学校日記

9年 社会

公開日
2025/09/05
更新日
2025/09/05

日々の様子

9年生の社会です。

公民の授業が着々と進んでいます。今年度より、実施している

板橋スタンダードSの授業形式に、生徒も徐々に慣れてきた様子です。

先生も試行錯誤しながら取り組んでいますが、パソコン画面に目をやると、

ワークシートが1学期よりも進化していました。

生徒に声をかけてみると、

「計画がたてやすくなった」「調べ学習が以前よりすすむようになった」

「やる内容がわかりやすくなって面白い」

など、肯定的な意見が多く、楽しんで学習していました。

テーマは、日本の政治についての学習でした。

日本の政治のしくみは、三権分立を基本としています。

これは、国の権力を3つの機関に分け、互いに抑制・均衡させることで、権力の集中を防ぎ、国民の権利と自由を守るための仕組みです。


3つの機関とその役割

日本の三権は、国会、内閣、裁判所です。


1. 国会(立法権)※現在学習進行中!

国会は、国民を代表する唯一の機関で、法律を作る役割を担います。二院制を採用しており、衆議院と参議院から構成されます。

衆議院: 議員の任期は4年。解散があるため、実質的な任期はもっと短くなることが多いです。予算や条約の承認などで参議院より強い権限を持ちます。

参議院: 議員の任期は6年。解散がなく、3年ごとに半数が改選されます。


2. 内閣(行政権)

内閣は、法律に基づいて政治を進める役割を担います。

内閣総理大臣: 国会議員の中から国会によって指名され、天皇によって任命されます。

国務大臣: 内閣総理大臣が任命し、天皇が認証します。


3. 裁判所(司法権)

裁判所は、法律に基づいて争いを解決し、法の支配を確立する役割を担います。

最高裁判所: 司法権の最高機関であり、憲法に違反する法律や命令がないかを審査する「違憲審査権」を持ちます。

下級裁判所: 高等裁判所、地方裁判所、家庭裁判所、簡易裁判所があります。


三権の抑制と均衡

3つの機関は、それぞれがお互いを監視し、バランスを保っています。

国会から内閣へ: 内閣不信任決議をすることができます。

内閣から国会へ: 衆議院を解散することができます。

裁判所から国会・内閣へ: 法律や行政行為が憲法に違反していないか審査することができます。


地方自治

国政とは別に、地方にも政治の仕組みがあります。

地方公共団体: 都道府県や市町村を指します。

地方議会: 議決機関で、条例を制定したり予算を決めたりします。

首長(知事や市長など): 執行機関で、地方の行政を行います。


日本の政治は、これらの仕組みが相互に連携し、国民の生活を支えています。


この単元は、今後一生必要な知識です。しっかりと学習を深めて、

受験の為だけの学習ではなく、

将来の日本の一票を担う、大人へと成長していってください。


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