学校日記

あっという間にお別れの刻!いざ大阪へ!

公開日
2025/09/24
更新日
2025/09/24

日々の様子

せんとくんは、奈良県のマスコットキャラクターとして、

2010年に開催された「平城遷都1300年祭」を機に誕生しました。


プロフィール

生みの親: 彫刻家・籔内佐斗司(やぶうちさとし)氏


特徴:

頭に鹿の角が生えた童子(子ども)の姿をしています。

つぶらな瞳と、にっこりとした表情が特徴です。


名前の由来: 「平城遷都」の「せん」と、遷都1300年を記念したお祭りであることから

      「1000」(せん)、そして遷都当時の都(みやこ)を表す「と」を組み合わせたものです。


誕生から現在まで

デザイン決定と賛否両論:

せんとくんのデザインは公募ではなく、専門家による選考で決定されました。

発表当初は、仏様のような童子の姿に鹿の角が生えているという奇抜なデザインから、

「仏様と鹿が合体している」として、仏教関係者や一般市民から賛否両論を巻き起こしました。

特に奈良県民からは「かわいくない」「怖い」といった否定的な意見も多く聞かれ、

一時は「デザイン変更を求める会」も結成されるほどでした。


人気キャラクターへ:

しかし、メディアで頻繁に取り上げられるうちに、その独特なデザインが逆に注目を集め、

「キモカワイイ」キャラクターとして認知されるようになりました。


籔内氏が「東大寺の金剛力士像や阿修羅像といった仏教美術のエッセンスを凝縮した」と語るように、

そのデザインには深い意味が込められていることが徐々に理解されるようになり、次第に人気を獲得しました。

「平城遷都1300年祭」が成功裏に終わった後も、奈良県の観光PRに貢献するキャラクターとして、現在も活躍しています。


活躍の場

イベント: 奈良県内で開催されるイベントや、全国各地の観光イベントに登場し、奈良をPRしています。

グッズ: ぬいぐるみ、キーホルダー、お菓子など、様々なせんとくんグッズが販売されており、お土産としても人気です。

観光案内: 奈良市内の観光地や駅などで、せんとくんのイラストや像を見かけることができます。

せんとくんは、当初は賛否両論を巻き起こしたものの、その個性的なデザインと愛嬌で、多くの人々に愛される奈良のシンボルとなりました



奈良公園の鹿は、奈良のシンボルとして古くから親しまれており、国の天然記念物にも指定されています。


鹿の由来と歴史

神の使い: 奈良の鹿は、春日大社の祭神である武甕槌命(タケミカヅチノミコト)が、

      神鹿(しんろく)に乗って奈良にやってきたという伝説に由来しています。

      このため、鹿は神様の使いとされ、手厚く保護されてきました。


歴史的保護: 江戸時代には鹿を傷つけた者は死罪となるほど厳格に保護されていました。

     現在も、奈良公園の鹿は春日大社の神聖な動物として、特別な存在とされています。


奈良公園の鹿の特徴

人馴れしている:

奈良公園の鹿は人に慣れており、観光客に近寄ってくることが多いです。特に鹿せんべいを持っていると、すぐに気づいて群がってきます。

しかし、野生動物であるため、人間が餌付けをしているわけではなく、あくまでも人間との共存関係の中で生きています。


鹿せんべい:

奈良公園内には、鹿せんべいを売るお店が複数あります。鹿せんべいは、鹿の健康を考えて、小麦粉と米ぬかだけで作られており、

塩分や砂糖は含まれていません。


与え方の注意:

せんべいを見せると鹿が寄ってくるので、少しずつ与えるようにしましょう。

鹿せんべいをすべて見せてしまうと、一気に群がってきて危険な場合があります。

鹿がお辞儀をするように頭を下げるのは、せんべいをねだる仕草です。


季節による違い:

出産シーズン(5月〜7月): この時期は、母鹿が神経質になっていることがあるため、特に注意が必要です。

発情シーズン(秋): オスの鹿は気が荒くなり、角で突いたり、威嚇したりすることがあります。

角切り: 毎年10月には、鹿の角による事故を防ぐために「鹿の角きり」という伝統行事が行われます。

   これは鹿の保護と安全を両立させるためのものです。


鹿との接し方の注意点

野生動物であることの認識: 鹿は可愛らしいですが、野生動物です。むやみに触ったり、驚かせたりしないようにしましょう。

鹿せんべい以外の餌は与えない: 人間が食べるお菓子や食べ物は、鹿の健康を害する可能性があるため、絶対に与えないでください。


鹿の仕草を理解する:

頭を下げてお辞儀をするのは、せんべいをねだる仕草です。

頭を左右に振るのは、「もうせんべいは持っていないよ」という合図です。

無理やりせんべいを隠したり、与えなかったりすると、服を引っ張られたり、噛みつかれたりすることがあります。


奈良公園の鹿は、人と共生する珍しい例として、多くの観光客を魅了しています。ルールを守り、安全に鹿との触れ合いを楽しんでください。


9年生は、全員の無事を確認できています。


事故・怪我なく、鹿とのひとときも楽しめたようで何よりです。

また、いつの日か、自分の足で訪れてほしいですね。

次にこの地を訪れる際には、奈良公園や、奈良周辺にも、多くの日本の財産が点在しています。

知らない世界を知り、自分で日本を全身で感じ取ってくださいね。


     記事 風見 一統