校長の悩み(1)「Withコロナ」
- 公開日
- 2020/12/01
- 更新日
- 2020/12/01
校長通信
昨今の状況から社会は大きく変化せざるを得なくなっています。
在宅ワークが日常化する企業も着実に増え、そのようなご家庭では保護者の方が日常的に家で仕事をすることとなります。
ところで、GIGAスクール構想では「学習の個別化」が図られ、双方向通信によるオンライン授業も可能となることでしょう。
家にいながらにして、先生や友達とグループで学習することすらできるようになります。
さて、そうなったら、「学校に行く必要ないじゃん・・・」という声が聞こえてきそうです。
しかし「そうではないですよ・・・」と明確に否定できるほどは、残念ながら、まだ自信がないのが悩みです。
唯一言えることは「学校が楽しい」「教室の勉強が楽しい」と感じさせる授業ができなければ、「子どもは来ない」という現実です。
学校に行くことが当たり前だった時代は、すでに終わったのではないかと大変な危機感をもっています。
さて、保護者の皆さんの職場では、コロナの前に「飲み会」とか「職員旅行」とかは行われていたでしょうか。
「うちは、職員旅行を行わなくなった」と言う話をよく聞きます。
それは「わざわざお金を出してまで上司と親睦する意味を感じない」と思う人が多数になったからです。
せっかくの休みはゲームをしたり、のんびり休んだりして、つまり「個人」や、せいぜい「数人」で楽しむようになったのです(ちなみに板一小は職員旅行をコロナの前は行っており、古い文化を残した学校でした)。
これは子ども社会にも当てはまり、今から30年以上前から、家に来る友達とする「遊び」は「ひとりひとりが漫画を読む」「数人でゲームをする」ことでした。
「いっしょ」と言えるかどうか疑問ですが、子どもたちは「いっしょに遊んだ」と言っていました。
大勢で集まって「いっしょに」野球を楽しむなんて遊びは、流行らなくなったのかもしれませんね。
このあと、いくかの写真で今日の授業を紹介します。
学校の授業は、全ての時間とは言いませんが、しかし楽しい場面がたくさん見付かるはずです。
「Withコロナ」の時代になっても、全ての子どもたちが「学校に行きたい」「教室の勉強は楽しい」と感じる学校にしたいですね。