【校長日記】子どもたちと共に作り上げる「めあて」
- 公開日
- 2025/04/24
- 更新日
- 2025/04/24
校長日記
タルトを1個作るのに3/7Lの牛乳が必要です。このタルトを2個作るには、牛乳は何L必要ですか?という問題に取り組んでいます。この問題を解くことも大切ですが、もっと大切なのは、「この問題を解決することをとおして、算数としてのどんな力を身に付けるか」です。
黒板にめあてを書きますが、めあては先生が決めて書くのではありません。子どもたちと共にめあてを作り上げています。子どもたちのつぶやきを黒板に書き(板書し)、子どもたちの声を引き出しながら、クラス全体のめあてを決めていきます。そうやって決まっためあてが、「真分数×整数の計算のしかたを考えよう。分数のかけ算のやり方を考えよう、答えを求めよう」というめあてです。そうです。めあては一つではないのです。一人一人、少しずつ違ってもいいのです。クラス全体で学びが深まっていけば…。
あるタイミングでの先生の言葉です。
先生は、答えを出してとは言っていません。解き方をノートに書いてください。大切なのは解き方です。解き方を誰かに説明することができれば、それは本当の力です。だから、解き方をノートに書きましょう。
素敵な言葉です。算数の学習をとおして大切な力が身に付いていくことが、この言葉から分かります。授業の中盤、子どもたちは教室の中を立ち歩き、複数人の級友と自分の考えを発表し合って学びを深めていました。高島第六小学校の校舎には、こうやって「主体的・対話的で深い学び」が誕生しています。(校長)