学校日記

おいしい給食『さばのみそ煮』

公開日
2025/10/23
更新日
2025/10/23

日々の様子

10月23日(木)

今日のメニューは、ご飯、さばのみそ煮、磯香和え、かんぴょうの卵とじ汁、牛乳です。

さばの味噌煮(さばのみそに)は、日本の代表的な魚料理の一つです。

定義: さばの切り身を、主に味噌、砂糖、酒、みりん、生姜などの調味料で煮込んだ料理です。

風味: 味噌の濃厚なコクと甘辛い味が、脂の乗ったさばの旨味と絶妙に調和します。生姜を加えることで、

  さば特有の臭みが消え、さっぱりとした風味も加わります。今日は、長ネギが使用されていましたね。

白米との相性: 濃いめの味付けで、特に白米のおかずとして非常に人気が高く、定食屋の定番メニューでもあります。

下処理(霜降り): おいしく作るための重要な工程として、さばの切り身を熱湯にくぐらせてすぐに冷水で冷ます

         「霜降り(湯通し)」を行い、表面のぬめりや血合い、臭みを取り除くのが一般的です。

栄養: さばにはDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸が豊富に含まれており、血液の流れを良くする働きがあるなど、栄養価も高い料理です。


調理のポイント

臭み消し: 生姜をたっぷり使うことや、上記の下処理(霜降り)を丁寧に行うことが、生臭さを抑える重要なポイントです。

味噌の入れ方: 味噌の風味を活かすために、煮込みの途中で味噌を2回に分けて入れたり、仕上げ間際に溶き入れるレシピもあります。

煮込み: 煮崩れを防ぎ、全体に味が染みわたるように、落し蓋をして弱めの中火で煮込むことが多いです。


かんぴょうについて

かんぴょう(干瓢、乾瓢)は、ウリ科のつる性一年草であるユウガオ(夕顔)の果実の果肉を薄く細長くむき、それを乾燥させたものです。

原材料: ユウガオ(特に栃木ではその実を「ふくべ」と呼びます)主な用途:巻き寿司の具材(かんぴょう巻き)煮物、

和え物昆布巻きなどの結束用ひも栄養価: 低カロリーで、特に食物繊維が豊富です。

カルシウム、カリウム、リン、鉄分などのミネラルも含まれています。

主な産地(日本)日本のかんぴょう生産は、ほぼ栃木県一色と言えるほど、圧倒的なシェアを誇っています。

国内シェア(目安)1位栃木県98%~99%以上 2位滋賀県1%未満

栃木県の主要生産地栃木県の中でも、特に県南部の地域で集中的に生産されています。

下野市(しもつけし)壬生町(みぶまち)小山市(おやまし)上三川町(かみのかわまち)これらの地域で、

国産かんぴょうのほとんどが生産されています。

栃木県で盛んな理由気候・土壌:土壌: 排水が良く、保水性のある関東ローム層(黒色の火山灰土)

が広く分布しており、ユウガオの栽培に適しています。

気象: 7月〜8月の生育・乾燥期に雷雨(恵みの雨)が多く、暑さに弱いユウガオの生育を助けると言われています。

歴史的な経緯: 江戸時代の正徳年間(1712年)、近江国(現在の滋賀県)の水口城主であった鳥居忠英が下野国(現在の栃木県)

の壬生城主に国替えとなった際、旧領地からユウガオの種を取り寄せ、

栽培を奨励したことが栃木での生産が盛んになったきっかけとされています。


磯香和え

風味(磯の香り) 名前の通り、刻み海苔やもみ海苔をたっぷりと使うことで、

海藻特有の豊かな「磯の香り」を野菜にまとわせるのが最大の特徴です。

この香りが、野菜の青臭さを抑え、子どもでも食べやすい味にします。


主役の食材(野菜) 主に茹でた青菜や淡色野菜が使われます。

青菜: ほうれん草、小松菜など

淡色野菜: キャベツ、もやし、にんじん(彩り)など

その他: ひじき、しらす干し、ちくわ、糸かまぼこなどが加えられることもあります。

味付け(シンプルな和風) 味付けは非常にシンプルで、和風の基本となる調味料が使われます。

基本: 醤油、砂糖、だし(かつおだし)

風味付け: 刻み海苔、かつお節(だし粉末)、ごまなど

調理のコツ

海苔を混ぜるタイミング: 海苔の風味と食感を活かすため、食べる直前や、

和える直前に加えることが推奨されます。

早く混ぜすぎると、海苔が水分を吸ってべたつき、香りが飛んでしまうことがあります。

水切り: 茹でた野菜は、水気をしっかりと絞ることが重要です。水気が残っていると、

   味が薄まったり、水っぽくなったりして海苔が湿気てしまいます。


磯香和えが人気の理由

野菜の苦手克服: 海苔の強い香りと旨味が、青菜(小松菜やほうれん草など)特有の苦味や臭みをマスキングするため、

野菜嫌いの子どもでも比較的食べやすいとされています。

栄養満点: 野菜が豊富で、海苔(ミネラル、食物繊維)や、かつお節(タンパク質)の栄養素も手軽に摂ることができます。

減塩効果: 海苔やかつお節の旨味成分によって、薄めの味付けでも美味しく感じられるため、減塩レシピとしても優れています。


今日は、心安らぐ和食でしたね。

最後の合唱練習も終えて、この後は、

全体での学活から、いよいよ準備・出場団体によるリハーサルです。

一般生徒は、すみやかに下校しましょう。


今日も、おいしい給食に感謝の気持ちを忘れずに、

明日の絶好調へとつないでいってくださいね。


                 記事 風見 一統