学校日記

お彼岸

公開日
2020/12/10
更新日
2020/12/10

学校日記

 給食中、失礼いたします。
 今日もこの給食の時間を利用して放送で、皆さんにお話をしたいと思います。給食を食べながら話を聞いてください。
 先週の22日(火)は秋分の日でした。この秋の「秋分の日」と春の「春分の日」は、国民の祝日に定められています。また「秋分の日」と「春分の日」を挟んだ前後3日間を併せてお彼岸といいます。春と秋の、年に二回のお彼岸にご先祖様の供養をするようになりました。皆さんの中にも、先週の3連休でお墓参りに行った人もいるのではないでしょうか。
 さて、そこで今日は皆さんに一つクイズを出します。昔からお彼岸にご先祖様にお供えをしたり、自分たちも健康を願って食べたりする物があります。次の3つの内どれでしょうか。

(1)紅白まんじゅう (2)おはぎ (3)お月見団子

 正解は(2)のおはぎです。餅米を炊いてあんこで包んだ甘くておいしい食べ物です。「おはぎ」のまわりに付いている「あんこ」は、「あずき」でできています。「あずき」は、お赤飯にも入っている赤い色の豆です。この「あずき」の赤い色が、古くから悪いものを追いはらう効果があるとされてきました。そこで、江戸時代から「お彼岸」にお供えしたり、食べたりするようになったのです。
 お彼岸の食べ物といえば、「おはぎ」だけでなく「ぼたもち」も聞いたことがあるかもしれません。
 「おはぎ」は、萩の花が咲く秋のお彼岸に、「ぼたもち」は牡丹の花が咲く春のお彼岸に食べるのでこのような名前になりました。つまり、「おはぎ」と「ぼたもち」は、基本的には同じ食べ物ですが、食べる季節が違うため、呼びわけるようになったのです。
昔の人々は、自然を暮らしの中に上手にとりいれていました。季節の花を意識して食べ物の呼びかたやかたちを変え、感謝と健康を願う。こうした風習は、ずっと変わらずに残していきたいものです。