暑い日が続くようになり、梅雨も明けました。そうなると熱中症への警戒はもちろんのこと、季節の変わり目ということでもう1つ気になる症状があります。
天候の変化(気温や気圧の変化)が、頭痛やめまい、食欲不振、さらには気分の落ち込みややる気の低下など、心身の不調を引き起こすこともあるそうです。そうした症状を「気象病(天気病)」と呼ぶと聞きました。
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さて、1学期も、残り2週間あまりとなりました。皆さんが入学・進級して、3ヶ月が経とうとしていますが、この間、運動会や修学旅行、移動教室といった大きな学校・学年行事に全力で取り組んできました。
学習面でも、つい先週末に期末考査が終わったところです。そんな今、先に挙げたような自覚症状のある人は、いないでしょうか? もし、それが気象病(天気病)だとしたら、症状の程度によっては病院で適切な処方箋をお願いして、体調回復に努めてください。
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一方、同じ症状でも、新しい環境での1学期を、全力で駆け抜けてきた疲れが原因だという人も、いるかもしれません。そんな人には、この私が処方箋代わりの言葉を用意しました。
【つま先は、前に】
これが、その言葉です。
まず大前提として皆さんに言いたいのは、疲れたら無理せず休んでほしいということです。私たちに、無限の体力などありません。したがって、前に進むためには定期的に休息や睡眠をとり、新たなエネルギーを補充する必要があります。
それと同じことは、体力だけでなく気力にも言えます。人に無限の体力がないのと同じで、私たちはずっと気を張り詰めて何かをやり続けることなどできません。体力と同様、気力だって消耗するのです。そんな消耗した気力回復のために心を休ませることは、怠けでもサボりでもありません。
Step By Step(ステップ・バイ・ステップ=一歩ずつ・少しずつ)前に進むための休憩所が、体力にも気力にも必要なのです。
今、あえてその名称を使ったように、SBSルームが休憩所の役割を果たしてくれるかもしれません。あるいは、Chromebookを使って「ほうれんそうフォーム」に悩みや心配事を打ち明けることで、気が楽になるかもしれません。
頑張ることは大事ですが、頑張って疲れた時に休むことは、もっと大事なのです。ただし、それが怠けでもサボりでもない証として、ぜひ先程の処方箋だけは忘れないでいてください。
【つま先は、前に】
たとえ疲れてその場にうずくまっても、つま先さえ前に向けておけば、疲れが癒えた時にまた歩き出そうという気になれます。
【つま先は、前に】
たとえ休みながら後ろを振り返っても、つま先さえ前に向けておけば、再び歩き出した時に進むべき道を間違えることはありません。
繰り返しますが、私たちは4月以来この1学期を、まさにジェット機のような推進力で駆け抜けてきました。そんな推進力も大事ですが、時には紙飛行機のように風に任せて、行きつ戻りつ、それでも一歩ずつ、少しずつ、前に進む時期があっても良いと思います。
現在使用している国語の教科書には「歌の言葉」という教材があります。そして、8年生の教科書では、AKB48の『365日の紙飛行機』を掲載しています。
その歌詞の一節です。
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人生は紙飛行機 願い乗せて飛んで行くよ 風の中を力の限り ただ進むだけ その距離を競うより どう飛んだか どこを飛んだのか それが一番大切なんだ
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この歌詞もまた疲れた心の処方箋だと思い、つま先を前に向けながら、口ずさんでみてください。