学校日記

おいしい給食「トックスープ」

公開日
2025/12/24
更新日
2025/12/24

日々の様子

12月23日(火)

今日のメニューは、高菜とコーンのチャーハン、豆もやしのナムル、トックスープ、牛乳です。

トックスープ

「トックスープ(トックク / 떡국)」は、韓国で新年に欠かせない、日本でいう「お雑煮」のような伝統的なスープ料理です。


韓国の文化や味の特徴、作り方のポイント


1. トックク(떡국)とは?

名前の由来は、トッ(餅) + クク(スープ) です。

韓国では、旧正月(ソルラル)にトッククを食べることで「1歳年を取る」と

言われており、新しい一年を健康に過ごすための願いが込められています。


なぜ「白い餅」なのか

清廉潔白: 白い餅は、心身を清めて新年を迎えるという意味があります。

長寿: もともとは長い棒状の餅(カレトッ)を切って使うため、細く長く生きる「不老長寿」の願いが込められています。

富: 餅を斜めに薄く切った形が「昔の硬貨(小判)」に似ていることから、財運に恵まれるようにという意味もあります。


2. 味の特徴と具材

日本の餅(もち米)とは違い、トッククに使う餅は「うるち米」で作られています。

食感: 煮込んでもドロドロに溶けにくく、シコシコとした弾力があるのが特徴です。

スープ: 牛肉で出汁をとるのが一般的ですが、鶏肉、煮干し、

最近では市販の「コムタン(牛骨スープ)」を使うことも多いです。


トッピング(コミョン):

錦糸卵(または溶き卵)

炒めた牛肉

韓国海苔

刻みネギ

糸唐辛子


3. 簡単な作り方の流れ

家庭でも手軽に作れる一般的なレシピ


餅の下準備: 市販のトッ(スライスされたもの)を水にさっと浸してほぐしておきます。

出汁をとる: 牛肉の細切れをニンニク、ごま油で炒め、水を加えて煮立たせます(ダシダや鶏ガラスープの素で代用可)。

味付け: 薄口醤油や塩で味を整えます。

煮込む: スープが沸騰したら餅を入れ、餅が浮き上がってきたら火が通った合図です。

仕上げ: 器に盛り、海苔や卵を飾って完成です。


4. バリエーション


トッマンドゥクク: 餅(トッ)と一緒に韓国餃子(マンドゥ)を入れたボリューム満点のスープ。

メセンイトックク: カプサアオノリ(メセンイ)を入れた、磯の香りが豊かなスープ。


豆知識:韓国での言い回し

韓国では「トッククを何杯食べた?」と聞くことが、「何歳になった?」

という質問の代わりになるほど、生活に密着した料理です。


チャーハン

チャーハン(炒飯)は、中国を発祥とし、今や世界中で愛されている米料理です。

1. チャーハンの歴史と由来

チャーハンのルーツは古代中国にあり、一説には隋(6世紀〜7世紀)の時代にまで遡ります。

始まり: もともとは「残り物のご飯を無駄にしないため」に、

油で炒めて再利用したのが始まりと言われています。

砕金飯(さいきんはん): 隋の宰相が好んだとされる、卵とご飯を炒めたシンプルな料理です。

黄金色に輝くご飯の粒を「砕けた金」に見立てた美しい名前です。

日本への伝来: 明治時代に中国から伝わりました。

戦後、町中華(大衆的な中華料理店)の普及とともに、日本人の好みに合わせた

「日式チャーハン」へと独自の進化を遂げました。

2. 「チャーハン」と「焼き飯」の違い

日本では地域や文化によって呼び方が分かれることがあります。

チャーハン(炒飯)焼き飯

主な地域

東日本に多い西日本(特に関西)に多い調理の順番卵を先に炒め、次にご飯を入れるご飯を先に炒め、

後から卵を入れる特徴強い火力で「パラパラ」に仕上げる鉄板文化の影響で「香ばしく」焼く

3. 世界のバラエティ

チャーハンは伝播した先で、その土地の食材と結びついています。

揚州(ようしゅう)チャーハン: 中国・広東料理の代表格。エビ、チャーシュー、

ネギなど具だくさんで彩りが豊かなのが特徴です。

ナシゴレン: インドネシアやマレーシアの炒飯。

甘辛い調味料(ケチャップマニス)やサンバルを使い、目玉焼きを添えるのが定番です。

キムチポックムパプ: 韓国のキムチチャーハン。ごま油の香りとピリ辛な味が特徴です。

4. 家庭で「パラパラ」に作る3つのコツ家庭の火力でもプロに近い味を出すためのポイントです。

「温かいご飯」を使う:冷やご飯は水分が固まってダマになりやすいです。

冷たい場合はレンジで軽く温め、ほぐれやすくしておくのが基本です。

卵と油でコーティング:フライパンに多めの油を引き、卵を流し入れたらすぐ(半熟のうち)にご飯を投入します。

卵の油分がお米一粒一粒を包み込み、くっつくのを防いでくれます。

一度に作る量を欲張らない:家庭用コンロは火力が限られています。

一度に作るのは最大でも2人前まで。欲張ると鍋の温度が下がり、ベチャッとする原因になります。

豆知識:究極の裏技どうしてもパラパラにならない場合は、

「炒める前に、温かいご飯にマヨネーズを混ぜておく」という裏技があります。

マヨネーズの乳化された油分がお米を綺麗にコーティングし、驚くほどパラパラに仕上がりますよ。


寒い時期に、ご飯とスープは、身体が温まりますね。

明日は、みぞれ予報も発令されています。

暖冬と言われていますが、果たして!?


2学期も、いよいよ大詰めです。

これまでの日々に、感謝の気持ちをもって、

最後まで、しっかりと生活しましょう。


            記事  風見 一統