おいしい給食「さつまいもコロッケ」
- 公開日
- 2025/12/16
- 更新日
- 2025/12/16
日々の様子
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12月16日(火)
今日のメニューは、きびご飯、さつまいもコロッケ、蒸しキャベツ、かぶと豆腐の味噌汁、牛乳です。
さつまいもコロッケについて
さつまいもコロッケは、さつまいもの自然な甘さとホクホクとした食感が特徴のコロッケです。
一般的なじゃがいもを使ったコロッケとは異なり、その甘さからおかずだけでなく、
おやつやデザートとしても楽しまれています。
特徴
甘くてホクホクの食感: 主原料のさつまいもが持つやさしい甘みと、
加熱することで生まれるホクホク感が最大の魅力です。
多様な味わい:
ひき肉や玉ねぎを加えておかずとして食べるのはもちろん、
味付けをシンプルにしてバターや牛乳などを加え、スイートポテトのような風味でおやつとして楽しむこともできます。
チーズを加えたり、衣にごまを混ぜたりと、アレンジも豊富です。
栄養面: さつまいもには食物繊維のほか、じゃがいもよりも葉酸や抗酸化作用のあるアントシアニンなどが含まれています。
基本的な作り方(レシピの例)
基本的な作り方は、じゃがいもコロッケと似ていますが、さつまいもの特性を活かす工夫があります。
1. さつまいもを準備
さつまいもは皮をむき、水にさらしてから、電子レンジや蒸す、茹でるなどで柔らかくなるまで加熱します。
2. タネを作る
熱いうちにさつまいもを潰します。熱いうちにつぶすことで、より「ほっくり」とした仕上がりになります。
潰したさつまいもに、塩、こしょう、バター、牛乳、砂糖などを加えて混ぜ合わせます。
(味付けはおかず用かおやつ用かで変わります)
ひき肉と玉ねぎを炒めた具材を加えたり、チーズなどを混ぜ込んだりして、タネを完成させます。
3. 成形と衣付け
タネの粗熱を取り、適当な大きさ(小判型や俵型、一口サイズなど)に成形します。
小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつけます。
4. 揚げる
170℃〜180℃程度の油できつね色になるまで揚げます。タネには火が通っているため、
衣がカリッとなるまで短時間で揚げられます。
さつまいもコロッケのポイント
水分調整: さつまいものタネがまとまりにくい場合は、もう一度加熱して水分を飛ばすか、
少量の小麦粉を加えて調整するときれいに成形できます。
ソース: 甘さを活かしてそのまま食べたり、お好みでケチャップやフルーツソースなどを添えたりするのもおすすめです。
さつまいもの優しい甘さが魅力のコロッケ、ぜひ試してみてくださいね!
きびごはん
きびご飯について
きびご飯は、きび(黍)という穀物を白米などに混ぜて炊いたご飯のことです。
きびは、あわ、ひえなどと並ぶ日本の伝統的な雑穀の一つで、古代から食されてきました。
「桃太郎」に出てくる「きびだんご」の原料としても有名です。
きびの種類と特徴「きび」と呼ばれる雑穀には、主に以下の種類があり、それぞれ特徴が異なります。
1. モチキビ(もち黍)食感: もちもちとした粘り気があり、やさしい甘みがあります。
加熱すると卵のような風味や、とろみとコクが出るのが特徴です。
用途: お米に混ぜて炊く「きびご飯」として最も一般的です。
また、きびだんごやお菓子、リゾット、スープなどにも使われます。
炊き上がり: 白米に混ぜると、黄色く彩りが豊かに炊き上がります。
2. タカキビ(高黍)別名: モロコシ、コーリャンとも呼ばれます。
食感: ぷちぷち、キュッキュッとした弾力のある歯ごたえが特徴です。
用途: 炊きあがりの見た目がひき肉に似ていることから「ミートミレット」とも呼ばれ、
ハンバーグやミートソースなどのひき肉の代用品としても活用されます。
炊き上がり: 赤茶色に炊き上がります。
栄養価と健康効果きびは、白米と比較して非常に栄養価が高く、健康や美容に良い効果が期待されています。
栄養素特徴・効能(白米との比較)
ミネラルカリウム、マグネシウム、鉄分、亜鉛が豊富。特にカルシウムは白米の約12倍(もちきび)。
貧血予防や骨・歯の健康、代謝サポートに役立ちます。
ビタミンビタミンB群(B1、ナイアシン、B6)が豊富。疲労回復、糖質・脂質の代謝促進、
皮膚の健康維持などに貢献します。食物繊維白米の約3倍〜8倍以上と非常に豊富。
腸内環境の改善、便秘解消、デトックス効果、血糖値の急激な上昇を抑える(低GI食品)効果が期待できます。
たんぱく質含まれるたんぱく質には、動脈硬化を防ぐ善玉コレステロール(HDL)を
増やす働きがあるといわれています。
ポリフェノール抗酸化作用があり、アンチエイジングや慢性疾患のリスク低減に役立つとされています。
きびご飯の基本的な炊き方一般的には、白米に「もちきび」を混ぜて炊飯器で炊きます。
分量の目安: お米1合に対し、もちきびを大さじ1杯程度(5〜10%)加えるのが一般的です。
(お好みで調整してください。)
洗米: 白米ときびを一緒に洗います。(きびは粒が小さいので、目の細かいザルや茶こしを使うと洗いやすいです。)
水加減: 通常の白米を炊く時の水加減に、加えたきびと同量〜2倍程度の水を足して、
心持ち多めにします。(例: きび大さじ1に対して水大さじ1〜2をプラス)
浸水: 30分〜1時間ほど水に浸しておくと、よりふっくらと炊き上がります。
炊飯: 通常の白米モードで炊飯します。蒸らし: 炊き上がったら10分ほど蒸らし、
ざっくりと混ぜて完成です。
もちもちとした食感と優しい甘さが加わり、いつものご飯がより美味しく、栄養豊富になりますよ。
かぶ(蕪)について
かぶは、アブラナ科の野菜で、根(白い球状の部分)と葉の両方を食べられることが大きな特徴です。
別名「カブラ」や「カブナ」とも呼ばれ、春の七草の一つ「すずな」としても
古くから親しまれています。
かぶの主な特徴と魅力
甘みと柔らかさ: 根の部分は、ほんのりとした甘みがあり、肉質が柔らかく、
生でも加熱しても美味しく食べられます。
生食: シャキシャキとしたみずみずしい食感で、サラダや浅漬けに最適です。
加熱: 煮込むとトロリとしたなめらかな食感になり、
煮崩れしやすいので火を通しすぎないのがポイントです。
葉の栄養価: 根よりも葉の方がはるかに栄養豊富で、緑黄色野菜に分類されます。
旬: 主に春(3月〜5月頃)と秋〜冬(10月〜12月頃)に旬を迎える二期作の野菜です。
秋に収穫されるものは、より甘みが強い傾向があります。
栄養価と効果・効能かぶは、根と葉で栄養素の構成が大きく異なります。
1. 根の部分(白い球状)消化酵素(アミラーゼ、旧ジアスターゼ):でんぷんを分解する酵素で、
消化を助ける働きがあります。胃もたれや胸やけの解消に効果的です。
生で食べると、この酵素を効率よく摂取できます。
ビタミンC:皮膚や粘膜の健康維持を助け、風邪予防や美肌に役立ちます。
カリウム:体内の余分な塩分(ナトリウム)の排出を促進し、むくみ解消や血圧の調整に役立ちます。
2. 葉の部分(緑色)葉は、根の部分よりも格段に栄養価が高い緑黄色野菜です。
栄養素根との比較主な効果・効能$\beta$-カロテン(ビタミンA)根にはほとんど含まれない免疫力向上、
視機能の維持、皮膚や粘膜の健康を保つ(抗酸化作用)ビタミンC根の約4倍以上抗酸化作用、
美肌・美白効果、免疫力向上カルシウム根の約10倍以上骨や歯の健康維持、
イライラの軽減鉄分豊富に含まれる貧血の予防・改善食物繊維根の約2倍腸内環境の改善、便通促進
調理のポイント
かぶは根と葉で調理法を使い分けることで、どちらも美味しくいただけます。
1. 根(実)の調理法生食: 薄切りにしてサラダ、和え物、浅漬け(千枚漬け風)。
加熱: 煮物(鶏肉やあんかけと相性抜群)、シチュー、味噌汁、ポトフ。
火を通しすぎないように注意すると、なめらかな食感が保てます。
2. 葉の調理法炒め物: ごま油やじゃこと一緒に炒めてふりかけやご飯の混ぜ込みに。
和え物: 軽く茹でておひたしやごま和えに。汁物: 味噌汁やスープの具材に。
大根との違いかぶと大根は見た目が似ていますが、植物学上ではアブラナ科の異なる「属」に分類されます。
特徴かぶ(アブラナ属)大根(ダイコン属)食べている部分胚軸(はいじく)が肥大した部分(茎の始まり)根が
肥大した部分肌つるつるしていて滑らか根が生えていた跡がプツプツと並んでいる
食感・調理柔らかく、煮るとトロトロ。辛みが少ない。煮込んでも形が保たれやすい。
辛味がある。葉の形葉が丸く、細長い楕円形で柔らかい葉がギザギザしていてゴワゴワした感触
今日は、日本で古くから親しまれている野菜がふんだんに使われた献立でしたね。
味噌汁は、一度に多くの野菜を摂取することができるので、とてもありがたいですね。
2学期終業に向けて、着実に時が進んでいます。
残りの期間も、元気に生活しましょう。
今日も明け方は、冷え込みがひどかったですが、
給食室のみなさんが、寒さに負けずに準備を整え
調理をしてくれました。
感謝の気持ちを忘れないように、過ごしましょう。
記事 風見 一統