮すぎないのがポイントです。


2. 体が温まる

一般的に、みぞれ汁は葛粉(くずこ)や水溶き片栗粉でごく薄くとろみをつけることが多いです。

とろみがあることで冷めにくくなり、寒い季節に体を温める効果が期待できます。


3. ビタミンCが豊富

大根にはビタミンCも含まれており、風邪予防や美肌効果も期待できます。


4. 調理のポイント

大根おろしをみぞれに見立てるため、大根おろしは煮る直前か火を止める直前に加え、煮すぎないようにします。

具材は、鶏ささみ、鶏団子、豆腐、きのこ類(なめこ、しめじなど)、油揚げ、

魚介類(旬の魚の唐揚げなど)など、何でも合わせられます。

味付けは、だしをベースに、塩や薄口醤油などで薄めに調えるのが基本です。仕上げに柚子の皮や三つ葉をあしらうと、風味と彩りが良くなります。


 基本的なみぞれ汁の作り方(例)

ここでは、鶏肉ときのこを使ったシンプルなみぞれ汁の基本的な手順をご紹介します。


材料(2人分)

だし汁:2カップ(400ml)

大根:100g〜150g(すりおろす)

鶏もも肉またはささみ:50g

きのこ(しめじ、なめこなど):適量

薄口醤油:小さじ1〜2

塩:少々

水溶き片栗粉(任意):適量(とろみをつけたい場合)

三つ葉または刻みネギ、柚子の皮:適量


手順

大根をおろす: 大根は皮をむいてすりおろし、軽く水気を切ります(大根おろしの汁にも栄養があるので、お好みで多少は加えてもOKです)。

具材を煮る: 鍋にだし汁を入れ、食べやすく切った鶏肉やきのこを加えて煮ます。アクを取りながら、具材に火が通るまで煮ます。

味を調える: 薄口醤油と塩で味を調えます。

とろみをつける(任意): とろみをつけたい場合は、一度火を止めてから水溶き片栗粉を加え、再び加熱してとろみをつけます。

大根おろしを加える: 火を止める直前、または火を止めてから大根おろしを加え、全体をさっと混ぜて温めます(煮すぎないように注意)。

盛り付け: 器に盛り付け、三つ葉や柚子の皮などを添えて完成です。

みぞれ汁は、和食の献立で特に冬場に好まれる汁物です。具材を変えるだけでバリエーションが楽しめるのも魅力です。


東京の今後の気候(2025年12月以降)の傾向

気象庁の長期予報によると、東日本の冬の気候は例年との差が見られる可能性があるようです。

1. 12月の特徴気温: 11月までは高温傾向が続きましたが、12月は平年並みの気温に戻る見通しです。

平年並みでも、冬の訪れは急ピッチになり、急に寒さを感じる日が多くなる可能性があります。

寒気・雪: 冬の初め(12月)は、早くも真冬並みの寒気が南下する予想があり、厳しい寒さに注意が必要です。

2. 1月・2月の特徴

冬の後半: 1月、2月の気温傾向については、平年並み、または平年より寒さのピークが早く終わり、

春の訪れが早まる可能性も示唆されています。

全般: 冬の前半(12月〜1月)は厳しい寒さとなる可能性がありますが、冬全体としては平均並みに落ち着く見込みです。

 東京の冬の平年値(参考)月平均気温(℃)最高気温の平年値(℃)最低気温の平年値(℃)気候の特徴(平年)

12月約7.7約12約5寒さが本格化。晴れの日が多く、空気が乾燥します。

1月約5.5約10約2一年で最も寒い時期。朝晩は氷点下になることも。

2月約6.0約10〜11約31月に次いで寒い時期。晴天で空気が乾燥します。

                      出典:気象庁の平年値データなどを基に作成。

 気候に合わせた服装のポイント

12月: 厚手のコートやダウンジャケット、セーターなど、本格的な冬の服装が必要です。

急な寒波に備え、マフラーや手袋も用意しましょう。

1月・2月: 冬の寒さが最も厳しくなる時期です。ダウンコートなどの最も暖かいアウターが必須となります。

冷たい風を防ぐマフラー、手袋、ニット帽などで防寒を徹底してください。

乾燥対策: 東京の冬は晴れの日が多く、非常に空気が乾燥します(湿度が30%前後の日も)。

風邪やインフルエンザの予防、肌の保湿対策、加湿器の使用などにも注意が必要です。


給食メニューを通じて、季節感を感じ取ることができるのも、

日本の食事の魅力のひとつですね。

ついこのあいだ、12月に入ったと思いきや、

気がついたら今年も残すところ22日です。

あと3週間もしたら、カウントダウンを迎え、2026年(令和8年)の幕が上がります。

昨日の北海道地方の地震に、衝撃を受けた人も多いと思います。

有事は、いつどこでどうなるのか予測ができません。

災害に遭われた方々の1日もはやい復興を願いつつ、

当たり前だけど当たり前ではない今日という日々に、

そして、おいしい給食を頂けることに感謝の気持ちを忘れずに、

一生懸命に生活しましょう。



               記事 風見 一統