おいしい給食「きびご飯」
- 公開日
- 2025/09/30
- 更新日
- 2025/09/30
日々の様子
9月30日(火)
今日のメニューは、きびご飯、かつおの東煮、雷汁、牛乳です。
「きびご飯」は、白米に「きび(黍)」という雑穀を混ぜて炊いたご飯のことです。
きびご飯の「きび」
きびは、昔から日本で食べられてきた五穀の一つで、品種によってもちきびやたかきびなどがあり、それぞれ少し特徴が違います。
食感:モチモチとした食感で、噛むほどに味わいがあります。
栄養:白米に比べて、タンパク質、食物繊維、ミネラル(鉄分、マグネシウム、カリウムなど)、
ビタミンB群などを豊富に含み、栄養価が高いのが特徴です。
作り方:白米と一緒に洗って、いつもより少し多めの水で炊飯器で炊くなど、手軽に作れます。
桃太郎に出てくる「きびだんご」の原料としても知られていますね。
白米に混ぜることで、日々の食事で手軽に雑穀の栄養を取り入れられる健康的なご飯です。
「雷汁」
「雷汁(かみなりじる)」は、主に豆腐を使った汁物料理です。
名前の由来には諸説ありますが、最もよく言われるのは、調理の際に豆腐を炒める時に「バリバリ」「ジャーッ」
という大きな音がすることから、雷の音に例えて名付けられたというものです。
特徴
材料:メインの具材は豆腐で、これをごま油などで炒めてからだし汁で煮込みます。
具材:大根、にんじん、ごぼうなどの根菜類、こんにゃく、ねぎ、きのこなどを入れた
実だくさんの汁物です。鶏肉やかんぴょうを入れる地域もあります。
味付け:味噌または醤油で味を調えることが多いです。
地域:学校給食の献立から広まった料理としても知られており、特に栃木県の郷土料理の一つとして有名です
(栃木県では名産のかんぴょうを入れるレシピもあります)。
「かつおの東煮」
名前の由来: 「東(あずま)」は「関東風」という意味があり、戦後の学校給食のために考案された創作料理だと言われています。
当初は「まぐろの東煮」が始まりだったようです。
どんな料理?
名前には「煮」という字が入っていますが、実際には魚を煮込む料理ではありません。
かつお(まぐろなど他の魚を使うこともあります)を一口大に切ります。
下味をつけ、片栗粉などをまぶして油で揚げます。
しょうゆ、砂糖、みりん、酒、しょうが汁などで作った甘辛いタレを、揚げたかつおに絡めて作ります。
かつおの竜田揚げや甘辛炒めに近いイメージで、甘辛い味付けでご飯が進む、給食で人気のメニューです。
大豆を一緒に揚げる「かつおと大豆の東煮」も定番です。
なお、家庭料理や料亭などで作られる「かつおの角煮」や「かつおの時雨煮」も似た甘辛い煮物ですが、
「東煮」は主に「揚げてからタレを絡める」という給食特有の製法やネーミングを持つのが特徴です。
9月、最後の給食でした。
9月の給食目標は、「偏食をなくそう!」でしたね。
それぞれ、今月の自分自身の給食との向き合い方を振り返ってみましょう。
偏食が続くと、栄養バランスがくずれ、体調不良の原因となります。
人を形成する基本は、食事です。自分の身体の中に、どんな栄養価を取り入れるのかは、
とても重要ですね。味覚の好き嫌いよりも、もっと大切なことです。
人それぞれ、好き嫌いはあると思いますが、せっかくの機会です。
給食を通して、なんでも食べられる人間を目指し、健やかに成長していってくださいね。
今月も、おいしい給食を提供してくださった、栄養士さんをはじめとした給食室の
みなさんへの感謝の気持ちを忘れずに、生活しましょう。
明日からは、10月です。秋本番!食欲の秋!味覚の秋!秋の食材は、おいしいものが豊富です。
10月の給食目標は、「主食・主菜・副菜を意識して食事をしよう!」です。
献立は、この順番に記載があります。明日から意識してみると、
また、新しいことに気がつけるかもしれませんね。
記事 風見 一統