『君をのせて』~7A~
- 公開日
- 2025/10/16
- 更新日
- 2025/10/17
日々の様子
7年A組 「君をのせて」
「君をのせて」は、1986年に公開されたスタジオジブリの長編アニメーション映画『天空の城ラピュタ』の主題歌として発表されました。
オリジナルについて:
映画の主題歌として歌われたのは、井上あずみさんによるバージョンです。
作詞:宮崎 駿、作曲:久石 譲です。
1988年3月25日にシングルが発売された際、2曲目に「合唱 君をのせて」が収録されており、
これは杉並児童合唱団によって歌われました。
合唱曲として:
映画の人気とともに曲も愛され続け、二部合唱、三部合唱(混声、女声、男声)など、
多くの編曲家によってアレンジされ、世界中で歌われています。
学校の合唱コンクールや卒業式、演奏会など、様々な場で歌われる定番曲の一つとなっています。
映画の壮大感と美しいメロディー、そして旅立ちや希望を感じさせる歌詞が、合唱曲としても非常に人気を集めています。
1. 表現と世界観のポイント
空や夢、冒険といった壮大でファンタジックな世界を表現することが重要です。
広がりと透明感:
冒頭の静かな部分から、まるで夜空を見上げているかのような、透明感と広がりのある響きを目指します。
力を入れすぎず、遠くまで届く優しい声を意識しましょう。
特に「あの地平線 輝くのは」の部分は、遠くの光を見つめるような、希望に満ちた表現を。
サビの感動的な盛り上がり:
「君をのせて」のサビは、一気に感情を解き放ち、壮大に歌い上げます。しかし、ただ大声を出すのではなく、
響きと音程を保ったまま、声を遠くまで飛ばすイメージを持つことが大切です。
メロディーの頂点(高い音)では、声が硬くならないよう、豊かな響きを意識します。
言葉の「夢」と「憧れ」:
歌詞の「夢」「瞳」「未来」「光」といったロマンチックな言葉に、憧れや希望の感情を乗せましょう。表現がより立体的になります。
2. 歌唱技術とハーモニーのポイント
レガート(なめらかさ):
この曲のメロディーは流麗で、美しいレガート(音を途切れさせずになめらかに歌うこと)が求められます。
フレーズの途中で不必要に息継ぎをしないよう、深い呼吸でフレーズ全体を支えましょう。
ハーモニーの溶け込み:
合唱曲として、主旋律以外のパート(ハモり)は、自分のパートだけが目立つのではなく、
主旋律を支え、和音が美しく溶け合うように音量を調整します。
特に混声合唱の場合、男声(テノール・バス)パートは、曲の土台となる部分を優しく、安定した響きで支えることが重要です。
リズムとテンポ:
壮大な曲ですが、テンポが速くなったり遅くなったりしないよう、特にサビや盛り上がりの箇所で、
安定したテンポを保つことが、一体感のある演奏に繋がります。
3. ピアノ伴奏の役割
オーケストラ的な役割:
ピアノ伴奏は、原曲のオーケストラをイメージさせるような、色彩豊かで壮大な演奏が求められます。
冒頭の静かなアルペジオ(分散和音)は、空に浮かぶような軽やかさと透明感を出し、歌い手を優しく導きます。
リズムの正確さ:
曲のテンポを常にリードし、歌い手が迷わないように、安定したリズムを刻みます。
特にリズムが変化する箇所では、合唱と呼吸を合わせることが重要です。
あの地平線 輝くのは どこかに君をかくしているから
たくさんの灯がなつかしいのは あのどれかひとつに君がいるから
さあ でかけよう ひときれのパン ナイフ ランプ かばんにつめこんで
父さんが残した 熱い想い 母さんがくれた あのまなざし
地球はまわる 君をかくして 輝く瞳 きらめく灯 地球はまわる
君をのせて いつかきっと出会う ぼくらをのせて
父さんが残した 熱い想い 母さんがくれた あのまなざし
地球はまわる 君をかくして 輝く瞳 きらめく灯 地球はまわる
君をのせて いつかきっと出会う ぼくらをのせて
7年生は、とっても元気がよく、まだ変声期も迎えていません。
高音を響かせながら、誰もが知る名曲を奏でます。
これから、どんどんクラスの曲として仕上げていってほしいと思います。
記事 風見 一統