おいしい給食「キムタクチャーハン」
- 公開日
- 2025/06/06
- 更新日
- 2025/06/06
できごと
+7
6月6日(金)
今日のメニューは、キムタクチャーハン、広東スープ、黒蜜寒天・牛乳です。
中国料理は、自然豊かな広大な土地から生まれ、4000年にもおよぶ長い歴史をもつ料理のジャンルです。
中国料理と一言でいっても、地域によって、料理の特徴は大きく変わります。
中国料理は、気候や風土の違いから、それぞれの地域によって
固有の食文化が発達してきたとされています。そのため、
地元住民に好まれる料理のレシピや作り方が、地域によってまったく違うのです。
中国料理は、北方系の北京料理、東系の上海料理、
南方系の広東料理、西方系の四川料理の4つに分類されます。
中国全土を東西南北に分け、それぞれの特徴が色濃くでている代表的な料理が、4大流派となっているのです。
ここでは、これら4大流派の中国料理について、その特徴をお伝えします。
広東料理は、中国広東側で発展してきた料理です。広東は、資源豊富な土地として知られていて、
北京からきた宮廷料理人によって、急激に調理技術が発達しました。のちに、
「食在広州(食は広州にあり)」といわれるほどの発展をみせます。
広東料理では、フカヒレやツバメの巣、伊勢エビ、アワビなどの高級食材が使われます。
代表的な広東料理には、酢豚やシュウマイなど、世界的に有名かつ庶民的なものが多いのですが、
変わった料理として、食パンにエビのすり身をはさんでサラダ油で揚げたハトシと呼ばれる料理があります。
また、淡水に生息するソウギョや海水魚を薄切りにして刺身にし、
ネギやニンニク、落花生などの薬味とお酢や醤油などと和えて食べます。
ただし、日本でこの料理をする場合は、寄生虫によるトラブルを考慮し、鯛で作るケースが多いです。
上海料理は、中国の上海地方で食べられている中国料理の江蘇料理(淮揚料理)の
菜系に該当する代表的な郷土料理のひとつです。日本でもよく知られている料理で、
小籠包や豚の角煮も上海が発祥の地です。
また上海は、東シナ海が近く、海の幸が豊富であるため、エビや魚、カニなどの魚介類の料理が多くあります。
そして、海以外にも長江に面しているため、淡水魚や淡水生のカニが上海料理に使われます。
一般的には、上海蟹を使った料理が有名で、蒸したり、茹でたりなどして食べます。
他にも、米や麦などの穀物を原料にした紹興酒(しょうこうしゅ)に
上海蟹を漬けこんで食べる酔蟹(ずいしえ)という料理もあります。
北京料理は、中国王朝が北京に首都を定めるようになった時代以降から食べられている宮廷料理や、
北京市民が日常的に食べている家庭料理、郷土料理を指しています。
その中でもアヒルを使った北京ダックが有名で、日本でもよく知られている高級料理です。
北京ダックとは、丸ごと焼いたアヒルの皮を削いで、
葱やきゅうりの千切りに中華みそを添え、パピオンという小麦粉の皮で巻いて食べます。
他にも、日本でいう蒸しパンのマントウや、アヒルの卵を熟成して作るピータン、
鯉を丸ごと揚げて甘酢あんをかけて調理する糖醋鯉魚(タンツウリーユイ)など、
さまざまなものが中国料理として親しまれています。
四川料理は、中国大陸の西南部、揚子江(ようすこう)上流に位置する四川省と
その周辺で発達した郷土料理のことです。四川省は、穀倉地帯となっており、
「天府の国=天が与えた豊かな国」と言い伝えられています。盆地で、
夏は湿度や温度が高かったことから、保存が効くように唐辛子や香辛料をたくさん使った料理が発達しました。
四川省では、豆板醤(トウバンジャン)や魚醤、椒麻醤(ジャオマージャン)などの
調味料をよく使います。四川省で活躍する一流の料理人は、
1品につき30~40種類にもおよぶ香辛料を使って料理を完成させるのだそうです。
四川省の調味料を使ったエビチリは、日本でもとても人気の高い料理です。
来週は、テスト期間ですが、給食では、スペイン料理が提供されますね。
食も楽しみながら、学習に精進しましょう。
9年生は、たくさん食べて、午後の相撲部屋交流授業に備えています!
がんばってくださいね。
今週も、あっという間においしい給食を味わい尽くしましたね。
いつも、早朝から準備してくださる給食室のみなさんに感謝の気持ちをもって
生活しましょう。
記事 風見 一統