校長日記

11月1日(月)全校朝礼(Meet)校長講話

公開日
2021/11/01
更新日
2021/11/01

校長日記

 今日は『読書週間』にちなみ、私が皆さんと同世代の頃、つまり小中学生時代に読んだ2つの小説を紹介します。厳密には小説というより、2つの小説に書かれた一節と、それに関するエピソードの紹介といった方がよいかもしれません。

 まず、小学6年生の時に読んだ『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治)から、主人公のジョバンニが、銀河鉄道に乗り込んだ場面です。

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 【するとどこかで、ふしぎな声が、銀河ステーション、銀河ステーションという声がしたと思うといきなり眼の前が、ぱっと明るくなって、まるで億万の蛍烏賊の火を一ぺんに化石させて、そら中に沈めたという工合、またダイアモンド会社で、ねだんがやすくならないために、わざと穫れないふりをして、かくしておいた金剛石を、誰かがいきなりひっくりかえして、ばら撒いたという風に、眼の前がさあっと明るくなって、ジョバンニは、思わず何べんも眼を擦ってしまいました。】

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 非常に長い1文で、本来は3〜4文に分けた方が適切かもしれません。しかし、句切りがないため、逆に一連の流れとして私の頭の中には、すっと入ってきました。だからでしょうか、その描写から想像できる幻想的な美しさに、一読して私は心を奪われたのです。

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