校長日記

7月5日(金)本日の授業風景(3)

公開日
2024/07/05
更新日
2024/07/05

校長日記

 8年5組・国語の授業の様子です。

 『壁に残された伝言』(井上恭介)の学習です。放送ディレクターでもある著者が、取材に基づいて書いた文章なので「報告文」に分類されている教材です。「ルポルタージュ」という言い方もできるかもしれません。

 広島の原爆投下直後、多くの被災者が焼け残った小学校の壁に、白いチョークで家族や知人に伝言を残しました。半世紀以上たって発見されたそんな壁面の一部(文字)が、白黒逆転していた経緯を検証する文章です。

 授業では、本文の内容を時系列で整理しながら読み取っていました。教科書に掲載された実際の壁面(資料写真)にも目を凝らし、書かれた伝言を解読しました。人の名前や【八月十二日】などの日付の他【生死不明】【死亡】等の文字が浮かび上がった際には、胸が詰まりましたね。

                          校長 武田幸雄