学校日記

おいしい給食「お狩り場焼き」~秋田郷土料理の日~

公開日
2025/10/30
更新日
2025/10/30

日々の様子

10月30日(木)

今日のメニューは、ご飯、お狩り場焼き、きりたんぽ汁、牛乳です。

お狩り場焼き(御狩場焼)

秋田県北部、特に仙北市角館(かくのだて)周辺に伝わる歴史ロマンあふれる郷土料理です。

概要: 肉や季節の野菜などを、山椒味噌で豪快に調理し、鉄板や網の上で焼いて食べる料理です。

 由来: 江戸時代、角館を治めていた佐竹北家(さたけほっけ)の当主が、

狩猟(狩り)をした場所(場)で、獲った鳥類(キジや鴨など)をその場でさばき、

山椒味噌をつけて焼いて食べたのが始まりとされています。

その「狩りの場所で焼いて食べる」ことから「御狩場焼」と名付けられました。


特徴: 素材の持つ滋味を、香ばしい山椒味噌が引き立てる、豪快ながらも繊細な味わいが特徴です。

  現代では、比内地鶏や鶏肉が使われることが多いです。


きりたんぽ

秋田を代表する郷土料理で、特に大館(おおだて)・鹿角(かづの)地方が発祥とされています。

きりたんぽとは: 炊きたてのご飯を半つぶしにして杉の棒に巻き付け、焼き目をつけたものを「たんぽ」と呼びます。

この「たんぽ」を鍋に入れやすいように斜めに切ったものが「きりたんぽ」です。

名前の由来: 棒に刺して焼いたご飯の形が、植物の「がまの穂」に似ており、

短い穂という意味の「短穂(たんぽ)」から名付けられ、「切ったたんぽ」で「きりたんぽ」となったとされます。


みそたんぽ: 鍋に入れる前の「たんぽ」に甘辛い味噌をつけて香ばしく焼き上げたものは「みそたんぽ」として食べられています。


 きりたんぽ鍋:

汁: 比内地鶏(ひないじどり)から取った旨みたっぷりのだし(醤油ベース)で煮込みます。

主な具材: きりたんぽの他に、比内地鶏の肉、せり、ごぼう、舞茸、長ネギなど、山の幸をたっぷり入れます。

旬: 新米の収穫期である秋から冬にかけてが旬とされ、地元では収穫祭や冬の団らんには欠かせない料理です。


秋田県

東北地方の北西部、日本海に面する。

東は奥羽山脈が連なる。

県庁所在地 秋田市(東北では仙台市に次ぐ人口を持つ都市)

気候典型的な日本海型気候。冬は季節風が強く、降雪量が多い(内陸部ほど多い)。

産業・特色・古くから農業が盛んで、米どころとして有名。(あきたこまち、サキホコレなど)・林業も盛んで、

秋田杉は日本三大美林の一つ。

ハタハタの漁獲量は国内随一で、県の魚に指定されている。

学力テストで常に全国トップレベルの成績を誇り、教育水準が高い。

主な見どころ・観光スポット秋田は、四季折々の美しい景色や、歴史的な街並みが魅力です。

1. 自然・景勝地

田沢湖(たざわこ):日本一の深さ(水深約423m)を誇る、ほぼ円形の湖。

瑠璃色の美しい湖面と、湖畔に立つたつこ像が有名。

白神山地(しらかみさんち):青森県との県境にまたがる世界自然遺産。世界最大級のブナの原生林が広がります。

男鹿半島(おがはんとう):日本海に突き出た半島。入道崎(にゅうどうざき)からの夕日が絶景。

乳頭温泉郷(にゅうとうおんせんきょう):ブナの原生林の中に点在する七つの温泉宿の総称。

それぞれに異なる源泉を持つ秘湯として知られています。

抱返り渓谷(だきがえりけいこく):神秘的なエメラルドグリーンの渓流が美しい、新緑と紅葉の名所。

2. 歴史・文化

角館 武家屋敷通り(かくのだてぶけやしきどおり):「みちのくの小京都」と呼ばれる、

約400年前の城下町の風情を残すエリア。特に春のシダレザクラが有名です。

なまはげ館・男鹿真山伝承館:国重要無形民俗文化財「男鹿のナマハゲ」について学べる施設。

3. 伝統行事・祭り秋田竿燈(かんとう)まつり(秋田市):東北三大祭りの一つ。

巨大な竿燈を手のひらや額、肩などに載せてバランスを取る妙技は迫力満点です。

 大曲の花火(大仙市):全国花火競技大会。日本最高峰の技術を持つ花火師たちが集う、大規模な花火大会です。

 横手の雪まつり(横手市):約450年の伝統を持つ小正月行事。雪で作られた室(むろ)「かまくら」の中に水神様を祀り、

 甘酒などを振る舞います。

名物グルメ・食文化

「きりたんぽ」や「お狩り場焼き」以外にも、秋田には美味しいものがたくさんあります。

きりたんぽ鍋郷土料理。比内地鶏だしにきりたんぽ、せり、きのこなどを入れた鍋。

稲庭(いなにわ)うどん日本三大うどんの一つ。手延べ製法による細い麺と、つるっとした喉ごし、強いコシが特徴。

横手やきそばB級グルメ。太めのストレート麺に、ウスターソース味のソース、目玉焼きと福神漬けが定番。

比内地鶏(ひないじどり)日本三大美味鶏の一つ。放し飼いで育ち、赤身が多く、噛むほどにコクと香りが楽しめます。

ハタハタ秋田県の県魚。しょっつる鍋やハタハタ寿司など様々な料理で食されます。

いぶりがっこ「がっこ(漬物)」の代表格。大根を燻製にしてから糠漬けにしたもので、独特の香りとパリパリとした食感が特徴。

※最近、都内のスーパー等でも、瓶で販売されています。美味しいのでおすすめです。

ババヘラアイス道路沿いなどで、おばちゃん(ババ)がヘラを使って盛り付ける、ピンクと黄色のバラのような形のアイス。


秋田県は、自然豊かで、食材も豊富です。冬には上質な雪も舞い降り

寒さを除いて、とてもよい環境です。

日本国内でも、訪れる場所によって、文化や名産が異なり、奥深いですね。


今日は、秋田郷土料理を、再現してくださいました。

給食室への感謝を忘れずに、午後も活動しましょう。


             記事 風見 一統