学校日記

3学期始業式(1)

公開日
2024/01/09
更新日
2024/01/09

できごと

【校長講話(抜粋)】
 3学期のスタートです。今年もよろしくお願いします。
 1月1日、令和6年能登半島地震が起きました。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災した方々が少しでも早く日常を取り戻せるよう心からお祈りしたいと思います。人の命は等しく尊いものです。身近なところでは、冬休みに入ってすぐ、杉並区で女性と子どもが車に跳ねられ命を落とす事故の報道もありました。区内でも、中学生が自転車で横断歩道を渡るときに乗用車と接触する事故もあったそうです。皆さんも自分の命、他の人の命を守るために、交通ルールを守り、気を付け、自転車でのヘルメット着用なども心がけてください。
 年が明け、新しい一年の始まりです。新年の計は元旦にあり。皆さんは今年の目標や計画を立てましたか。私は、2024年は高二中でどんな教育をしたらいいかを考えました。皆さんの将来に必要となる力を想像し、どんな人に育ってもらえたらいいのかなと考えました。
 社会の変化はとても速く、その変化に対応して新しい課題に取り組むには、頭の柔軟性が必要です。初めて出会ったことに対しても、自分で考え自分の意志でそのことに挑戦しようという姿勢は、新しいアイディアや解決策を生み出す可能性を広げてくれます。これは、変化の速い時代の中で成長し続けるための重要なスキルだと思います。
 これまでも、これからの社会で必要となる力の話を取り上げてきました。そこで出て来たキーワードには「主体性」とか「課題発見力」、「創造力」などがありますが。これらは少し中学生にはイメージしづらい言葉かもしれません。そこで、今日は違う表現に言い換えて、皆さんに2024年に心がけてほしいこととしてお伝えします。
1「やったとこがないことにチャレンジしてみてください」
2「大変な状況があっても、あきらめないでください」
3「工夫してみてください」
 「やったことがないことをやりたがる人」は、新たな挑戦に積極的に取り組める人です。
 「あきらめない人」は、大変な状況にも立ち向かって、困難を克服する強い意志をもつ人です。
 「工夫する人」は、柔軟でクリエイティブな発想をもって、新しい視点を見付け出すことができる人です。
 皆さんがこれらの力のうちどれか一つでも身に付けることができれば、他の力をもつ人とお互いの特性を補い合うことで、協力して成果を上げることができるのです。例えば、「やったことがないことをやりたがる人」が新たなアイディアを出してくれたら、「あきらめない人」が困難に立ち向かって、最終的には「工夫する人」がクリエイティブな解決策を出すことで、チーム全体がより効果的に成果を生み出すことができるということです。
 学校のスタートは4月ですが、それぞれが新年のスタートで考えたことを3学期に意識して、次の学年への準備に充てましょう。3学期は新しい学年のゼロ学期です。花壇のチューリップのように、春にきれいな花を咲かせるための準備をしていきましょう。