7年 道徳
- 公開日
- 2026/02/18
- 更新日
- 2026/02/18
日々の様子
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7年生は道徳です。
校長先生もローテーション入りして、
道徳の授業を行っていました。
樹木医のお話でした。
人間も自然の一部、我々は、生かされている。
そんなメッセージが印象に残りました。
1. あらすじ:大藤の移植に挑む
不可能と言われた挑戦
あしかがフラワーパーク(旧・早雲農園)の拡張に伴い、
樹齢130年を超える4本の巨大な大藤を移植する計画が持ち上がります。
専門家の誰もが「大藤の移植は不可能だ」と断る中、塚本こなみさんはその依頼を引き受けます。
木との対話
塚本さんは、ただ技術を振るうのではなく、木の状態をじっくり観察します。
元気がなく、枝が垂れ下がった藤を見て、彼女は「木が助けてくれと叫んでいる」と感じました。
移植の成功
木を傷つけないよう、石膏で根を固めるなどの独自の工法を考案。
2年という長い歳月をかけて準備し、ついに移植を成功させます。
現在の大藤
現在、その大藤は以前の10倍以上の広さに枝を広げ、世界中から人々が訪れる絶景となっています。
塚本さんは「木が応えてくれた」と語ります。
2. 読解のポイント
この教材を通じて考えるべき核心は、「自然への畏敬(いけい)」と「誠実な向き合い方」です。
① なぜ「不可能」が可能になったのか?
単なる知識や技術だけでなく、「木も人間と同じように生きている」という塚本さんの信念があったからです。
技術: 緻密な計算と準備(根回し、石膏の利用)。
心: 弱った木を「なんとかして救いたい」という強い願い。
この「技」と「心」の両輪が揃ったことが成功の鍵でした。
② 「木の声を聞く」の真意
樹木は言葉を話しません。塚本さんにとって「木の声を聞く」とは、葉の色、枝のしなり、
根の状態を五感のすべてを使って観察し、木が何を求めているかを察知することです。
③ 感動の正体
移植された大藤が美しい花を咲かせたとき、人々が感動するのはなぜでしょうか。
それは、木が本来持っている「生命力」と、それを信じて支えた人間の「愛情」が結実した姿だからです。
3. 発問例
問:塚本さんが、周囲が反対する移植を引き受けたのはなぜ?
答: 巨大な藤の命が失われようとしているのを見過ごせなかったから。
また、木に触れたときに「生きたい」という強い生命力を感じたから。
問:木に「心」はあると思うか?
答: 人間のような感情はないかもしれないが、環境に反応し、
手入れをすれば応えてくれるという意味で、木には「命の意思」があると言える。
問:この話から学んだ「自然との接し方」は?
答: 人間が自然を支配するのではなく、自然の力を信じ、その力を引き出すための手助けをすることが大切だ。
次に役立つステップ
樹木医・塚本こなみさんの言葉には、植物を単なる「モノ」としてではなく、
心を通わせる「パートナー」として捉える温かさと強さがあります。
1. 木との向き合い方についての名言
「木はしゃべらないけれど、全身で語っている。」
解説: 葉の色、枝の伸び方、幹の肌つや。それらすべてが「喉が渇いた」「ここが苦しい」
というメッセージだと塚本さんは言います。言葉を超えたコミュニケーションの重要性を教えてくれます。
「木が良くなりたい、生きたいと思っている。私はその手助けをしているだけ。」
解説: 主役はあくまで「木」であり、人間は黒衣(くろご)に徹するという謙虚な姿勢です。
「人間が治してやる」という傲慢さを捨てたときに、初めて木の声が聞こえるという教えです。
2. 困難に立ち向かう姿勢の名言
「『できない』と言ったら、そこで終わってしまう。どうすればできるかを考えるのが私の仕事。」
解説: 大藤の移植時、多くの専門家が「無理だ」と諦める中で放った言葉です。
前例がないことに挑戦する勇気と、プロフェッショナルとしての責任感が凝縮されています。
「植物は、愛情を注いだ分だけ必ず応えてくれる。裏切ることはありません。」
解説: 手入れを怠れば枯れ、慈しめば見事な花を咲かせる。自然の正直さと、努力が報われることへの信頼を語っています。
3. 生命の尊さについての名言
「100年生きた木には、100年の重みがある。それを預かる責任は重い。」
解説: 樹齢130年の大藤を移植する際、その長い歴史を自分の代で終わらせてはいけないという強い決意が込められています。
道徳の授業が、年間35時間、つまり35回です。
毎回、毎回がとても学びがいがある内容ですね。
みなさんは、どんな考えが芽生えたのでしょう。
記事 風見 一統