校長日記

11月25日(月)本日の授業風景(3)

公開日
2024/11/25
更新日
2024/11/25

校長日記

 9年4組・道徳の時間の様子です。

 【節度・節制】をテーマに、脚本家や小説家・エッセイストとしても活躍した向田邦子さんが、33歳で一人暮らしを始めた頃のことを振り返った随筆『独りを慎む』を使用した授業です。

 筆者は、厳しかった父親や家族の視線がなくなったことで、格段に行儀が悪くなった自分に気づきドキッとし、改めて「独りを慎む」という言葉を肝に銘じます。授業では「誰もいない時に行儀悪くなるのは悪いことか」「『独りを慎む』とはどのような心の持ち方か」等を考えました。

 筆者の向田さんは、7年生の国語で学習した『字のない葉書』の作者でもあります。あの作品中に出てきた父親像を思い出すと、独り暮らしを始めた向田さんが反動で行儀悪くなったのも、少し理解できますね。

                          校長 武田幸雄