学校日記

おいしい給食「ミートソース」全国学校給食週間最終日

公開日
2026/01/29
更新日
2026/01/29

日々の様子

1月29日(木)昭和44年頃

今日のメニューは、ミートソース、フレンチサラダ、カスタードプリン、牛乳です。

昭和44年(1969年)頃の学校給食は、まさに「脱脂粉乳から牛乳へ」

そして「パン主食の固定化」が進んでいた、現代の給食の基礎が

固まりつつある非常に過渡期な時代でした。


当時の様子についての懐かしい(あるいは驚きの)ポイント


1. 飲み物:脱脂粉乳と牛乳の交代劇

昭和40年代前半は、長らく続いた脱脂粉乳(スキムミルク)が姿を消し、

瓶入りの生乳(牛乳)に切り替わっていった時期です。

脱脂粉乳の記憶: アルマイト製のボウルに注がれた温かいミルクですが、

「膜が張る」「独特の臭いがある」と苦手な子も多かったのが特徴です。

瓶牛乳の普及: 昭和45年頃には、全国のほとんどの地域で瓶牛乳が提供されるようになりました。

テトラパック(三角パック)が登場し始めたのもこの頃です。


2. 主食:圧倒的な「パン」の時代

この頃、ご飯が出る「米飯給食」はまだ一般的ではありませんでした

(米飯給食が正式に導入されるのは昭和51年からです)。

そのため、主食は毎日パンでした。

コッペパン: 給食の代名詞です。

揚げパン: 砂糖やきな粉をまぶした揚げパンは、当時から不動の「一番人気メニュー」でした。


ソフトめん: 昭和40年代に登場し、爆発的に普及したのが「ソフトスパゲッティ式めん」です。

ミートソースやカレーソースに袋から麺を出して投入するスタイルは、この時代の象徴です。


3. おかず:クジラと先鋭的なメニュー

タンパク源として、現在では珍しい食材が当たり前のように出ていました。

クジラの竜田揚げ・オーロラソース: 豚肉や牛肉が高価だった時代、クジラ肉は安価で栄養豊富な主役でした。

少し硬い食感が記憶に残っている方も多いはずです。昨日、おいしくいただきましたね!


先駆的な洋食: マカロニグラタン、ポテトサラダ、ハンバーグなど、

家庭ではまだ珍しかったハイカラ(今の言葉で、エモい)

な洋食が給食を通じて広まった側面もあります。


4. 食器とマナー:アルマイトの温もり 昨日も触れましたが・・・

当時の給食風景を彩っていたのは、独特の食器類です。

アルマイト製の食器: 金色のアルミ皿やボウルが主流でした。

軽くて丈夫ですが、スプーンが当たると「カチャカチャ」と大きな音がするのが特徴です。

先割れスプーン: 昭和20年代後半から普及した「これ一本で何でも食べられる」魔法の(?)スプーンが、クラス全員の手に握られていました。


昭和44年頃の標準的な献立例

項目 内容

主食 コッペパン(マーガリンやジャム付き)

主菜 クジラの竜田揚げ、または魚のフライ

副菜 ポテトサラダ、またはキャベツの千切り

汁物 カレーシチュー、または野菜スープ

飲み物 瓶牛乳(一部でまだ脱脂粉乳)

この時代の給食は、栄養不足を補う「補食」から、

食事を楽しむ「教育」へと移り変わる一歩手前の、エネルギーに溢れた内容でした。


今日は、麺とプリン!

昭和44年頃の給食において、「ソフトめん」と「カスタードプリン」は、

子どもたちにとって最高にテンションが上がる「二大スター」のような存在でした。


特にソフトめんは、当時のパン主食という制限の中で生まれた

「麺が食べたい!」という願いを叶える画期的な発明だったんですよ。


1. ソフトめん(ソフトスパゲッティ式めん)

昭和30年代後半から40年代にかけて普及した、給食専用の麺です。

なぜ「ソフト」なのか: 当時の学校には麺を茹でる設備がなかったため、工場で強力粉を練り上げ、

一度蒸して表面をα(アルファ)化させてから、さらに茹でて袋詰めされていました。

そのため、コシはないけれど「モチモチ」とした独特の食感が生まれました。


食べ方の儀式: 透明なビニール袋に入って届くのですが、

そのままミートソースの器に入れると溢れてしまいます。

そのため、「袋の上から指や手刀で4等分(または2等分)に切ってから、少しずつソースに入れる」のが当時の通な食べ方でした。

※これを知っているのは、みなさんのご両親ではないでしょうか。

ぜひ、聞いてみてください。きっと、自分ルーティンの食べ方があったことでしょう。


人気の味: 昭和44年頃なら、王道はミートソース、もしくはカレーシチューです。

甘めのケチャップ味のソースに、柔らかい麺が絡むあの味は、

当時の子どもたちにとってのイタリアン(?)の最先端でした。


2. カスタードプリン

昭和40年代、プリンは「家庭で作るもの」ではなく

「お店で買うか給食で出る」特別なご馳走でした。

今では、手軽に手に入るコンビニスイーツになっていますね。恵まれていますね。

アルミ容器のプリン: 当時はプラスチック容器ではなく、アルマイト製や

アルミ箔のカップに入っていることが多かったです。

蓋は紙製で、指を引っ掛けて開けるタイプが主流でした。


味わいの特徴: 今のとろけるようなプリンとは違い、ゼラチンや寒天でしっかり固められた

「弾力のある食感」が特徴です。

卵の味が濃く、底には苦味の少ない甘いカラメルソースが沈んでいました。

※熱海で食べられる、熱海プリンなど、昔ながらの卵の味が濃厚なプリンは、

現代でもとっても人気ですね。


激レアメニュー: プリンが出るのは、学期末の「お楽しみ給食」や、何かの記念行事の時だけ。

ソフトめんとプリンが同時に出る日は、クラス中がまるでお祭りのような騒ぎになったはずです。


昭和44年当時の「ごちそう」コンビ

もし、昭和44年の教室にタイムスリップしてこの2つが並んでいたら、こんな光景が見られたでしょう。

または、映画やドラマでおなじみの「おいしい給食」で登場したら・・・


先割れスプーン一本で勝負: ソフトめんをソースに絡めて口に運び、そのまま同じスプーンでプリンの底のカラメルを掬い取る。


パンとのコラボ: ソフトめんのソースが余ったら、コッペパンの真ん中を割って挟み、「焼きそばパン」ならぬ「スパゲッティパン」にする。


瓶牛乳との相性: 甘いプリンを食べた後に、冷たい瓶牛乳で流し込む贅沢。

これで、今日も「仕上がった」ですね。


昭和44年(1969年)頃の中学校は、現代とは全く異なる「熱気」と「厳しさ」が同居した時代でした。

団塊の世代が卒業し、その下の世代がマンモス校にひしめき合っていた頃です。


当時の空気感はどんなものか・・・


1. 校則とファッション:超・硬派な時代

今の「多様性」とは真逆の、徹底した管理教育の時代でした。

男子は「丸刈り」が標準: 多くの公立中学で男子は坊主頭(丸刈り)が強制されていました。

服装は「詰襟の学生服(学ラン)」に、重い「革製(または布製)の学生鞄」が定番です。

女子は「おかっぱ」「三つ編み」: 肩に髪がついたら結ぶ、というルールが厳格でした。

スカートの丈は膝下が当たり前で、今のような短い丈は不良の象徴でした。

上履きではなく「バレエシューズ」: 体育館履きのような青や赤のラインが入った布靴が主流でした。


2. 教室の風景:1クラス45人のマンモス校

とにかく生徒数が多く、教室は常にパンパンでした。

木製の机と椅子: まだスチール製ではなく、天板が木製の机が多く残っていました。

長年使われて、誰かが彫った落書きや傷があるのが当たり前。

冷暖房は「ダルマストーブ」: もちろんエアコンなどありません。

冬になると教室の真ん中に石炭や木炭のストーブが置かれ、当番が石炭を運び、お弁当をストーブの周りに置いて温めていました。

「黒板」と「チョーク」の粉: 休み時間になると、日直が黒板消しを窓の外で叩いたり、

クリーナー(回転式)で掃除したりして、粉が舞っているのが日常でした。


3. 部活動と先生:スポ根と連帯責任

テレビアニメ『巨人の星』や『アタックNo.1』が放送されていた時代で、

学校全体が「スポ根(スポーツ根性)」に染まっていました。

強烈な上下関係: 先輩の言うことは絶対。今では問題になるような厳しい指導や「連帯責任」でのうさぎ跳び、

ビンタなどの体罰も、当時は「愛のムチ」として日常的に行われていた時代です。


水分補給禁止: 「運動中に水を飲むとバテる」という今では信じられない迷信が

信じられており、部活中はひたすら喉の渇きに耐えるのが美徳とされていました。

今の言葉なら、間違いなく「超ブラック部活」ですが、

当時はそれが「青春の輝き(エモい)」そのものでした。


4. 放課後の流行:ハイカラな若者文化

給食で「カスタードプリン」に沸いていた中学生たちも、放課後は当時の最新トレンドに夢中でした。

深夜放送の黄金時代: 昭和42年に始まった『オールナイトニッポン』などが大流行。

こっそりラジオを聞くのが「イケてる(ハイカラな)」中学生の楽しみでした。

グループ・サウンズ(GS): ザ・タイガースなどの人気バンドに熱狂する生徒が多く、

エレキギターへの憧れが強かった時期です。


当時の中学生を今の言葉で表すと…

今の「タイパ(タイムパフォーマンス)」を気にするスマートな中学生に比べると、

「泥臭いけれど、エネルギーに満ち溢れた、超・体育系」な集団だったと言えます。


現代とは、大きくその様は変わっています。これは、常識が非常識に変わるとも言えます。

何が正しいのかは、時代とともに変わりゆくのですね。

つまり、どの時代を生き抜いてきたのかによって、経験や価値観は異なるため、

めまぐるしく変化する時代に合わせていく柔軟な対応力と適応力が、大人になればなるほど

求められるのですね。

みなさんの未来は、どうなるのでしょうか。今の常識は、非常識に変わっているかもしれないですね。

時代を超えて生きていくことは、そんな世の中の変遷も味わえて、とてもワクワクしますね。


今日で、タイムスリップ全国学校給食週間も終わりです。

時代を感じ取ることはできたでしょうか。

給食の時間に、直に時代を感じ取れて貴重な経験でしたね。

明日は、BOOKメニューです。

楽しみですね。


今日も、朝から準備をしてくれた給食室のみなさんへの感謝の気持ちを忘れずに、

生活しましょう。

当時の2大スターの共演に感謝ですね。


みなさんは、どの時代に生まれ、生き抜きたいですか!?



                 記事 風見 一統