学校日記

おいしい給食「きな粉揚げパン」

公開日
2025/05/09
更新日
2025/05/09

できごと



5月9日(金)

 今日のメニューは、きな粉揚げパン、白玉入り中華スープ、中華サラダ、牛乳です。

 スープに白玉が具材として入っていて、とても新鮮なメニューでした。

本来は、団子などに用いられますが、スープの具材としても美味しいことを学びました。

ご家庭でも、ぜひお試しください。

 さて、今日の主役はもちろん、「揚げパン」です。不動の人気メニュー!

ミルクねじりパンを油で揚げて、きな粉に「三温糖」を混ぜ合わせたほんのりと甘みがあるパンです。

 また、ねじりパンにすることで、きな粉がパンにしっかりと馴染むように工夫されています。



※三温糖って?

 茶色をしている他、価格も上白糖より高めであることから、

なんとなく体に良さそうなイメージを持たれる三温糖。

実は上白糖を作る際に出る液糖を煮詰めて作るものです。

煮詰める間のカラメル化現象により色づくため、茶色に仕上がります

(※カラメル色素を使用している三温糖もあります)。

栄養的には上白糖とほぼ変わりありませんが、

カラメル化によって香ばしい香りがするため、

料理に使うことで深みやコクを与えてくれます。

砂糖は肥満の原因など悪者扱いされることが多く、

糖質ダイエットなどでは極端に糖質を制限している人もいるようですが、

糖は全身の司令塔である脳のエネルギー源。極端に摂取を控えることは避けましょう。




みなさん!きな粉が飛び散らない上品な食べ方を

どなたかご存じでしょうか!?

 給食時間中は、きな粉があちこちに飛び散る光景が日常で、みな美味しそうに

食べています。


 日本の揚げパンは、1952年(昭和27年)ごろに、

東京都内の大田区立嶺町小学校で給食を担当していた調理師の篠原常吉さんが、

風邪で休んだ児童に栄養をつけてもらうため、パンを持っていかせる際に保存が効き、

かつ作ってから時間が経過して硬くなったパンをおいしく食べてもらおうと、

油で揚げ砂糖をまぶすことを考案したものが始まりだとされています

 この歴史は、2004年(平成16年)ごろに区民から寄せられた問い合わせを受けて

区立学校の栄養士が調べて明らかとなりました

 大田区立六郷小学校の学校日誌で、1954年(昭和29年)6月10日に「砂糖付フライぱん」が出された

と記されており、関係者の聞き取りを総合して、篠原がその2年ほど前に嶺町小学校でつくったと判明

 2020年7月にLINEがインターネット上で15歳から59歳の男女5252人に行った

「小中学校時代に好きだった給食のメニュー」の調査では、揚げパンが堂々の1位

 給食と言えば、揚げパンというのが昔からの習わしです。

近年では、パン屋さんでも揚げパンを見かけるようになりました。

給食以外で、食べる機会はほとんどないので、大人の方々が古き良き時代に想いを

馳せながら、購入している光景をよく目にします。

 学校の揚げパンは、サイズも大きくとても食べ応えがあります。

 ひとつひとつ手間暇かけて調理をしてくださる方々に感謝の心をもって、

完食しましょう。


             記事 風見 一統