おいしい給食「菊の花寿司」
- 公開日
- 2025/11/04
- 更新日
- 2025/11/04
日々の様子
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11月4日(火)
今日は、文化の日にちなんだ、
菊の花寿司、菊花しゅうまい、すまし汁、牛乳です。
文化の日
文化の日とは
文化の日は、日本の国民の祝日の一つで、毎年11月3日です。
趣旨
「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを目的として制定されました。
由来・歴史
日本国憲法の公布を記念
1946年(昭和21年)11月3日に日本国憲法が公布されたことを記念し、その精神である
「平和と文化の推進」を強調するために、1948年(昭和23年)に祝日として制定されました。
明治節からの改称
11月3日は、戦前は明治天皇の誕生日にあたる祝日「明治節(元は天長節)」でした。
戦後、この日が「文化の日」に改められ、国民の祝日として残されました。
文化の日に行われること
文化の日には、その趣旨にちなんだ様々な行事や習慣があります。
文化勲章の親授式
皇居では、文化の発展に顕著な功績のあった人々に贈られる文化勲章の親授式(伝達式)が行われます。
美術館・博物館の無料開放
全国各地の美術館や博物館などの文化施設が、入館料を無料にしたり、特別な催しを実施したりすることが多いです。
気軽に芸術や文化に触れる良い機会となっています。
文化祭・芸術祭
学校などでは、この時期に文化祭や芸術祭が開催されることも少なくありません。
晴れの特異日
文化の日(11月3日)は、晴天になる確率が高いことで知られる「特異日」の一つとしても有名です。
食用菊について
食用に品種改良された菊もあり、特有の風味とシャキシャキとした食感が楽しめます。
主な品種
延命楽(えんめいらく):紫がかった桃色の大輪種。山形県では「もってのほか」、
新潟県では「かきのもと」と呼ばれ、苦味が少なく香りが良いのが特徴です。
阿房宮(あぼうきゅう):明るい黄色の品種。青森県八戸市の特産です。
つま菊(小菊):刺身などの彩りに添えられる小さな黄色の菊。飾りとして使われることが多いです。
食べ方
花びらをむしり、酢少々を加えた熱湯でさっと茹でて水で冷まし、おひたしや和え物(三杯酢、胡麻和えなど)にして食べます。
菊は、単に美しい花としてだけでなく、日本の歴史や文化、食生活にも深く根付いた、奥深い魅力を持った植物です。
菊花寿司の主なタイプ
1. ちらし寿司タイプ(食用菊を使う)
最も一般的で、家庭や料亭で広く作られる菊花寿司です。
特徴
時期: 9月9日の重陽の節句(ちょうようのせっく)の頃に作られることが多いです。
この日は別名「菊の節句」とも呼ばれ、長寿や無病息災を願って菊の料理を食べる習慣があります。
見た目: 酢飯に、茹でて水気を絞った食用菊の花びらを混ぜ込むことで、ご飯全体が鮮やかな黄色や紫色に染まり、
菊の花が咲き乱れているかのような美しい見た目になります。
風味: 食用菊特有のほのかな苦味と香り、そしてシャキシャキとした独特の食感が、酢飯と具材によく合います。
具材: 錦糸卵、カニの身、レンコン、きゅうり、白ごまなど、彩りの良い具材を混ぜたり、上に飾ったりします。
作り方のポイント
食用菊の準備: 食用菊の花びらを摘み取り、酢少々を加えた熱湯でさっと茹でて、すぐに冷水に取り、水気をしっかり絞ります。
酢を入れることで、色鮮やかに茹で上がります。
混ぜる: 酢飯ができあがったら、菊の花びらや他の具材を切るように混ぜ込みます。
2. 細工寿司タイプ(イカなどを使う)
お寿司のプロである寿司職人や日本料理店などで作られる、造形的な美しさを追求したタイプです。
特徴
見た目: 握り寿司や細工寿司の技法を用いて、イカや魚介類を薄く切って花びらに見立て、大輪の菊の花の形に飾り付けたお寿司です。
技術: イカの身などに包丁で細かく切れ込みを入れたり、細切りにしたネタをシャリに重ねて立体的な菊の形を表現したりします。
用途: 懐石料理の箸休めや、お祝いの席など、見た目の豪華さが求められる場面で提供されます。
彩り: 花の中央にイクラや練り玉(卵黄のペースト)などを置いて、花芯に見立てることが多いです。
まとめ
菊花寿司は、日本の「菊の文化」と「寿司」の技術が融合した料理であり、
季節の移り変わりや祝いの心を食卓で表現する、雅な一品と言えます。
菊花しゅうまい
特徴1. 華やかな見た目
名前の由来: 焼売(しゅうまい)の周りにまぶした皮が、蒸し上がると菊の花びらのようにひらひらと開くことから、
「菊花しゅうまい」と呼ばれます。
調理のポイント: 通常の焼売のように肉だねを皮で完全に包む必要がなく、皮を細切りにして肉だねの周りにまぶしつけるだけで、
手軽に華やかな見た目になります。
用途: 手間がかかっているように見えるため、お祝いの席、お正月、または重陽の節句(菊の節句)など、
特別な日のおもてなし料理として非常に人気があります。
2. 作り方の基本通常の焼売を作る工程と似ていますが、皮の準備と成形が特徴的です。
皮の準備焼売の皮を重ねて2〜5mm幅の細切り(千切り)にします。
豚ひき肉、玉ねぎ(みじん切り)、調味料(醤油、ごま油、片栗粉など)をよく練り混ぜて、粘りを出します。
肉だねを一口大に丸め、細切りにした皮を周りにしっかりとまぶしつけます。
仕上げ蒸気の上がった蒸し器で、10〜15分ほど蒸し上げます。
3. アレンジと彩り花芯の飾り付け:
蒸し上がった後に、真ん中に練り辛子をちょこんと置いたり、蒸す前にグリーンピース、コーン、イクラ、
角切りにしたパプリカやピーマンなどを肉だねの中央に押し付けて彩りを添えることもあります。
これにより、より一層菊の花らしい華やかさが増します。
ヘルシーな具材: 肉だねに豆腐や高野豆腐を混ぜ込むレシピもあり、ヘルシーでふんわりとした食感に仕上がります。
うま味の追加: ホタテの水煮缶やむき海老を肉だねに加えると、ジューシーでより奥深い味わいになります。
失敗しないためのコツ
皮の乾燥対策: 細切りにした皮は乾燥しやすいので、肉だねにまぶす直前までラップをかけておくと良いでしょう。
乾燥している場合は、軽く霧吹きで湿らせてから蒸すと、しっとりと仕上がります。
皮の固定: 肉だねに皮をまぶす際は、バットなどで皮の上に転がしてから、手のひらで軽く握って、
しっかりと密着させるのがポイントです。
蒸し器の工夫: 蒸し器の底にレタス、キャベツ、白菜などの葉物野菜を敷いてから焼売を並べると、
焼売がくっつくのを防げる上に、蒸されてうま味を吸った葉物野菜も美味しくいただけます。
菊花しゅうまいは、「包む」という手間が省ける上に、普通の焼売よりも見た目が格段に豪華になるため、
ご家庭でも挑戦しやすいおもてなし料理です。
今日は、給食室のみなさんが、菊メニューを一生懸命に早朝から仕上げてくれました。
連休明けから、季節を感じることができましたね。
しっかりと感謝の気持ちを忘れずに、生活しましょう。
記事 風見 一統