薬師寺!到着です。
- 公開日
- 2025/09/24
- 更新日
- 2025/09/24
日々の様子
9月24日(水)9時頃・・・・
中台中一行は、予定通りに、無事奈良の薬師寺に到着です。
ここでは、お坊さんの法話と、薬師寺の見学を予定しています。
9年生は、薬師寺について何度も学校で学習を重ねてきました。
そのため、それぞれの中に、思い入れがある土地でもあることでしょう。
じっくりと、学んできたものを直に感じてきてほしいと思います。
薬師寺について
薬師寺は、奈良県奈良市西ノ京町にある法相宗(ほっそうしゅう)の大本山の仏教寺院です。
「古都奈良の文化財」の一つとして世界遺産にも登録されており、特に「白鳳伽藍(はくほうがらん)」と
呼ばれる美しい伽藍と、多くの国宝・重要文化財を擁することで知られています。
歴史
創建: 薬師寺は、飛鳥時代後期の天武天皇9年(680年)に、病気の皇后(後の持統天皇)の病気平癒を願って発願されました。
平城京への移転: 創建当初は藤原京(現在の奈良県橿原市)にありましたが、平城京遷都(710年)に伴い、現在の西ノ京の地に移されました。
度重なる災害と復興: その後、火災や戦乱により多くの建物が焼失しましたが、特に昭和以降、
高田好胤(こういん)元管主の「お写経勧進」によって、多くの堂宇が復興されました。
これは、人々が写経を納めることで、そのお布施を元手に伽藍を再建するという画期的な取り組みでした。
主な見どころ
東塔(とうとう):
薬師寺で唯一、創建当時の姿を伝える建物で、国宝に指定されています。
一見すると六重の塔に見えますが、実は三重塔で、各階に「裳階(もこし)」と呼ばれる
ひさしのような屋根が付いているのが特徴です。
建築様式がリズミカルで美しいことから、明治時代の美術研究家アーネスト・フェノロサによって「凍れる音楽」と称されました。
長い解体修理を終え、2021年に創建当時の姿によみがえりました。
西塔(さいとう):
元は火災で焼失しましたが、昭和56年(1981年)に再建されました。
東塔と対をなすように建っており、朱色と白色の鮮やかな色彩が特徴です。
建築当初は、将来の木材の収縮を計算して、東塔よりもわずかに高く建てられたと言われています。
金堂(こんどう):
薬師寺の中心となる本堂で、昭和51年(1976年)に再建されました。
本尊は、国宝の薬師三尊像が安置されています。
中央に薬師如来、向かって右に日光菩薩、左に月光菩薩が並びます。
この像は、その漆黒の肌と、古代インドのグプタ様式の影響を受けた優美な姿から、古代金銅仏の最高傑作と評されています。
大講堂(だいこうどう):
境内最大の建物で、仏教の学問を学ぶための場所でした。
堂内には、重要文化財の弥勒三尊像が安置されています。
お写経道場:
写経を体験できる場所です。宗派や宗教を問わず、誰でも般若心経の写経ができます。
写経を通じて、心静かに自分と向き合う時間を過ごすことができます。
薬師寺は、創建当時の姿を現代に伝える「東塔」と、
多くの人々の信仰心によって復興された「白鳳伽藍」の
両方を見ることができ、日本の仏教美術と歴史を深く感じられる場所です。
記事 風見 一統