学校日記

おいしい給食「チーズダッカルビ」

公開日
2025/12/12
更新日
2025/12/12

日々の様子

12月12日(金)韓国料理の日

今日のメニューは、ご飯、チーズダッカルビ、わかめスープ、牛乳です。

チーズタッカルビは、韓国の伝統的なタッカルビ(닭갈비)にチーズをトッピングした、日本で大ブームになったアレンジ韓国料理です。

チーズタッカルビとは

料理のベース(タッカルビ)

鶏肉とキャベツ、玉ねぎ、サツマイモ、トッポギ(餅)などの野菜を、コチュジャン(唐辛子味噌)ベースの甘辛いタレで炒めた料理です。

韓国の江原特別自治道春川(チュンチョン)がタッカルビの発祥地として有名です。


特徴

この甘辛いタッカルビの上に、モッツァレラチーズなどのチーズをたっぷりのせて溶かし、

具材をチーズに絡めながらいただくのがチーズタッカルビです。

甘辛い味と、チーズの濃厚でまろやかなコクが組み合わさり、辛いものが苦手な人でも食べやすい絶妙なバランスが魅力です。

とろ〜りと伸びるチーズは見た目にも楽しく、SNS映えすることから特に若者を中心に大人気となりました。


 チーズタッカルビの起源

実は、チーズタッカルビは韓国ではなく日本で誕生した料理だとされています。

2010年代初頭、東京の新大久保にある韓国料理店が、「タッカルビを日本人にもっと食べやすく」と

考案したのが始まりと言われています。

その後、日本で人気が爆発し、逆輸入のような形で韓国でもブームとなり、

現在では韓国でも定番メニューの一つになっています。


 食べ方と楽しみ方

大きな鉄板やホットプレートで調理され、溶けたチーズの海に具材を絡ませて食べます。

具材が少なくなってきたら、残ったタレにご飯や海苔、ごま油などを加えて炒める

「〆のポックンパ(焼き飯)」を楽しむのも定番です。

韓国料理の中でも、甘辛い味付けとチーズの組み合わせがたまらない、人気のメニューです。


チーズタッカルビに続いて、韓国料理全体の魅力と、その背景にある食文化について

韓国料理は、単に「辛い」だけでなく、「薬食同源(ヤッシクドンウォン)」の考えに基づいた、

健康を大切にする文化が根付いています。

 韓国料理(韓食)の主な特徴

1. 医食同源(薬食同源)とバランス思想の根幹: 「食べるものはすべて薬になる」という

考え方が強く、食事を通して体の健康を維持することが非常に重要視されています。

五味五色: 料理の色(赤・白・黄・黒・青/緑)と味(辛・甘・塩・苦・酸)をバランス良く取り入れることで、

栄養と健康を保つという思想があります。

ヤンニョム (薬念): 唐辛子、ニンニク、ネギ、ごま油などの薬味や調味料を指します。

これらが料理の味の決め手であり、同時に薬の役割を果たすと考えられています。

2. 発酵と「醤(ジャン)」文化キムチ: 韓国料理の象徴であり、最も重要な発酵食品です。

白菜だけでなく、大根(カクテキ)、きゅうり(オイキムチ)など種類は数百種にのぼります。

醤(ジャン): 味噌(テンジャン)、醤油(カンジャン)、唐辛子味噌(コチュジャン)は韓国の「三種の醤」と呼ばれ、

料理の基本となる発酵調味料です。この醤文化が、韓国料理の深いコクを生み出しています。

3. 主食とパンチャン主食: 日本と同様に「米」が主食ですが、雑穀を混ぜた雑穀米や、

スープ、チゲ(鍋物)も重要です。

パンチャン(おかず): ご飯、スープ、メイン料理の他に、キムチやナムル(和え物)、

ジョン(チヂミのようなもの)などの様々なおかずが小皿で提供されます。

この品数の多さが韓国料理の大きな特徴です。パンチャンはおかわり自由のお店も多いです。

 代表的な韓国料理

サムギョプサル (삼겹살)豚の三枚肉(バラ肉)を焼いて、サンチュやエゴマの葉に包んで食べる定番の焼肉。

プルコギ (불고기)牛肉を醤油、砂糖、ニンニクなどで甘く漬け込み、炒めたり焼いたりする料理。

辛くないため、子供から大人まで人気。

カンジャンケジャン (간장게장)生のワタリガニを醤油ベースのタレに漬け込んだ料理。

「ご飯泥棒」と呼ばれるほど、ご飯が進む味。

鍋・スープスンドゥブチゲ (순두부찌개)豆腐(純豆腐)と海鮮や肉を煮込んだピリ辛のチゲ。

キムチチゲ (김치찌개)キムチ、豚肉、豆腐などを煮込んだ、韓国の家庭料理の定番。

サムゲタン (삼계탕)若鶏の腹にもち米、高麗人参、ナツメなどを詰めて煮込んだ、滋養強壮に良いスープ料理。

飯・麺ビビンバ (비빔밥)ご飯の上にナムル、肉、卵などを乗せ、コチュジャンを入れて混ぜて食べる料理。

キンパ (김밥)韓国風のり巻き。ご飯にごま油と塩で味付けし、様々な具材を巻いて切る。

日本の寿司とは異なり酢飯は使わない。

冷麺 (냉면)冷たいスープの麺料理。そば粉やでんぷんを使った細麺で、冷たいスープと合わせる。

粉もの・軽食チヂミ (전)海鮮や野菜などを小麦粉や米粉の生地で混ぜて焼いた韓国風お好み焼き(ジョン)。

トッポギ (떡볶이)餅(トック)をコチュジャンベースの甘辛いタレで煮込んだ屋台料理の定番。


韓国の食事文化とマナー

日本と似ているようで、異なるマナーがいくつかあります。

1. 器を持たない

日本の違い: 韓国では、ご飯やスープの器を手に持って食べるのはマナー違反とされています。

器はテーブルに置いたまま、スプーンや箸を使います。

理由: 昔、熱伝導性の高い金属製の食器が使われていたことや、身分の高い人は器を持たないという文化が影響しているといわれます。

2. スプーン(スッカラ)と箸(チョッカラ)の使い分け

使い分け:スプーン (スッカラ): ご飯、スープ、チゲ(汁物)を食べる際に使います。

箸 (チョッカラ): おかずを取る際に使います。

同時持ち禁止: スプーンと箸を同時に両手に持って食事をすることはマナー違反とされています。

3. 年長者を敬う文化食事の開始

目上の人が箸(またはスプーン)をつけてから、目下の人が食事を始めるのが礼儀です。

お酒の作法: 目上の人にお酒を注ぐ際は両手を添え、自分が飲むときは目上の人から見えないように顔を横に向けて飲みます。

4. 共同体意識挨拶

親しい人に会うとき「밥 먹었어? (パプ モゴッソ?/ ご飯食べた?)」

挨拶することが多く、これは「元気?」と同じような相手への気遣いを表す言葉です。

シェア: 大皿に盛られたおかずやチゲを皆でシェアして食べる文化が根付いています。


今日は、早朝から突風が吹き荒れて、とても冷え込みましたね。

自転車が風に煽られて、進むことも大変なくらいの勢いでした。

週末は、雪が降るかも!?予報が気象庁から発表されています。

2学期も、残り2週です。

元気に最終日を迎えられるように、健康に留意しましょう。


今日の、逆輸入韓国料理は、ご飯がすすみましたね。

おいしい給食を提供してくださる給食室のみなさんへの

感謝の気持ちを忘れずに、午後も活動しましょう。

2学期 残り給食回数8回です。



           記事 風見 一統