学校日記

おいしい給食「かやくごはん」

公開日
2025/06/20
更新日
2025/06/20

日々の様子

6月20日(金)

今日のメニューは、かやくごはん、魚のつけ焼き、ごま和え、味噌汁、牛乳です。



関西では「かやくご飯」と呼ばれ、関東では「五目ご飯」と呼ばれる、炊き込みご飯の一種について解説。

かやくご飯は関西地方での呼び名で、関東では五目ご飯として知られています。

かやくの由来は「加薬」という言葉からきており、具材を薬味として扱うことが名前の由来。



かやくご飯とは、ごぼうやにんじん、肉、油揚げを入れて作る炊き込みご飯のこと。

一般的にはだし汁やしょうゆ、みりんなどで味付けをおこないます。

いわゆる「五目ご飯」とも呼べるもので、非常にベーシックな料理です。具材がたっぷりで満足感も高く、

とくにお肉や油揚げを入れたものは旨味・コクもたっぷりで非常に美味

おにぎりやお弁当にしてもおいしいですよね。



「かやく」を国語辞典で調べると、 いろんな意味や使い方があります。

そのなかに「おもに関西で、五目飯やうどんなどに入れる肉、
野菜のことで、具材や種という意味 」という記述が。

つまり、関東で「五目ご飯」と呼ばれるものを、関西では「かやくご飯」と呼ぶのです。

関西といっても、かやくご飯と呼ぶのは大阪や京都などの近畿圏が中心

もとは野菜だけを具にする精進料理だったものの、いまでは肉や魚などが入っている、

炊き込みご飯全般を指す言葉です。



かやくは漢字で「加薬」と書きます。加薬とは、漢方薬の効果を高めるため、

または飲みやすくするために加える補助的な薬のこと。そこから、料理に加える薬味的な具材を、加薬と呼ぶようになったそうです。

世界初のカップ麺として有名なカップラーメンにも、かやくと表記して、キャベツやえび、卵などの具材を記載。

一度フタの原材料名欄や、カップ横の栄養成分表示欄を確認してみてください。



関西ではかやくご飯と呼び、関西以外では炊き込みご飯、または五目ご飯と呼びます。

つまり、炊き込みご飯とかやくご飯は内容的には同じもの。ただ、かやくご飯のほうは関西の味付けなので、

仕上がりは薄口の傾向があります。

ちなみに京都では昔から、火を炊くために枯葉を熊手で集めることを、「ごもくかき」と呼んでいます。

そこからゴミのことをごもく、ゴミ箱はごもく箱と呼ぶのだとか。

そのため五目ご飯とせず、かやくご飯と呼んだという説があります。






一方、混ぜご飯と炊き込みご飯の違いは、具を混ぜるタイミングが違うだけ。

混ぜご飯は、炊いたご飯に具を混ぜ合わせ、炊き込みご飯は米と具材を一緒に炊きあげます。

調理法によって、呼び方が変わるからおもしろいですね。

今週は、和食で締めくくりでした。来週は、月曜日から

ジャージャー麺が、みなさんを待っています!

毎日、みなさんの給食をいちから作ってくださる

給食室のみなさんに感謝の心を忘れないでくださいね。

暑い日が続きます、体調管理をしっかりと行い、元気に生活しましょう。


  記事 風見 一統