学校日記

おいしい給食「ししゃものピリ辛焼き」

公開日
2025/09/22
更新日
2025/09/22

日々の様子

9月22日(月)7.8年生は、元気に学校生活中!

今日のメニューは、ご飯、ししゃものピリ辛焼き、ごま和え、いも団子汁、牛乳です。

ししゃものピリ辛焼きって!?

ししゃもは、北海道の太平洋沿岸の一部地域にのみ生息する、日本固有の貴重な魚です。

サケと同じように、川で生まれて海で育ち、産卵のために再び川に戻るという生態を持っています。

見た目: 体長は15cmほどで、細長い体と大きなウロコが特徴です。

名前の由来: アイヌ語の「スス(柳)ハム(葉)」に由来し、「柳の葉の魚」という意味があります。

アイヌの伝説では、神様が飢えに苦しむ人々のために柳の葉を魚に変えたと伝えられています。

味: 脂がのった身の旨味と、子持ちの場合はプチプチとした食感が楽しめます。

特に、卵に栄養が取られないオスは、身に脂がのっていて美味しいと評価する人もいます。

スーパーで売られている「ししゃも」の正体

私たちがスーパーで一般的に見かける「子持ちししゃも」と表示されているものの多くは、

実は「カラフトシシャモ」という別の魚です。

カラフトシシャモ: 北太平洋や北大西洋など、広い海域で獲れる魚で、ししゃもとは異なる種類です。

日本のししゃもよりも安価で大量に流通しています。

見分け方: カラフトシシャモは日本のししゃもよりも口が大きく、ウロコが非常に細かいのが特徴です。


食べ方

ししゃもは栄養価が高く、カルシウムやカルシウムの吸収を助けるビタミンD、

ビタミンEなどが豊富に含まれています。

頭から尻尾まで丸ごと食べられるのが魅力です。

一般的な食べ方としては、塩焼きが最もポピュラーですが、他にも様々な調理法で楽しめます。


フライパンや魚焼きグリルで焼く

天ぷらやフライ、唐揚げにする

南蛮漬けにする

炊き込みご飯やパスタに使う

もし機会があれば、北海道産の「本物のししゃも」と、普段食べている「カラフトシシャモ」を

食べ比べてみるのも面白いかもしれませんね。


作ってみようか!!

材料

ししゃも: 8~10尾

ごま油: 大さじ1

醤油: 小さじ2

みりん: 小さじ2

酒: 小さじ1

豆板醤(またはラー油): 小さじ1/2~1 (お好みの辛さに合わせて調整してください)

長ねぎ(小口切り): 適量

白いりごま: 適量


作り方

下準備: ししゃもはキッチンペーパーで水気をしっかりと拭き取ります。

タレ作り: 小さなボウルに、醤油、みりん、酒、豆板醤(またはラー油)を入れ、よく混ぜ合わせます。

ししゃもを焼く: フライパンにごま油をひき、中火で熱します。ししゃもを並べ、片面に焼き色がつくまでじっくりと焼きます。

タレを絡める: ししゃもを裏返し、タレを回し入れます。タレが全体に絡むようにフライパンをゆすりながら、

       弱火でタレが少し煮詰まるまで焼きます。

仕上げ: お皿に盛り付け、お好みで長ねぎの小口切りと白いりごまを散らしたら完成です。


ポイント

ししゃもは、焼きすぎると身が固くなるので注意してください。両面に香ばしい焼き色がつけばOKです。

豆板醤の代わりにラー油を使うと、より手軽に作れます。お好みの辛さに調整してください。

焼く前に片栗粉を軽くまぶすと、タレがより絡みやすくなります。


いも団子汁って!?

「いも団子汁」は、じゃがいもや里芋など、イモ類を材料にして作った団子を具材にした汁物で、

日本の様々な地域で作られている郷土料理です。


いも団子汁の特徴

団子の材料: 主にじゃがいもや里芋が使われます。これらをすりおろしたり、

蒸したり茹でてつぶしたりしてから、片栗粉(でんぷん)を加えてよく練り、団子状に丸めます。


モチモチした食感: 団子がもちもち、つるんとした独特の食感になるのが特徴です。


具だくさん: 団子だけでなく、にんじん、大根、ごぼう、きのこ、鶏肉など、様々な具材と一緒に煮込んで作られます。


味付け: 醤油や味噌で味付けすることが多く、具材の旨味が溶け出した優しい味わいが楽しめます。


地域による違い

いも団子汁は、特にイモ類の生産が盛んな地域で古くから食べられてきました。


北海道: じゃがいもの生産が盛んな北海道では、「いももち」と呼ばれるじゃがいも団子を汁物に入れたものが、昔から家庭料理として親しまれています。

岩手県: 里芋の生産で知られる岩手県盛岡市では、里芋を使った「里いもだんご汁」が伝統的な料理として伝えられています。

熊本県: 熊本県の「だご汁」は、小麦粉を練った団子を入れるのが一般的ですが、じゃがいもを使った「じゃがいものだご汁」も存在します。


いも団子汁は、昔は米の代わりとして、また食料が乏しい時期の貴重なエネルギー源として食べられていました。

今では、家庭料理としてだけでなく、学校給食でも提供されるなど、多くの人々に親しまれています。

寒い季節に体を温めてくれる、心も温まる一品です。


いも団子汁作ってみる!?

材料(2人分)

【いも団子】

じゃがいも: 2個(約250g)

片栗粉: 大さじ3

塩: ひとつまみ

【汁の具材】

鶏もも肉: 1/2枚(約100g)

大根: 5cm

にんじん: 1/3本

ごぼう: 1/4本

しめじ: 1/2株

長ねぎ: 1/2本

油揚げ: 1/2枚

昆布と鰹節のだし汁(または顆粒だし): 400ml

醤油: 大さじ2

みりん: 大さじ1

酒: 大さじ1

サラダ油: 小さじ1


作り方

下準備:

鶏もも肉は一口大に切ります。

大根、にんじんは食べやすい大きさにいちょう切りにします。

ごぼうはささがきにして、水にさらしておきます。

しめじは石づきを落としてほぐし、油揚げは油抜きをしてから短冊切りにします。

長ねぎは斜め切りにします。


いも団子を作る:

じゃがいもは皮をむき、一口大に切って耐熱皿に入れ、ラップをかけて電子レンジ(600W)で5〜6分、竹串がスッと通るまで加熱します。

熱いうちにボウルに移し、フォークやマッシャーでなめらかになるまでつぶします。

片栗粉と塩を加えて、手でよくこねます。耳たぶくらいの固さになったら、直径2〜3cmくらいの団子状に丸めます。


具材を煮る:

鍋にサラダ油をひき、中火で鶏肉を炒めます。

鶏肉の色が変わったら、大根、にんじん、ごぼう、しめじを加えてさらに炒めます。

だし汁を加えて煮立たせ、アクを丁寧に取り除きます。


団子を加えて煮る:

野菜が柔らかくなったら、いも団子をそっと鍋に入れます。団子が鍋底にくっつかないように、時々やさしく混ぜます。

団子が浮き上がってきたら、油揚げを加え、醤油、みりん、酒で味を調えます。


仕上げ:

最後に長ねぎを加え、ひと煮立ちさせたら完成です。


ポイント

いも団子の作り方: じゃがいもは熱いうちにつぶすと、なめらかになりやすいです。

        水分が多すぎるとまとまりにくいので、その場合は片栗粉を少しずつ足してください。


団子の煮込み: 団子が浮き上がってくると、火が通った合図です。煮すぎると溶けたり、食感が悪くなるので注意してください。


具材: 豚肉、里芋、きのこ類など、お好みの具材でアレンジを楽しめます。


今日は、和食の日でした。日本では、和洋中と、様々な料理に親しむ機会がありますが、

和食がずば抜けて、手が込んでいて考えられて作れていることがわかります。

そして、健康的なメニューが多いのも特徴のひとつです。

現代では、日本人ではあるものの、様々な食に触れる機会や、手軽な洋食が好まれる

傾向が強いですが、世界的にも支持を得ている、和食の良さも、大切にしてほしいと

思っています。

ぜひ、味付けだけではなく、別の視点からも、料理を楽しむこともしてほしいなと思います。


今日も、手間暇かけて、給食室のみなさんがおいしい給食を提供してくださいました。

感謝の気持ちを忘れずに、おいしくいただき、午後も元気に活動しましょう。

9年生が、不在です。8年生が、学校の代表として、後輩を導き、

学校を守ってほしいと思います。



    記事 風見 一統