7年 理科研究授業
- 公開日
- 2025/11/21
- 更新日
- 2025/11/21
日々の様子
+7
去る11月21日(水)の5時間目の時間を利用し、
校内研修会を実施しました。
福井大の木村教授をお招きして、全教職員で授業を参観しました。
板橋スタンダードSを用いた生徒の主体性を活かすことをテーマに実施しました。
理科の単元にある、身のまわりの現象「光の世界」の学習です。
この単元では、日常生活で見られる光に関する様々な現象を、実験や観察を通して科学的に探究し、
その法則性を理解することを目標としています。
光の世界の主な学習内容
学習指導要領や教科書の内容に基づき、光の世界で学ぶ主要なポイントは以下の通りです。
1. 光の直進とものが見えるしくみ
光の直進: 光がまっすぐ進むという基本的な性質を学びます。日食や月食、影の形などでその現象を確認します。
ものが見えるしくみ: 私たちがものを見ることができるのは、光源からの光、
またはものに当たって反射した光が目に入っているからであることを理解します。
2. 光の反射(かがみと光)
反射の法則: 光が鏡などの物体表面で反射する際のきまりを学びます。
入射角と反射角が等しいという法則(反射の法則)。
鏡による像: 鏡に映る像(虚像)がどのようにできるのかを、反射の法則を用いて作図によって理解します。
3. 光の屈折(水やガラスと光)
屈折の現象: 光が空気中から水やガラスなど、異なる物質に進むとき、その境界面で折れ曲がって進む現象(屈折)を学びます。
水中のものが実際よりも浅く見えたり、水に浸した棒が曲がって見えたりする現象を扱います。
全反射: 光が水やガラスなどの物質から空気中に進むとき、入射角が一定以上になると光が全て境界面で反射し、
外に出られなくなる現象(全反射)を学びます。
この原理は、情報を伝える光ファイバーなどに利用されています。
屈折の法則: 入射角と屈折角の関係に一定のきまりがあることを実験で確認します。
4. レンズの働き(凸レンズ)
凸レンズの性質: 中央が厚い凸レンズが、光を一点に集める(収束させる)性質があることを学びます。
太陽光を一点に集めて紙を焦がす実験など。
焦点(焦点距離): 凸レンズに入った平行な光が集まる点(焦点)と、レンズの中心から焦点までの距離(焦点距離)について学びます。
像の作図と実像・虚像: 凸レンズを通った光の進み方を、光軸に平行な光や中心を通る光などの作図を用いて表します。
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物体の位置と焦点距離の関係によって、できる像が実像(スクリーンに映る像)になるか、
虚像(スクリーンに映らない像)になるか、また、倒立(さかさま)か
正立(そのまま)か、拡大か縮小かが変わることを学びます。
望遠鏡のしくみ: 凸レンズを2枚以上組み合わせることで、遠くのものを大きく見せる望遠鏡の基本的なしくみを、
実像・虚像の知識を使って説明できるようになります。
この単元では、実験や観察が非常に重要です。実際に光を当ててその進み方を記録したり、
凸レンズで像を作ったりする活動を通して、現象の規則性を発見し、理解を深めていきます。
今回は、導入場面にて、部屋を暗くして、光の力を利用してりんごが
どうみえるかを実験しました。
その後、複数のブースが設置され、様々な視点から光の世界についての好奇心を
ゆさぶりました。
最終的に、振り返りを通して、生徒は本時の学習課題である、探究テーマを
設定して終わりました。
50分間の時間の中で、先生の指示を聞いて、それぞれが活動し、最後にしっかりと
ふりかえりを記入するところまで行き着くことができました。
生徒が設定したテーマは、全員が共有ファイルとして閲覧できるため、
他の生徒の考えにも触れながら、今後さらに学習を深めていく契機となりました。
その後は、生徒は下校し、教職員のみで、研修会を行い、もっと中台中生に
還元できる授業にするために、アイディアを出し合い、意見交換を行いました。
とっても前向きに授業に臨んでくれた7年生、ありがとございました。
君たちのおかげで、中台中の授業が今後、もっとよいものへと
変わっていくことでしょう。
記事 風見 一統