おいしい給食「チリビーンズライス」
- 公開日
- 2026/02/06
- 更新日
- 2026/02/06
日々の様子
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2月6日(金)
今日のメニューは、チリビーンズライス、こんにゃくサラダ、牛乳です。
こんにゃく×松尾芭蕉
一見すると意外な組み合わせですが、実は芭蕉の句の中に、こんにゃくはひっそりと、しかし味わい深く登場します。
1. 芭蕉が詠んだ「こんにゃく」の句芭蕉は、江戸時代の庶民の食べ物だったこんにゃくを、風流な俳句に仕立てています。
「こんにゃくの さしみもすこし 梅の花」
(現代語訳:梅の花が咲く風流な席に、こんにゃくの刺身が少し添えられているのも、また趣があって良いものだ。)
これは、芭蕉が伊賀(三重県)に帰郷した際、門人の家でもてなされた時に詠んだ句とされています。
豪華なご馳走ではなく、質素な「こんにゃく」に春の訪れ(梅)を重ねるあたりに、
芭蕉らしい「わび・さび」の精神が感じられますね。
2. 芭蕉とこんにゃくの意外な共通点低カロリーでストイック:
芭蕉は険しい道のりを歩き続けるため、体調管理には気を遣っていました。
現代でこそダイエット食品ですが、当時もこんにゃくは「お腹の砂下ろし」と呼ばれ、
体を掃除する食べ物として重宝されていました。
弾力(柔軟性): 芭蕉の俳句のスタイルは、生涯を通じて変化(不易流行)し続けました。
こんにゃくのような柔軟な精神が、あの名句を生んだのかもしれません。
昔から、こんにゃくを題材に詠まれた俳句は数知れず・・・
1. 庶民の味としてのこんにゃく
江戸時代から明治にかけて、こんにゃくは安くてお腹にたまる、庶民の強い味方でした。
「こんにゃくの 角(かど)を叩いて 師走(しわす)かな」 (作者不明:江戸の川柳に近い句)
「こんにゃくの角を叩く」というのは、柔らかいものをわざわざ叩くという、
少し滑稽で無駄な動きのこと。
忙しい師走(12月)に、そんなことまでして慌ただしく準備をする様子を皮肉ったものです。
2. 夏の涼を呼ぶこんにゃく
芭蕉の句にもありましたが、刺身こんにゃくは夏の季語にもなります。
「蒟蒻(こんにゃく)の 刺身(さしみ)にひびく 氷(こおり)かな」 (久保田万太郎)
氷の入った冷たい水で冷やされた刺身こんにゃく。その器の中で氷がカチリと鳴る音が聞こえてきそうな、とても涼しげな句ですね。
3. 冬の情景:おでんとこんにゃく
こんにゃくの本領発揮はやはり冬。おでんや田楽(でんがく)の句も多いです。
「湯気(ゆげ)の中に こんにゃく躍(おど)る 夜店(よみせ)かな」 (正岡子規)
近代俳句の祖、正岡子規もこんにゃくを詠んでいます。
冬の夜、屋台の鍋の中でゆらゆらと揺れるこんにゃくの様子が「躍る」と表現されていて、
とても活き活きとしています。
そんなこんにゃくについて
1. 成分のほとんどが「水」
こんにゃくの成分表を見ると、驚きの事実がわかります。
水分:約97%
食物繊維(グルコマンナン):約3%
ほぼ水です。しかし、このわずか3%の食物繊維が強力なネット状の構造を作ることで、
あの独特のぷにぷにとした弾力が生まれます。
2. 「砂払い(すなはらい)」という別名
昔の人は、こんにゃくを「胃のほうき」や「砂払い」と呼びました。
こんにゃくに含まれるグルコマンナンは消化されずに腸まで届き、お掃除をしてくれるからです。
3. なぜ「灰色」に「黒い粒」があるの?
スーパーで見かけるこんにゃくには、白いものと黒っぽいものがありますよね。
白いこんにゃく: 精製したこんにゃく芋の粉から作ったもの。
黒いこんにゃく: 昔ながらの製法で、生の芋をすり潰して作ったもの。皮が入るので黒くなります。
現代の黒い粒: 実は、最近の黒いこんにゃくの粒の多くは、昔の見た目を再現するために
「ヒジキなどの海藻の粉末」をわざと混ぜているんです。
4. 独特の「アルカリ性」
こんにゃくを作るには「石灰水(水酸化カルシウム)」などのアルカリ性が必要。
このアルカリ成分が、独特の臭みの原因ですが、同時に保存性を高めています。
料理の前に「アク抜き(下ゆで)」をするのは、このアルカリ成分と臭みを平均化(中和)させるための知恵ですね。
今日は、日本で昔から愛され重宝された食材「こんにゃく」が登場しましたね。
味覚を楽しむことも醍醐味のひとつですが、食感や、その背景を知ることで、
もっと食材に愛着が湧き、おいしく頂くことができますね。
過去の偉人も、当時同じようなものを口にして、生きていたと思うと
様々な想いが巡るものですね。
今日も、給食室のみなさんが、おいしく仕上げてくれた給食です。
感謝の気持ちを忘れずに、頂きましょう。
週末は、気温がぐっと冷え込み、雪が降るかもしれません。
体調には、十分に留意して、来週も元気に登校しましょう。
月曜日は、全校朝礼からのスタートです!
記事 風見 一統