校長日記

10月11日(月)全校朝礼(Meet)校長講話

公開日
2021/10/11
更新日
2021/10/11

校長日記

 先日、8年生が国語の授業で古文『徒然草』を学習していました。詳しい説明は省きますが、鎌倉時代末期に兼好法師という人が書いた随筆です。

 その『徒然草』に「高名の木登り」という段があります。教科書には出ていないものの、資料集に載っています。何より皆さんはChromebookを持っているので、時間のあるときに検索してください。

 内容を簡単にいうと、「木登りの名人」と呼ばれる人がいました。その名人が、弟子に指図して高い木の剪定(木の枝などを切り落とすこと)をさせていた時のことです。高く危険な場所での作業中、名人は何も言わず黙って見ているだけでした。

 しかし、弟子が剪定を終えて低い場所まで降りてきた時、名人は初めて「気をつけて降りろ」と声をかけたのです。不思議に思った弟子は「なぜ、ここまで降りてから、そのように言うのか?」と尋ねました。すると、名人はこう答えたのでした。

 【あやまちは、やすき所になりて、必ず仕ることに候ふ】
 (失敗は、もう大丈夫だと思ったときに、必ずしでかすものです)

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