学校経営方針

令和7年4月
板橋区立蓮根小学校長  芦谷 佳容

令和7年度 板橋区立蓮根小学校 学校経営方針

 創立69年にわたり継承されてきた本校の学校理念やこれまでの実践を尊重しつつ、板橋区教育ビジョン2025及び いたばし学び支援プラン2025に基づき、子ども・保護者・地域に信頼され、そして共に働く教職員が互いを尊重し協働する学校を築く。

1 学校の教育目標

 人間尊重の精神を基調とし、これからの時代と社会の急激な変化に主体的に対応できる徳・知・体の調和のとれた、人間性豊かな児童の育成を目指し、成就感や自己有用感を高められる教育を推進するため、以下の目標を設定します。

  • やさしく……思いやりの心を持ち、友達と共に高め合う子
  • かしこく……目標をもち、よく聞き、よく考え行動する子
  • たくましく…健康な心と体をもち、粘り強く前向きに取り組む子

2 学びのエリアのめざす子ども像

  • 知…主体的に課題に取り組み、自分の考えを分かりやすく表現する力を身に付けた児童・生徒
  • 徳…認め、励まし、共に成長する児童・生徒
  • 体…自らの心身の健康に向き合い、進んで体を動かそうとする児童・生徒

3 学校経営の重点と具体的な対策

◇目指す学校像…唯一無二の存在である子どもの自尊感情・自己有用感を高める。
「 やさしい心 + 確かな学力 健やかな体 = 笑顔いっぱいの学校 」
 通ってよかった・通わせてよかった・勤めてよかった 学校を目指す。

  • 他者とのかかわりを大切にした教育の推進。より良い人間関係を構築できる力の育成。そのための異学年交流の充実を図る。
  • 人のために役立つ人間として生きる「人間力」の向上を図る。 「人のために役立つこと」を自らの喜びと生き甲斐にできること が真の自己実現であることを全教育活動を通して確かなものにする。
  • 家庭・地域・学校のそれぞれが互いに連携し合い教育を進めることで、”チーム蓮根”を合言葉に、開かれた学校を経営基盤に置き、協働して教育活動に当たる。
    コミュニティ・スクール推進委員会の充実

1 やさしい心を育むために <やさしさいっぱいの学校>

(1) 人権感覚を磨く

具体策1 人権尊重教育推進校の成果を活かした人権教育を継続
生命尊重を重視し、自尊感情や自己肯定感を高める人権教育の継続
異学年交流、通常級と五組の交流、近隣の施設、地域の方との交流の推進
人権に関する教育活動の意図的・計画的な実践
児童の作品を掲示する際の配慮徹底
具体策2 道徳教育の充実
教育活動全体を通して行う道徳教育の充実を図るとともに、創意工夫ある道徳授業を展開し、道徳性を養う。 「特別の教科 道徳」別冊ノートやデジタル教科書の活用の際の工夫

(2) 「いじめは絶対にしない・許さない・させない」という意識をさらに高める。

具体策3 いじめの早期発見・早期解決 いじめ防止基本方針
WEBQUの活用(2回)
学校生活アンケート(3回)
第5学年対象個人面接(1回)
いじめ防止授業(3回以上)
学校いじめ防止等対策委員会

(3) 登校することが楽しみになる学校作り(不登校ゼロ)

具体策4 不登校(登校渋り)ゼロに向けた対応の充実  関係機関との連携
よさを発揮できる機会(児童が活躍できる場)の設定
互いのよさを認め合う機会の設定 異学年交流の充実
挨拶運動全学年実施
挨拶標語の掲示
にこにこプロジェクト
具体策5 いじめ防止、体罰防止等に関する意図的計画的な研修の実施
職員会議(学期始め、学期末)
夕会(毎火曜日)
生活指導夕会(毎金曜日)

2 確かな学力を身に付けさせるために <学びいっぱいの学校>

(1) 基本的な学習習慣を徹底して身に付けさせる

具体策6 蓮根スタンダード(学習規律・生活規律)の徹底 リーフレット全家庭に配布 教室掲示
決められた学習用具の用意
チャイム遵守
授業開始・終了時の挨拶
正しい姿勢(座り方)
指名時の挨拶
机上整理
学習用具の正しい活用法
具体策7 話し方・聞き方指導及びノート指導等の充実
相手のことを考えた話し方・聞き方
学習したことが分かりやすくまとめられたノート
「書く活動」の充実 「読み解く力」の育成
「振り返り」の充実 <板橋区 授業スタンダードの基づいた行動目標>

(2) GIGAスクール構想に基づいた教育実践

一人一台端末と高速大容量の通信ネットワークの活用授業の質の変換を図る
情報モラル教育の実施
ICT機器の最大限活用 誰一人取り残すことのない分かりやすい授業の実施

(3) 基礎的・基本的学習内容の定着を図る

具体策8 板橋区 授業スタンダードSの推進
ねらいが明確である授業
振り返りの時間の確実な確保、内容を充実させるための工夫

自己調整型学習の推進
東京ベーシックドリル等の効果的な活用
ぐんぐん学習の充実
具体策9 教員の指導力の向上
校内研究の充実(PDCA:児童の変容を目指す)
教育支援センター等の活用
ICT機器の効果的な活用法
プログラミング教育
キャリア教育
具体策10 家庭学習の充実(保護者と連携して)
家庭学習の確実な実施(学年×10分間、第1学年は20分間)
家庭への啓発
自主学習ノート、タブレットの活用

(4) 学習に対する興味・関心を高める

具体策11 魅力ある授業づくり
習熟度別少人数指導
課題解決する時間のある授業(問題解決型の授業)
協働学習(協力、認め合い、学びの深化)
ICT機器の積極的な活用
読書活動
専門家(専門機関、地域、保護者等)の活用
ゲストティーチャーの積極的活用

3 健やかな体を育むために <元気いっぱいの学校>

(1) 自らの健康を自分で維持管理できる力をつける

具体策12 防衛体力の向上
学級活動、朝の会等における健康指導
健康チェックリストの活用
健康教育(食育、安全教育等)の推進

(2) 自らの体力を自分で向上できる

具体策13 行動体力の向上
ねらいが明確な(体育の)授業
運動量が確保された体育の授業
外遊びの奨励
持久力向上につながる運動の年間実施
遊びたくなる環境づくり

4 地域との連携を深めるために <地域とともに歩む蓮根小学校>

地域から信頼され、愛される学校 板橋区コミュニティ・スクール 学校地域支援本部

具体策14 絵本の読み聞かせ「図書ボランティア」 おやじの会との連携

5 その他の重点

(1)授業研究の充実 「ユニバーサル・デザイン・ラーニングの実践」

  • 研究授業の充実
  • UD+UDLの一体化を推進

(2)「特別活動」の充実 「社会性を育む学級活動〜みんなで輝く話合いを通して〜」
  • 話合い活動の充実
  • 学級活動1を通して、「人間関係形成」「社会参画」「自己実現」という3つの視点を手掛かりとしながら、児童の資質・能力を高める 

(3)特別支援教育の推進
  • 一人ひとりの課題や教育的ニーズに沿った計画的かつ適切な支援(支援シートの活用)
  • 特別支援教室の円滑な運営(特別支援委員会の活用、校内組織及び他機関との一層の連携)

(4)服務事故防止の徹底
  • 学校事故未然防止に向けた危機管理意識の高揚(服務事故防止研修の充実)
  • 体罰、言葉の暴力、セクシャルハラスメント等の防止の徹底(服務事故防止研修の充実)
  • 個人情報の適切な管理(服務事故防止研修の充実)
  • 学校予算の適正な執行、処理(役割の明確化) 

(5)危機管理意識のアンテナを高く

  • 保護者の気持ちに寄り添う連絡の仕方
  • 初期対応の大切さ
  • 報告・連絡・相談・経過報告・結果報告

(6)保幼小中の連携
  • 保育園児と1年生の交流および職員間の交流
  • 学びのエリア 小中一貫教育の取り組み 

(7)社会人としてのマナー 接遇  服装・言葉遣い・態度