8年 国語
- 公開日
- 2025/09/19
- 更新日
- 2025/09/19
日々の様子
8年生の国語です。
古典学習「枕草子」が、一段落したようで、
今日から、「自分流の枕草子」を創作するようでした。
それぞれ、思い思いに考えたり、検索したり、天を仰ぎながら
メモをまとめているようです。
せっかくの創作活動なら!
ちょっと、じっくり思考の枠組みを展開してみませんか!?
「枕草子」創作のポイント
「枕草子」を創作する上で重要なのは、単なる日記や感想文ではない、独特の表現方法を理解することです。
「〇〇は」の形式で始める
清少納言が多用した「春はあけぼの」や「香炉峰の雪」のように、
提示したい事柄を冒頭に持ってくることで、読み手に情景や感情をダイレクトに伝えます。
例:「夏は、アイスが溶ける時。」
例:「スマホは、充電が切れそうな時。」
五感をフル活用する
現代のデジタル社会では、視覚だけでなく、
聴覚、触覚、嗅覚、味覚といった五感で感じたことを言葉にすることが大切です。
例:「夏は、アイスが溶ける時。ベタベタして、冷たくて、ちょっと悲しい。でも、その一口目が、ものすごく美味しい。」
現代版の「をかし」「いとをかし」を探す
清少納言が「をかし」と感じたのは、美しい自然や、風情ある景色でした。
現代の私たちが「趣がある」「心が動かされる」と感じるものは何でしょうか。
例:朝の通学路、夕暮れの教室、雨上がりのアスファルトの匂い、満員電車の中で聞こえる鳥の声など。
「~なもの」でまとめる
「うつくしきもの」(可愛らしいもの)、「にくきもの」(癪に障るもの)、「ものづくし」(~尽くし)の段のように、
特定のテーマに沿って書き出すことで、リズミカルでまとまりのある文章になります。
創作例:現代版「枕草子」
1. うつくしきもの(現代版)
テストが早く終わった時の、教室の静けさ。
飼っている犬や猫が、お腹を出して寝ている時。
授業中に先生が書いた、黒板アート。
給食のデザートが、イチゴ味のアイスだった時。
推しのアイドルが、ファンに向かって手を振る姿。
2. にくきもの(現代版)
テストが返ってくる日。
体育がある日に、制服を忘れてしまったとき。
友だちと話している時に、ちょうど聞こえなくなる瞬間。
自動販売機で、お釣りが出てこない時。
LINEの既読スルー。
3. つれづれなるままに(思いつくままに)
雨の日は、スマホの画面に水滴がついて、うまく操作できない。
夜のコンビニは、キラキラしていて、なんだかホッとする。
学校の校庭に、タンポポが咲いているのを見つけた。
イヤホンで音楽を聴いていると、世界が自分だけのものになる。
8年生の、14歳の感覚で、世の中に目を向けてみて、
本質を捉え、等身大で表現してほしいな思います。
完成(感性)が、楽しみです。
記事 風見 一統