学校日記

おいしい給食「アブラカレイの香りソース」BOOKメニュー

公開日
2026/02/20
更新日
2026/02/20

日々の様子

2月20日(金)BOOKメニュー

今日のメニューは、茎わかめと青菜のご飯、アブラカレイの香りソース、いものこ汁、みかん、牛乳です。

BOOKメニュー、本日の本は、「蜜柑」です。

芥川龍之介の短編小説『蜜柑(みかん)』は、大正8年(1919年)に発表された名作です。

芥川自身の経験に基づいた「私小説」的な側面があり、彼の作品群のなかでは珍しく、

「救い」「一筋の光明」が描かれているのが特徴です。


作品の魅力

 あらすじ

横須賀線に乗車した「私」は、言いようのない倦怠感と憂鬱に沈んでいました。

そこへ、垢抜けない格好をした野暮ったい「小娘」が乗り込んできます。

「私」は彼女の立ち居振る舞いや風貌に不快感を抱き、冷ややかな視線を送っていました。

しかし、列車が暗いトンネルを抜けた瞬間、彼女が窓から身を乗り出し、

外へ向かって数個の鮮やかな蜜柑を投げつけます。その先にいたのは、彼女を見送りに来た弟たちでした。


 作品の重要ポイント

色彩のコントラスト

どんよりとした曇天や、薄暗いトンネルの「グレー・黒」の世界と、窓から放たれた蜜柑の「鮮やかなオレンジ色」の

対比が非常に美しく、視覚的なインパクトを与えます。


「私」の心境の変化

最初は少女を「下等で無知な者」と見下していた「私」ですが、彼女の弟を思う無垢な献身を目の当たりにし、

一瞬にして「不可解な、卑俗な、下等な人生」への嫌悪が消え去ります。


「刹那(せつな)」の肯定

芥川は晩年、絶望や虚無感にさいなまれますが、この作品では「日常のふとした瞬間に宿る人間味」が、

人の心を救うことがあるのだと肯定的に描いています。


 読解のヒント:なぜ「蜜柑」なのか?

当時、蜜柑は冬の象徴であり、庶民的な果物でした。

高価な宝石や花ではなく、どこにでもある「蜜柑」だったからこそ、少女の精一杯の愛情と生活感が読者の胸を打ちます。

「この時始めて、私の心の上には、いいやうのない疲労と倦怠とが、

さうして又不可解な、下等な、退屈な人生が、僅かにその影をひそめたのである。」

——本文より抜粋


芥川の作品は、この『蜜柑』のように「人間の美しさ」を描いたものもあれば、

『羅生門』のように「人間のエゴ」を鋭く突くものもあります。



アブラカレイ

名前に「アブラ」と付くだけあって、その特徴を知ると納得のいく、ちょっと個性的なお魚です。

食卓やスーパーで見かけることも多いですが、実は意外な特徴がいくつかあります。

1. 特徴と正体

アブラカレイは、カレイ目カレイ科に属する大型の海水魚です。

名前の由来: その名の通り、身に非常に多くの脂(脂質)を含んでいることから名付けられました。

見た目: 一般的なカレイよりも体が大きく、口も鋭い歯が並んでいて少し強面です。

生息地: 主に北太平洋(アラスカやオホーツク海など)の冷たくて深い海に住んでいます。

2. 味と食感「安いカレイ」というイメージを持たれがちですが、実は独特の美味しさがあります。

脂の乗り: 身が非常に柔らかく、口の中でとろけるような質感です。

風味: クセや臭みが少なく、白身魚らしい上品な味わいですが、脂が強いため満足感があります。

身質: 水分が多くて柔らかいため、加熱しすぎると身崩れしやすいという弱点もあります。

3. おすすめの料理法

脂が多いため、その特性を活かした調理が向いています。

料理法ポイント

縁側(えんがわ)

回転寿司などで「えんがわ」として出されるのは、

実はこのアブラカレイ(やカラスガレイ)のヒレの付け根部分が多いです。

コリコリして脂が乗っています。煮付け定番です。脂がタレと絡まって濃厚な味わいになります。

身崩れしやすいので、煮込みすぎに注意。

ムニエル・フライ

表面をカリッと焼き上げることで、中のふっくらした柔らかさが引き立ちます。

味噌漬け

余分な水分が抜け、身が締まって旨みが凝縮されます。

4. 知っておくと得する豆知識

コスパが良い: 他のカレイ(マガレイやホシガレイなど)に比べて安価で流通しているため、家計の強い味方です。

「えんがわ」の正体: 本来のヒラメのえんがわは高級品ですが、

アブラカレイのおかげで私たちは手軽にあの美味しさを楽しめています。

お刺身は要注意: 鮮度落ちが早く、水分が多いため、一般的には冷凍のフィレや切り身で流通することがほとんどです。

脂が乗ったとろける食感は、一度ハマるとクセになりますよね。


今日は、絵本を越えて、小説でしたね。

こうした機会を利用して、ぜひ小説も手に取って

中身に触れて欲しいと思います。

大正時代に書かれた作品のため、独特の言い回しなど

今とは異なる感覚も味わえます。


今日も、感謝の気持ちを忘れずに、生活しましょう!


明日は、都立高校一般入試です!

9年生の、みなさん、最高の力を発揮して、

自らの夢を叶えてきてくださいね!応援しています。


      

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