番外編!
- 公開日
- 2026/01/30
- 更新日
- 2026/01/30
日々の様子
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鎌倉の文化を感じ取れる場所は、無数に点在します。
みなさんは、どこがエモい推しスポットでしょうか。
鶴岡八幡宮までの道のり
鎌倉駅から鶴岡八幡宮へ向かう道中には、街の象徴ともいえる非常に特徴的な3つの鳥居があります。
特に、駅から八幡宮まで真っ直ぐ伸びる参道「若宮大路(わかみやおおじ)」にある鳥居は、
それぞれに歴史的な意味と役割があります。
1. 二の鳥居(にのとりい):参道の始まり
鎌倉駅の東口を出て少し歩くと、車道の真ん中に現れる大きな赤い鳥居です。
段葛(だんかずら)の起点: ここから八幡宮まで続く、一段高い歩道「段葛」が始まります。
歴史: 徳川家光によって再建された歴史を持ちます。
現在のものは関東大震災後に再建されたコンクリート製ですが、
その堂々たる佇まいは鎌倉の玄関口にふさわしい迫力です。
狛犬: 二の鳥居の脇には、非常に大きくて立派な狛犬が鎮座しており、人気のフォトスポットになっています。
2. 三の鳥居(さんのとりい):聖域への入り口
段葛を歩ききり、信号を渡った先、八幡宮の境内入り口に立つ鳥居です。
場所: 目の前に「源平池(げんぺいいけ)」が広がる場所に位置します。
意味: ここから先が神域(お寺や神社の聖なる場所)であることを示しています。
朱色の美しさ: 背景にある八幡宮の緑や太鼓橋とのコントラストが美しく、
まさに「鎌倉に来た」と実感できる光景です。
3. 実は駅の反対側にある「一の鳥居」
多くの観光客が見逃しがちなのが、一番大きな「一の鳥居(いちのとりい)」です。
場所: 鎌倉駅からずっと南(海側)、由比ヶ浜の近くにあります。
特徴: 1668年に江戸幕府から寄進されたもので、重要文化財に指定されています。
石造りの美: 赤く塗られていない、重厚な石造りの鳥居です。
もし海の方から歩いて参拝する場合は、この一の鳥居から「段葛」を
通って八幡宮へ向かうのが、古来からの正式なルートとなります。
豆知識:段葛の「遠近法」
二の鳥居から三の鳥居へと続く段葛には、ある仕掛けがあります。
実は、八幡宮に近づくにつれて道幅が少しずつ狭くなっているのです。
これは、実際よりも奥行きを深く、八幡宮をより遠く、
威厳があるように見せるための「遠近法」を利用した設計だと言われています。
鶴岡八幡宮への道のりは、賑やかな「小町通り」を通るルートも人気ですが、
この鳥居をくぐりながら歴史を感じる「若宮大路(段葛)」ルートも捨てがたいですよね。
鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)は、鎌倉幕府の開祖・源頼朝ゆかりの神社であり、
武士の都・鎌倉の精神的な中心地です。
ここを訪れる際に知っておくと、参拝がより深くなるポイント
1. 圧巻の本宮(上宮)
石段を上りきった先にある朱塗りの鮮やかな建物が「本宮」です。
ご利益: 勝負運、仕事運、開運など。「いざという時の勝利」を願う参拝客が絶えません。
楼門の「八」の字: 掲げられた「八幡宮」の文字をよく見てください。
「八」の字が、神様のお使いである二羽の鳩が向き合う形になっています。
2. 源平池(げんぺいいけ)と旗上弁財天社
三の鳥居をくぐってすぐ左右にある池です。
源氏と平氏: 右側(東)が源氏の勝利を願う「源氏池(白蓮)」、
左側(西)が平氏の滅亡を暗示する「平家池(紅蓮)」とされています。
政子石(姫石): 源氏池の中にある「旗上弁財天社」の裏手には、
源頼朝が妻・北条政子の安産を祈ったとされる石があり、
夫婦円満や子宝のご利益があるパワースポットとして有名です。
3. 伝説の大銀杏(の跡)
かつて石段の横にそびえ立っていた、樹齢1000年といわれる巨大な銀杏の木です。
歴史の目撃者: 3代将軍・源実朝が暗殺された際、
犯人が隠れていたという伝説があります。
再生の象徴: 2010年に強風で倒れてしまいましたが、
現在は残った根から新しい芽(ひこばえ)がぐんぐん育っており、
生命力の強さを感じさせてくれます。
4. 鎌倉国宝館と鎌倉文華館
境内には歴史を深く知るための施設もあります。
鎌倉国宝館: 鎌倉周辺の寺社から寄託された本物の仏像や文化財が展示されており、
仏像好きにはたまらない場所です。
鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム: かつての神奈川県立近代美術館を改装した建物で、カフェも併設されています。
参拝のヒント
舞殿(まいでん): 石段の下にある舞台では、
静御前が義経を慕って舞を踊ったエピソードにちなんだ行事が行われます。
運が良ければ結婚式に出会えることもありますよ。
お守り: 鳩をモチーフにした「鳩みくじ」や、勝負運の「仕事守」が人気です。
鶴岡八幡宮を参拝した後は、すぐ隣の「小町通り」でスイーツやランチを楽しむのが鉄板のコースです。
海浜公園
鎌倉の「海浜公園」は、実は1カ所ではなく、由比ヶ浜から稲村ヶ崎にかけての
海岸沿いに3つの地区に分かれています。
それぞれ雰囲気が全く違うので、目的に合わせて選ぶのがポイントです。
1. 由比ヶ浜地区(メインエリア)
滑川(なめりがわ)の河口近くにある、芝生が広がる一番大きなエリアです。
特徴: 開放感抜群の芝生広場があり、家族連れやピクニックに最適です。
見どころ: かつて鎌倉の街を走っていた江ノ電の古い車両
「タンコロ(100形)」が展示されており、
中に入ることもできます(展示時間は要確認)。
周辺: すぐ目の前が由比ヶ浜海水浴場なので、海散歩の休憩スポットとして便利です。
2. 坂ノ下地区(プールのあるエリア)
由比ヶ浜の西端、長谷エリアに近い場所にあります。
特徴: 夏季限定の鎌倉海浜公園水泳プールがある場所です。
雰囲気: 由比ヶ浜地区に比べると少し落ち着いていて、
地元の人が散歩やランニングの合間にベンチで一休みしているような、のんびりした空気感があります。
3. 稲村ヶ崎地区(絶景エリア)
「かながわの景勝50選」にも選ばれている、崖の上に位置する公園です。
「鎌倉の海を撮りたい」ならここが一番のおすすめです。
絶景ポイント: 江の島の向こう側に富士山が沈む夕景が非常に有名です。
歴史: 鎌倉時代の新田義貞による「鎌倉攻め」の伝説の地でもあります。
温泉: 公園のすぐ近くに、真っ黒な「黒湯」で有名な「稲村ヶ崎温泉」があり、
散策後の立ち寄り湯に最高です。
江ノ電
江ノ電(江ノ島電鉄)は、単なる移動手段を超えて、それ自体が鎌倉・藤沢観光の
「主役」といえる存在ですよね。
1902年(明治35年)の開業以来、地元の人々の足として、
そして観光客を魅了するアイコンとして走り続けています。
1. 変化に富んだ「車窓」のドラマ江ノ電の最大の魅力は、
わずか10km(藤沢駅〜鎌倉駅)の間に、
景色が目まぐるしく変わる点です。
民家の軒先をかすめる: 線路と家が驚くほど近く、軒先をすり抜けるような独特の
「生活感」は江ノ電ならでは。
路面電車区間: 腰越駅付近では、電車が普通の道路を車と一緒に走ります。
迫力満点です!突然広がる海: 鎌倉高校前駅から七里ヶ浜駅にかけて、
視界がいきなり180度パノラマの相模湾に切り替わる瞬間は、何度見ても歓声が上がります。
2. 鉄道ファンを唸らせる「レトロな車両」最新の車両も走っていますが、
江ノ電といえば「レトロ」なデザインが人気です。
300形: 1960年登場。丸みを帯びたフォルムと板張りの床が特徴で、
現役で1編成だけ走る「江ノ電の顔」です。
連結の工夫: 急カーブが多い路線の特性上、2両の車両が1つの台車を共有する
「連接車」という珍しい構造が多く採用されています。
3. 江ノ電の歩み(歴史のトピックス)日本で6番目の電気鉄道: 実は非常に歴史が古く、
明治時代から走っています。
廃線の危機: 戦後はモータリゼーション(車の普及)により、
一時は廃線の危機に追い込まれました。
しかし、1970年代にドラマ『俺たちの朝』の
舞台になったことで全国的に注目され、観光路線として奇跡の復活を遂げました。
4. 必見のフォトスポット江ノ電を語る上で外せないスポットがいくつかあります。
鎌倉高校前駅の踏切アニメ『SLAM DUNK(スラムダンク)』の
聖地として世界的に有名。
海をバックに電車が通る景色は圧巻。
極楽寺駅「関東の駅百選」にも選ばれた、古き良き木造駅舎。
ドラマのロケ地としても定番です。
御霊神社前神社の鳥居のすぐ目の前を江ノ電が横切る、鎌倉らしい「寺社×鉄道」の写真が撮れる場所。
どこも捨てがたいですね。
また、観光だけではなく、おしゃれなカフェや、食事処、お土産まで、
鎌倉ならではの味わいがとてもとても一回では堪能しきれないほど、
詰まった観光名所!それが、鎌倉ですね。
生徒のみなさんは、今頃、何を見て、何を感じて、遙か昔から受け継がれる
鎌倉の地をあゆんでいるのでしょうか。
記事 風見 一統