学校日記

おいしい給食 「ドライカレー」

公開日
2025/09/02
更新日
2025/09/02

日々の様子

 おいしい給食はじまりました!

 9月2日(火)待ちに待った給食です。

 今日のメニューは、ドライカレー、サイコロサラダ、ぶどう、牛乳です。

 2学期、給食がはじまったので、給食室のみなさんからのメッセージです。

 「生徒のみなさん、こんにちは。いつも給食をたくさん食べてくれて、ありがとう。

 給食室では、2学期も引き続き、安心安全でおいしい給食を、みなさんに提供していきます。

 給食室より、みなさんの生活を応援しています。校内で見かけた際には、声をかけてくれると

 とってもうれしいです。今学期も、よろしくお願いします。」

 

 今日の主食は、「ドライカレー」です。

 ドライカレーは、明治時代後期から大正時代にかけて日本で独自に生まれた料理です。

 インド料理の「キーマカレー」が原型とされていますが、日本の風土や食文化に合わせてアレンジされました。

 その起源として有力なのが、日本郵船の豪華客船「三島丸」です。

 1910年代に、三島丸の調理人が、船の揺れの中でも食べやすく、

 食欲のない客にも喜んでもらえるようにと、汁気の少ないひき肉のカレーを考案したのが始まりと言われています。

 これが、現在でいうところの「ひき肉タイプ」のドライカレーの元祖とされています。

 このドライカレーは、日本国内で広まるにつれて、もう一つのスタイルが生まれました。

 それは、カレー風味のチャーハンやピラフのようなものです。

 現在では、この2つのタイプ(ひき肉タイプとチャーハン・ピラフタイプ)が、どちらも「ドライカレー」として広く親しまれています。

 また、興味深いことに、三島丸はカレーに添える福神漬けを定着させた船としても知られています。

 当初はチャツネを添えていましたが、不足した際にピクルスを代用したところ不評で、

 代わりに福神漬けを添えたところ好評だったため、カレーと福神漬けの組み合わせが広まったとされています。

 

 キーマカレーとドライカレーの違いとは!?

 キーマカレーとドライカレーは、見た目が似ていて混同されやすいですが、それぞれに明確な違いがあります。

 キーマカレー (Keema Curry) 発祥: インド、パキスタン

 「キーマ」の意味: ヒンディー語やウルドゥー語で「ひき肉」や「細かく刻んだもの」を意味します。

 定義: ひき肉を主に使用したカレー全般を指します。

 特徴:調理法や汁気の量は、地域や家庭によって多岐にわたります。

 汁気がほとんどない炒め物のようなものもあれば、スープ状でサラサラしたもの、

 トマトやヨーグルトで煮込んだものなど、様々なタイプがあります。

 本場インドでは、宗教上の理由から鶏肉や羊肉のひき肉がよく使われます。

 日本では豚肉や牛肉のひき肉を使うことも一般的です。


 ドライカレー (Dry Curry)

 発祥: 日本「ドライ」の意味: 英語で「乾燥した」「水気のない」を意味します。

 定義: 水気が少ないカレー全般を指す、日本独自の呼び名です。

 特徴:汁気がほとんどないのが最大の特徴です。

 ひき肉を使う「キーマカレー」風のものが主流ですが、ひき肉を使っていなくても、水気が少なければドライカレーと呼ぶことがあります。

 代表的なタイプは以下の2つです。

 ひき肉タイプ: ひき肉と細かく刻んだ野菜をカレー粉などで炒め煮にしたもの。元々は客船「三島丸」で生まれたスタイルです。

 カレーチャーハン・ピラフタイプ: ご飯をカレー粉で炒めたり、炊き込んだりしたものです。


 基本のドライカレーレシピ

 このレシピは、カレールーを使うので、スパイスを揃える手間がなく、手軽に美味しく作ることができます。

 材料(2人分)

 合びき肉:150g

 玉ねぎ:1/2個

 にんじん:1/3本

 ピーマン:1個

 にんにく、しょうが(すりおろし):各小さじ1/2

 カレールー:2~3かけ(市販のルウの表示に従ってください)

 水:100ml

 サラダ油:大さじ1

 お好みで:ケチャップ、ウスターソース、ガラムマサラ、目玉焼きなど

 作り方

 具材を刻む

 玉ねぎ、にんじん、ピーマンは、食感が残るように粗めのみじん切りにします。

 カレールーは包丁で細かく刻んでおくと、火の通りが早くなります。

 炒める

 フライパンにサラダ油を熱し、にんにくとしょうがを入れて香りを引き出します。

 香りが立ってきたら、ひき肉を加えて色が変わるまで炒めます。

 玉ねぎ、にんじん、ピーマンを加えて、玉ねぎがしんなりするまでよく炒めます。

 味付け

 いったん火を止め、細かく刻んだカレールーと水を加えて、カレールーを溶かすように混ぜます。

 再び弱火にかけ、焦げ付かないように時々混ぜながら、汁気がほとんどなくなるまで炒めます。

 仕上げ

 最後に味見をして、塩コショウで味を調えます。

 お好みで、ケチャップやウスターソースを少量加えると、コクと風味がアップします。

 温かいご飯の上に盛り付け、目玉焼きやパセリを添えて完成です。

 

 美味しく作るためのポイント

 野菜はしっかり炒める:野菜をじっくり炒めることで、甘みと旨みが凝縮されて美味しくなります。

 水分をしっかり飛ばす:「ドライ」カレーなので、汁気がなくなるまでしっかり炒めることが重要です。

 ひき肉は合いびき肉がおすすめ:合いびき肉は、牛肉と豚肉の旨味が合わさってコクが出やすいです。

 鶏ひき肉を使うと、よりあっさりとした仕上がりになります。

 アレンジを楽しむ:なす、セロリ、パプリカ、きのこ類など、お好みの野菜を加えても美味しいです。

 また、レーズンやチーズをトッピングするのもおすすめです。


 久しぶりの給食、みなさんいかがでしたか。

 夏休み、ひとりで昼食をとること、自分でご飯をなんとかしたことなどなど

 あったと思いますが、改めて今まで言い続けている、

 感謝の気持ちの意味が沁みたのではないでしょうか。

 当たり前のように提供される、給食ですが、とても有難い(有ることが難しい)ことですよね。

 今学期も、無理なくたくさん食べて、感謝の気持ちを体現していきましょうね。


 今週は、土曜日まで学校があります。

 日々の生活に慣れながら、リズムをしっかりと取り戻して2週間後に迫る、

 中間考査に向けて、まずは計画的に学習に取り組みましょう。

 終われば・・・・修学旅行や職場体験さらには、文化発表会と、行事が

 やってきます。「はじまれば、おわる。」

 今学期も、元気に生活していきましょう。


            記事 風見 一統