学校日記

おいしい給食「スタミナサラダうどん」

公開日
2025/09/05
更新日
2025/09/05

日々の様子

9月5日(金)

 今日のメニューは、スタミナサラダうどん、のり塩ポテト、冷凍みかん、牛乳です。

学校給食でおなじみの「冷凍みかん」には、いくつかの「秘密」があります。その誕生からおいしさの秘訣までを今日は一緒に

辿ってみましょう。


冷凍みかんの誕生秘話

 冷凍みかんが生まれたのは、1955年(昭和30年)のこと。

冬の季節にしか食べられなかったみかんを、夏でも楽しめるようにと、ある会社がみかんを冷凍したのがきっかけです。

 当時、アイスクリームなどもまだ一般的ではなかった時代に、冷凍みかんは画期的な商品として大ヒットしました。

 冷凍技術は、マグロの冷凍技術を応用したと言われています。

 当初は、小田原駅のキヨスクで列車旅のお供として販売され、その後全国に広がり、学校給食の定番デザートとしても親しまれるようになりました。


美味しさの秘密:氷の膜  ~なるほど!やっぱり家庭では味わえない、究極のメニュー~

 冷凍みかんがみずみずしく、美味しいのには理由があります。

水分調整: 獲れたてのみかんは水分が多く、急速冷凍すると皮が割れてしまうことがあります。

      そのため、冷凍する前に皮から適度に水分を抜く工夫がされています。

急速冷凍: マイナス25度以下の大型冷凍庫で急速に冷凍することで、みかんの組織を壊さずに凍らせます。

氷の膜: 出荷前に、みかんを0度前後の冷水にくぐらせることで、表面に厚さ約1mmの薄い氷の膜が張られます。

     この氷の膜が、冷凍中の乾燥を防ぎ、みかんのみずみずしさと食感を保つ重要な役割を果たしています。


冷凍みかんの栄養と甘み

 冷凍みかんは、生のみかんと同様に、ビタミンCやカロテン、カルシウム、鉄などを豊富に含んでいます。

 また、果物に含まれる果糖は、冷やすと甘みを感じやすくなる性質があります。

 そのため、冷凍みかんは、生で食べるよりも甘みが増したように感じられることがあります。

シャリシャリとした食感も相まって、シャーベットのような味わいを楽しめるのも魅力です。


学校給食での冷凍みかん

 冷凍みかんは、その手軽さと生徒に人気のデザートであることから、学校給食で長年愛されています。

種なしの冷凍みかんが提供されることもあり、生徒の楽しい思い出となっているエピソードも残っています。

保存方法としては、すぐに食べない場合は冷凍保存袋などに入れ、約1ヶ月を目安に冷凍庫で保存できます。


 冷凍みかんには、こうした工夫と歴史が詰まっているメニューで、給食の楽しみと定番の顔と言っても過言ではありません。

みなさんの、ご家族も、きっと学校で食べた冷凍みかんの思い出があると思います。

ぜひ、家庭でも話題にしてみましょう。


 台風の影響で、天候が心配ですが、しっかり備えつつ、学校生活の中で、

ちょっとした楽しみをモチベーションに、気持ちは、明るく元気に楽しく生活しましょう。

こんな状況下でも、みなさんのために、早朝から給食準備をしてくださった給食室の調理スタッフの

みなさんへの感謝の気持ちを忘れずに、生活しましょう。


   記事 風見 一統