校長日記

11月7日(金)本日の授業風景(3)

公開日
2025/11/07
更新日
2025/11/07

校長日記

 8年2組・国語の授業の様子です。


 古文『平家物語』の学習で『敦盛の最期』の段を取り上げていました。一の谷の戦いで敗走する平家を追い、源氏方の熊谷直実は一人の若武者(平敦盛)を捕らえ首を刎ねようとします。しかし、敵とはいえ我が子と同じほどの年齢の若者を殺すことに躊躇し、できるならば逃がしてやりたいと考えます。そんな熊谷の揺れ動く心情を考えました。


 その後、次の『扇の的』を読んだ際、担当の先生から「校長先生は『敦盛の最期』と『扇の的』のどちらが好きですか?」との無茶振り。仕方なく、学生時代に『平家物語』を題材に友人と制作した素人映画の話をしました。


 『敦盛の最期』でも熊谷が【袖を顔に押し当て】泣くシーンが出てくるように、『平家物語』では「涙・泣く」と「袖」とを関連付けた悲しみの心情表現がたびたび出てきます。そんな一場面を撮影したのですが、今では懐かしい思い出です。


                                         校長 武田幸雄