学校日記

7年 国語

公開日
2025/09/05
更新日
2025/09/05

日々の様子

7年生の国語です。

随筆の授業に取り組んでいます。

今回は、「夏休みの出来事」について、各々200字で書き上げることを

目標に、学習活動がはじまりました。

先生が準備を整えた、ワークシートをもとに、

タイトルや中身などを吟味して精査しながら、最終的に

200字という文字数に書き上げます。

夏休みに、家庭でも自分自身でも、部活動などでも数えきれないほどの

エピソードがあることでしょう。

ぜひ、自分らしく感性豊かに書き上げてほしいと思います。


随筆!

随筆は、筆者が自分の体験や考えを、自由に、ありのままに書き記した文章のことです。

形式にとらわれず、思いつくままに書かれるのが特徴です。


随筆の3つの特徴

書き手の個性や考えが伝わる

日記や手紙のように、筆者のものの見方、感じ方、考え方が文章に強く反映されます。


身近な題材を扱うことが多い

日常生活で起こったことや、ふと心に浮かんだことなど、身近な出来事がテーマになることがよくあります。


形式が自由

小説のように物語の筋書き(ストーリー)があったり、論説文のように結論を導き出す構成があったりするわけではありません。

書きたいことを、書きたいように書くのが随筆です。


随筆の例

中学校の国語でよく学ぶ、代表的な随筆には以下のようなものがあります。


『枕草子(まくらのそうし)』

平安時代の清少納言が書いた随筆です。美しい景色や、日々の生活の中で感じた「をかし(趣きがある、面白い)」を、

短い文章で軽やかに表現しています。「春はあけぼの」は特に有名ですね。


『徒然草(つれづれぐさ)』

鎌倉時代の吉田兼好が書いた随筆です。世の中の無常さや、人間関係、日常生活のふとした気づきについて、

しみじみと深い味わいのある文章でつづっています。


『方丈記(ほうじょうき)』

平安時代から鎌倉時代にかけての鴨長明が書いた随筆です。大火や飢饉といった災害や、都の移り変わりを経験した作者が、

世の無常さを感じて山奥に隠遁(いんとん)する様子が書かれています。


これらの作品を読むと、千年以上前の人たちが、私たちと同じように日常の出来事から喜びや悲しみ、

人生について考えていたことがわかります。

それが随筆の面白いところですね。

現在のエッセイなどにも、似たような感覚を抱くことでしょう。



これからも、たくさんの文章に触れながら、自分自身を創っていって欲しいと思います。


     記事 風見 一統