4月24日(木)本日の授業風景(1)
- 公開日
- 2025/04/24
- 更新日
- 2025/04/24
校長日記
9年1組・国語の授業の様子です。小説『握手』(井上ひさし)の学習です。児童養護施設で育った【私】と、施設でお世話になり現在は死期の迫っているルロイ修道士との思い出や、死の前に再会した時のふれあいを描いた小説です。タイトルもそうですが、物語中に何回か出てくる手や指の仕草が小説を読み解く伏線にもなっています。
この時間も、初対面の時にルロイ修道士が中学生だった【私】にした握手と、現在のルロイ修道士が再会した【私】にした握手の違いを読み解いていました。同じ握手でも、握り方やそこに込められた思いの違いがありましたね。
余談ですが、芥川龍之介の『手巾(ハンケチ)』という小説があります。手巾をぎゅっと固く握りしめた手の様子に、登場人物の激しい感情を凝縮して描いた作品です。興味のある人は、ぜひ読んでみてください。
校長 武田幸雄