おいしい給食「四川豆腐」
- 公開日
- 2025/10/07
- 更新日
- 2025/10/07
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10月7日(火)
今日のメニューは、麦ご飯、四川豆腐、茎わかめサラダ、牛乳です。
「四川豆腐」という名前で呼ばれる料理としては、主に麻婆豆腐(マーボーどうふ)や家常豆腐(ジア・チャン・ドウフ)を指すことが多いです。
どちらも中国の四川地方の料理である四川料理(川菜)に属し、豆腐を使った代表的な料理です。
1. 麻婆豆腐(マーボーどうふ)
特徴: 四川料理の代表格で、唐辛子の辛さ(辣:ラー)と花椒(ホアジャオ)という山椒の一種の痺れ(麻:マー)が特徴の「麻辣(マーラー)」味です。
材料: 豆腐(絹ごしや木綿)、豚ひき肉(または牛ひき肉)、豆板醤(トウバンジャン)、豆豉(トウチ)、花椒、鶏がらスープなどを使って煮込みます。
食感: 豆腐は煮込むため、なめらかな口当たりになります。
歴史: 清王朝末期に四川省成都で、顔にあばた(麻)のある陳という女性(婆)が考案したとされる、約150年の歴史を持つ料理です。
その他: 日本で広まった麻婆豆腐は、四川省出身の料理人・陳建民氏が日本人の口に合うようにアレンジしたものが基になっています。
2. 家常豆腐(ジア・チャン・ドウフ)
特徴: 「家常」は中国語で「家庭でいつも食べる」という意味があり、日常的に作られる家庭料理です。
辛みとともに深い旨みが感じられるのが特徴です。
材料: 豆腐を揚げて(揚げ豆腐や生揚げ)、豚肉やピーマン、たけのこ、きくらげなどの様々な野菜と一緒に炒めます。
食感: 豆腐は揚げることで、外はカリッと、中はふわっとしたしっかりとした食感になります。
麻婆豆腐との違い:
具材: 麻婆豆腐は主に豆腐とひき肉ですが、家常豆腐は肉や野菜など具材が豊富です。
調理法: 麻婆豆腐は煮込みますが、家常豆腐は揚げた豆腐を炒めます。
「四川豆腐」という場合は、麻婆豆腐の麻辣(マーラー)の味付けをイメージすることが最も多いですが、
四川地方では他にも豆腐を使った多様な料理があります。
「茎わかめサラダ」は、わかめの茎の部分である茎わかめをメインに使ったサラダです。
その最大の特徴は、コリコリとした独特の食感にあります。
1. 茎わかめとは?
部位: わかめの葉を支えている「芯」の部分、または「中芯(なかしん)」と呼ばれる部位です。根元の「めかぶ」と葉の「わかめ」の間にある部分です。
食感: 葉の部分のわかめと比べて肉厚で、非常にしっかりとした歯ごたえ(コリコリ、シャキシャキ)があります。
加工: 流通している茎わかめの多くは、塩漬けにされた「塩蔵(えんぞう)茎わかめ」の状態で、調理の際は塩抜きをして使います。
2. 茎わかめサラダの特徴
食感: 茎わかめのコリコリとした食感が主役で、噛むたびに楽しい歯ごたえが味わえます。
組み合わせる具材: きゅうり、キャベツ、もやし、にんじん、コーン、玉ねぎのスライス、春雨など、
シャキシャキした野菜やツルッとした春雨と組み合わされることが多いです。カニカマやツナなどと一緒に和えることもあります。
味付け(ドレッシング):
中華風: 醤油、ごま油、酢、砂糖、にんにく、生姜、豆板醤(辛味をプラス)などを使った、さっぱりとしてコクのあるドレッシングが定番です。
マヨネーズ系: 辛子マヨネーズやコールスロードレッシングなどで和えることもあり、子どもから大人まで好まれる味になります。
和風: 青じそドレッシングやポン酢など、さっぱりとした和風の味付けも相性が良いです。
3. 栄養面
茎わかめは海藻であるため、ミネラルや食物繊維が豊富で、ヘルシーな食材として注目されています。
食物繊維: 豊富に含まれており、特に水に溶けやすい水溶性食物繊維が多いのが特徴です。
腸内環境を整える働きが期待できます。ぬめり成分である「フコイダン」もこれにあたります。
ミネラル: カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルを幅広く含んでいます。
低カロリーで、満腹感を得やすいことから、ダイエットや健康志向の方にも適したサラダです。
4. 家庭での作り方のポイント
塩抜き: 塩蔵茎わかめを使う場合は、流水で洗った後、たっぷりの水に30分〜1時間ほど浸して塩抜きをします
(途中で水を交換すると効果的です)。食感が硬すぎると感じる場合は、軽く茹でることもあります。
細切り: 食べやすいように細長くカットしたり、包丁で細切りにしたりします。
水切り: 塩抜きや茹でた後は、しっかりと水気を切ることが、ドレッシングの味を薄めないための重要です。
茎わかめ自体に強い味や香りがないため、様々なドレッシングや具材と合わせやすく、オリジナルのサラダにアレンジしやすいのも魅力です。
今日は、歴史ある中華料理でした。
丼ものになると、給食の減り具合もとてもはやいです。
今月は、文化発表会も控えています。
しっかりと食べて、栄養を補給しながら、元気な状態で当日を
迎えられるように生活しましょう。
今日も、おいしい給食を提供してくださる給食室のみなさんへの感謝の
気持ちを忘れずに、過ごしてください。
記事 風見 一統