学校日記

【校長日記】3年生校外学習 消防署見学その④

公開日
2025/11/14
更新日
2025/11/14

校長日記

 たった2時間の校外学習でしたが、貴重な学習ができました。担当の先生は、事前に消防署への連絡・調整や書類の作成・提出をし、活動が円滑になるよう入念に準備をしてくれました。見学前後も消防署員の方と随時確認等を行い無駄のない見学時間でした。そのおかげで、子どもたちは用意してきた質問を消防署員の方にしたり、当日見学して思い付いた質問をしたりして、前のめりになって学習に取り組みました。子どもたちに消防署員の方への質問があるか呼び掛けた時、手が挙がらないことがありませんでした意欲的な子どもたちです。

 感動したことがあります。学校に到着した時に学年主任の先生が安全な移動について振り返りをしました。安全に集団で行動できたかどうかを振り返ったのです。そうです。出発の時も学年主任の先生は、安全な移動の仕方について指導をしました。ですから、出発時に子どもたちと確認したこと到着時に確認したのです。そう、子どもたちの集団で行動する力が身に付いたかどうかの振り返りです。
 往復の移動のことを子どもたちは振り返り、予想外に自分たちの行動に低い点数をつける子どもたちが多くいました。「0点です。なぜなら、みんなで移動するときにおしゃべりが…」「まだまだです。もっと○○できると思います」など、自分たちで高まっていこうという意欲ある振り返りがありました。担任からは、「行きも帰りも安全に行動できていました」「声を掛け合っている子どもたちがいました」「帰りは疲れているので、集団での行動が乱れてしまうこともあります」「お店などの敷地に一部入ってしまうこともあったので気を付けましょう」など、前向きな「価値付けの言葉」がありました。

 自分たちに厳しく、でも前向きに成長しようという意欲ある3年生。普段、担任や担当の教員子どもたちの「よいところ」にしっかり着目し、価値付け、ほめていくことを繰り返しているからこそ、子どもたちは自ら学び、成長していこうという意欲が高まっていくのだと思います。子どもたちにかかわる大人たちの、前向きに子どもたちの行動をとらえ、子どもたちの良いところ、活躍、成長点に着目し、発見し、価値付け、評価していく姿勢があってこそ、子どもたちが前向きな、成長しようという尊い気持ちを抱くことができるのだと実感した、3年生の校外学習でした。(校長)