学校日記

8年 社会

公開日
2025/09/30
更新日
2025/09/30

日々の様子

8年生の社会です。

今日は、イギリスとアメリカの革命についての学習が進んでいました。

「イギリス革命」と「アメリカ独立革命」について、それぞれの特徴と主な違いとは。

どちらも市民革命の代表例で、後の世界の歴史に大きな影響を与えました。


1. イギリス革命 (17世紀)

イギリス革命は、国王が絶対的な権力を持つ絶対王政から、

国民の代表である議会が政治の中心となる立憲君主制へと移行する過程で起こった

2つの革命(清教徒革命と名誉革命)の総称です。


革命の名称 年代 主な目的・内容 結果・影響

清教徒革命 1642年~ 国王 チャールズ1世 の専制政治に対し、ピューリタン(清教徒)を中心とする議会派が反発し内戦へ。

国王が処刑され、一時的に共和政(王のいない政治)となる。クロムウェルが実権を握る。


名誉革命 1688年 王の専制政治が復活しようとしたのに対し、議会が新たな国王を迎え、流血なしで体制を確立。

権利の章典を制定し、「国王は君臨すれども統治せず」という立憲君主制と議会政治の原則を確立。



2. アメリカ独立革命 (18世紀)

アメリカ独立革命は、北米の13植民地が、母国であるイギリス本国からの支配に対して反発し、独立を達成した革命です。


 革命の背景

「代表なくして課税なし」:イギリス本国は、財政難から植民地の代表がいないにもかかわらず、印紙法などの法律で重い税金を課しました。

植民地の人々はこの課税に強く抵抗しました。(例:ボストン茶会事件)


 革命の主な経過と内容

出来事 年代 内容・特徴

独立宣言 1776年 トーマス・ジェファーソンらにより起草され、大陸会議で採択。

独立戦争 1775年~1783年 ジョージ・ワシントンが率いる植民地軍がイギリスと戦い、勝利。

パリ条約 1783年 イギリスが13植民地の独立を承認。アメリカ合衆国が誕生。


 独立宣言の重要な考え方

独立宣言には、後の市民社会の基礎となる重要な考え方が盛り込まれています。


「すべての人間は平等につくられている」


「生命、自由、幸福の追求」は、神から与えられた侵すことのできない権利(基本的人権)である。

もし政府がこれらの権利を侵害するならば、国民にはその政府を変えたり廃止したりする権利(抵抗権・革命権)がある。


3. 2つの革命の比較

項目 イギリス革命 アメリカ独立革命

性質 本国内の政治体制を変えるための革命(国王と議会の対立)。 植民地が母国から独立するための革命(独立戦争の側面)。

目標 絶対王政を倒し、立憲君主制と議会政治を確立すること。 独立を達成し、共和国(大統領制)という新しい国家をつくること。

主な成果 権利の章典を制定し、議会の権利を確立。 独立宣言で基本的人権や人民主権の原則を明文化。


どちらの革命も、個人の権利や自由、そして国民が主権を持つ政治のあり方を追求し、

後のフランス革命や世界の民主主義の発展に大きな影響を与えたという点で共通しています。


歴史から学べることは、今後の未来にも大きな影響を及ぼすものです。

また、過去の歴史の積み重ねが、今の世の中を形成しているのですね。

奥が深いです。社会の先生と、歴史を一緒に歩んでみると、

これからを生きるヒントがたくさ得られるものですね。



        記事 風見 一統