東大寺周回中!
- 公開日
- 2025/09/24
- 更新日
- 2025/09/24
日々の様子
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東大寺は、奈良県奈良市にある華厳宗(けごんしゅう)の大本山で、「奈良の大仏」で知られる巨大な寺院です。
「古都奈良の文化財」として世界遺産にも登録されており、日本を代表する寺院の一つです。
歴史
創建: 奈良時代に、聖武天皇の勅願によって創建されました。
大仏造立: 国の安定と仏教の力による平和を願って、天平15年(743年)に大仏(盧舎那仏、るしゃなぶつ)の造立が発願され、
天平勝宝4年(752年)に開眼供養会(かいげんくようえ)が盛大に行われました。
度重なる戦火と再建: 平安時代末期と戦国時代に、二度の大火で伽藍の大部分が焼失しました。現在の建物は、江戸時代に再建されたものが主です。
大仏殿の再建: 特に有名な大仏殿は、江戸時代に公慶上人(こうけいしょうにん)が、人々の力を結集して再建しました。
主な見どころ
大仏殿(金堂):
世界最大の木造建築: 江戸時代に再建された建物ですが、現在でも世界最大級の木造建築物として知られています。
奈良の大仏: 堂内には、高さ約15メートルの巨大な大仏様が鎮座しています。正式名称は「盧舎那仏(るしゃなぶつ)」で、
仏教の宇宙観の中心にいる仏様です。
大仏殿の柱: 堂内には、大仏殿の再建に使われた大きな柱が一本だけ残されており、その柱の根元には
大仏の鼻の穴と同じ大きさと言われる穴が開いています。この穴をくぐると、
無病息災のご利益があると言われ、多くの人が挑戦しています。
南大門(なんだいもん):
鎌倉時代に再建された国宝の門で、高さは約25メートルあります。
門の両脇には、運慶(うんけい)・快慶(かいけい)の作とされる金剛力士像(仁王像)が安置されています。
その力強い姿と躍動感あふれる表現は、日本の彫刻史上最高傑作の一つとされています。
二月堂(にがつどう):
国宝に指定されている建物で、大仏殿から少し登った高台にあります。
毎年3月に行われる「お水取り(修二会)」の行事で知られています。この行事は、
奈良時代から一度も途切れることなく続けられており、重要無形民俗文化財にも指定されています。
二月堂の舞台からは、奈良市街を一望でき、夕暮れ時の景色は特に美しいです。
東大寺の鹿:
東大寺の境内や周辺には、天然記念物である鹿が自由に歩き回っています。
鹿は神様の使いとされており、奈良のシンボルとして親しまれています。
拝観情報
拝観時間: 季節によって異なります。
拝観料: 大仏殿と法華堂(三月堂)の拝観にはそれぞれ料金が必要です。
アクセス: 近鉄奈良駅から徒歩約20分、またはJR奈良駅からバスで「大仏殿春日大社前」下車後、徒歩5分程度です。
ぜひ、ご家族でもゆっくりと楽しみにいってみるのも悪くないですよ。
東大寺は、ただ巨大な仏像を見るだけでなく、日本の歴史や仏教文化、そして自然と共存する姿を感じられる場所です。
鹿のフンには、くれぐれもお気をつけ下さい。
鹿と一緒に、信号待ちして、渡った道路のことや奈良の散策が、「ついこのあいだのはなし」のように思い出します。
記事 風見 一統