学校日記

『COSMOS』~7B~

公開日
2025/10/17
更新日
2025/10/17

日々の様子

7年B組『COSMOS』

この曲は、合唱の定番曲として全国の学校や合唱団で広く歌われている人気曲です。

基本情報

作詞・作曲: ミマス(音楽ユニット「アクアマリン」のメンバー)

編曲: 富澤裕

原曲: 音楽ユニット「アクアマリン」の楽曲の一つとして1998年に誕生しました。

合唱曲としての発表: 2000年に富澤裕氏によって混声三部合唱曲として編曲され、広く知られるようになりました。


曲名の意味とテーマ

COSMOS(コスモス): 一般的な花の名前のほかに、古いギリシャ語で「宇宙」や「秩序」「美」といった意味があります。

テーマ: 広大な宇宙と、そこに生きる私たち人間(いのち)の繋がり、そして「君は宇宙 百億年の歴史が今も身体に流れてる」という

   メッセージに象徴される、生命の尊さや歴史、平和への願いなどが込められています。


楽曲の特徴と魅力

雄大で希望に満ちたメロディ: 伸びやかでスケール感のあるメロディが特徴で、宇宙の広がりを感じさせます。

宇宙観を表す伴奏: ピアノ伴奏では、アルペジオ(分散和音)が多用されており、きらきらと流れるような音色が、

         星が瞬く夜空や宇宙のイメージを見事に表現しています。

親しみやすい構成: 混声三部合唱(ソプラノ・アルト・男声)として歌われることが多く、合唱コンクールや卒業式など、様々な場面で歌われています。親しみやすいメロディながらも、サビにかけての盛り上がりや、転調による高揚感が感動を呼びます。

感動的な歌詞: 「君も星だよ みんなみんな」「僕らはひとつ」といった、自己の存在と宇宙の一体感を歌い上げる歌詞が、

       特に中高生をはじめとする多くの人々に共感を呼んでいます。

ミマスさんは、幼い頃から天文や宇宙に親しみ、自然や旅をテーマにした作品を多く作られています。

「COSMOS」は、まさにその集大成とも言える代表曲です。

1. 歌唱(合唱)のポイント

「宇宙」という壮大なテーマと、生命の尊さを歌う歌詞を表現することが重要です。

言葉の明瞭さ(発音):

特に「高く歌う」や「君の温もりは」「手をあてて」など、母音の処理や、語尾の「う」「お」が不明瞭になりがちな箇所を、

はっきりと発音することを意識しましょう。(例:「たかく/うたう」と区切って発音するイメージ)


強弱(ダイナミクス)のメリハリ:

冒頭の静かな部分(p)と、サビの「光の声が天高くきこえる」などの力強い部分(fやff)のコントラストを明確にします。

特に、静かな場面でも音程と発音を崩さない繊細さが必要です。


フレーズのスケール感:

メロディは常に、夜空や宇宙の広がりをイメージし、焦らずゆったりとしたレガート(なめらか)な表情で歌いましょう。


掛け合いのリズム:

1番の「君の温もりは〜」や「君は宇宙〜」といった、パートが半拍ずれて歌い始める(掛け合いになる)箇所では、

「正しくずれる」ことが大切です。互いのパートをしっかり聴き合い、リズムの縦線を合わせる練習が必要です。


クライマックスの表現:

曲の終盤の転調(半音上がる)後のサビは、最高潮の盛り上がりです。

ハーモニーを大切にしつつ、声を力強く開放して「生命(いのち)を燃やす」ような熱量を表現します。


2. 伴奏(ピアノ)のポイント

ピアノは単なる伴奏ではなく、曲の世界観を作る重要な役割を担います。

アルペジオ(分散和音)の表現:

この曲の最大の特徴である、きらきらとしたアルペジオを、雑にならず、星の瞬きや流れる光のように丁寧に演奏します。

ペダルを効果的に使って響きを豊かにしましょう。


テンポの設定:

速すぎず、遅すぎず、雄大な流れを作れるテンポ(Moderato)で始めます。冒頭の数小節で曲全体の雰囲気が決まるため、

メトロノームで確認し、安定させましょう。


合唱との連携:

常に合唱の声(特に主旋律)を聴き、呼吸を合わせます。特にクレッシェンド(だんだん大きく)で合唱を引っ張ったり、

サビ前の決めどころでリズムをはっきりと打ち出したりすることが大切です。


転調の明示:

終盤の転調箇所では、ピアノがしっかりと新しい調を示してあげると、合唱が歌いやすくなります。


3. 指揮のポイント

指揮者は、壮大な宇宙を表現する「設計図」を、身体全体で示す必要があります。


大きなスケール:

腕全体を大きく使い、宇宙の広がりを感じさせるような雄大でレガートな(滑らかな)振り方を意識しましょう。


強弱の明示:

小さいところは小さく、大きいところは大きく、強弱によって振りの大きさをはっきり変えます。

特に、クライマックスのffでは、腕だけでなく体全体で「解放感」を表現します。


呼吸の一致(ブレス):

歌い出し前やフレーズの区切りで、歌う人たちと同じタイミングで息を吸う(ブレスの合図を出す)動作を明確に行います。


アイコンタクト:

歌っている人たちの顔を見て、アイコンタクトで安心感を与えたり、表現の指示を伝えたりすることが、一体感を生む上で非常に重要です。



夏の草原(くさはら)に 銀河は高く歌う 胸に手をあてて 風を感じる

君の温もりは 宇宙が燃えていた 遠い時代のなごり 君は宇宙 

百億年(ひゃくおくねん)の歴史が 今も身体(からだ)に流れてる

光の声が 天(そら)高くきこえる 君も星だよ みんなみんな

時の流れに 生まれたものなら ひとり残らず 幸せになれるはず

みんな生命(いのち)を燃やすんだ 星のように 蛍(ほたる)のように

光の声が 天(そら)高くきこえる 僕らはひとつ みんなみんな

光の声が 天(そら)高くきこえる 君も星だよ みんなみんな

光の声が 天(そら)高くきこえる 君も星だよ みんなみんな 君も星だよ


壮大なスケールをフレッシュな7年生の力でぜひ表現してください。

その眼差しに、一体感に、心揺さぶられることでしょう。

美しく奏でて、宇宙を魅せてほしいですね。


           記事 風見 一統