都内市立小学校でのタブレットを使った「いじめ」について
- 公開日
- 2021/09/16
- 更新日
- 2021/09/16
校長通信
報道にありますように、町田市立小学校において、当時6年生だった女子児童がいじめにより命を落とすという痛ましい事件がありました。
詳細については分かりませんが、報道によると学校が貸与したタブレットの「チャット」機能を使って、心ない言葉を書き込んだとあります。
保護者の皆様は、板橋区のクロムブックはどうなっているのかとご心配されているかと思いますので、以下に本校での対応についてお知らせします。
1.ログインパスワードについて
事件が起きた学校ではログインパスワードが全児童同じに設定していたため、いわゆる「なりすまし」や人のデータを書き換える、あるいは今回のようにチャットで書いた悪口を消去することが自由にできた可能性があります。
《本校の対応》
板橋区ではログインIDとパスワードをQRコードで行っているため、印刷物であるQRコードの管理が重要です。
そこで、本校では写真にありますようにパウチで保護したQRコードに丈夫なひもを付けて、クロムブックのヒンジの部分に取り付けています。したがって、QRコードの紛失等は起こりにくいです。また、QRコードはこの1枚だけで、ご家庭には配布していません。
2.「チャット」機能について
Googlemeetを使って双方向授業を実施しておりますが、その機能の一つとして「チャット」機能があります。ラインのように短いメッセージをやり取りする機能です。
《本校の対応》
この機能を使うときのみ、担任が「機能オン」にし、使わない時は「オフ」にしています。また、誰が書いたかが分かるようになっており、なりすましや匿名での記述はできません。
3.その他の対応
9月14日の給食時間に全校放送で、今回の事件や情報モラルについて、校長より全児童に話しました。
また、同日午後、約2時間の教員研修を実施し、改めて指導の仕方や技術的な方策等について確認いたしました。
4.お願い
今回の事件はタブレットを配布したから起きたことではありません。しかし、いじめを助長したことも事実だと思います。
ただし、同様のSNSによるいじめは、スマートフォンやオンラインゲーム機の方が、一層危険な状況にあります。ライングループでのいじめや、オンラインゲームでのボイスチャットや文字のチャットなど、たくさんの危険があります。
その危険を教えるのも学校教育のひとつですから、今後も情報モラルについては指導してまいります。
同時に、放課後の(特に夜の)生活はご家庭に任せるしかありません。ルールを決めたり、場合によっては夜は機器を親が預かるといった対応など、各家庭で決めていただきますようお願いいたします。